アルバイトを始める際に避けて通れないのが面接です。採用担当者は、面接で応募者の仕事の適性やマナーを確かめます。
この記事では、「必要な持ち物を用意しておく」「質問の答えを考える」といった、面接を受ける際の準備を解説。アルバイトの面接に相応しい服装やマナーなども紹介しています。何分前に会場に着いたら良いかや履歴書を渡すタイミングといった面接当日の流れもまとめているので、チェックしてください。
目次
アルバイトの面接前に準備すること
アルバイトの面接日が決まったら、前日までに必要な準備を済ませましょう。面接当日の持ち物の準備や会場までの行き方の確認をしておくと、余裕を持って行動できます。以下では、アルバイトの面接前に準備することをまとめているので、チェックしてみてください。
面接に必要な持ち物を用意する
アルバイトの面接当日は持ち物が多くなるので、大きめのバッグを用意しましょう。スーツや洋服のポケットに持ち物を入れると、服のシルエットが崩れるので避けたほうが無難です。アルバイト面接に持っていくと良いものは、以下のとおりです。
- 身分証明書(パスポートや在留カード、学生証など)
- 財布
- 携帯電話
- 履歴書
- 手帳
- ハンカチ
- ポケットティッシュ
- モバイルバッテリー
- 筆記用具
- 給与の振込先となる口座番号の控え
- 印鑑
季節や天気によって制汗剤やカイロ、折りたたみ傘なども持って行きましょう。女性の場合は、化粧ポーチや予備のストッキングも用意しておくと安心です。
面接会場の住所や行き方を調べる
アルバイトの面接に行く際は、会場の住所や行き方、利用する交通機関を事前に調べておきましょう。面接会場がある街に行き慣れていない場合、電車の乗り換えや道に迷う可能性があります。時間に余裕を持って行動するためにも、面接開始時間の15分前に会場に到着できる電車やバスを確認しておきましょう。
時間通りに到着できるか不安な方は、面接会場までの経路を事前に確認するのもおすすめです。
勤務開始日やシフトを入れられる日を確認する
アルバイトの面接が決まったら、最短で働き始められる日を確認しましょう。採用担当者から希望勤務開始日を聞かれたときにすぐに答えられると、「アルバイトに前向きで熱意がある」と好印象を与えられます。また、働ける曜日や希望の時間帯も事前に考えておきましょう。
質問に対する受け答えを考える
アルバイトの面接を受ける前に、聞かれそうな質問に対する答えを考えておけば当日に緊張しにくくなります。留学生がよく聞かれる質問は、日本語能力や在留期間についてです。ほかにもよくある質問をまとめたので、内容をチェックして受け答えをシミュレーションしてみてください。
- 「どうしてこのアルバイトを選んだのですか」
- 「あなたの長所と短所はなんですか」
- 「日本語でのコミュニケーションに不安はありませんか」
- 「日本にいつまで滞在する予定ですか?」
- 「学校とアルバイトは両立できますか」
- 「週に何日間働けますか」
- 「通勤手段と時間を教えてください」
アルバイトの面接で聞かれる質問には、誠実に答えましょう。嘘をついたり、誇張表現をしてはいけません。採用担当者が求める条件と応募者の答えがすべて一致しなくても、真面目に答える姿勢が採用に繋がる可能性があります。
外国人が日本でアルバイトをする際には、さまざまなルールを守る必要があります。アルバイトをする際の時間制限や注意事項について詳しく知りたい方は、「外国人がアルバイトする際の時間や業種の制限とは?罰則や注意点も知ろう」の記事を参考にしてください。
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アルバイトの面接当日の服装
アルバイトの面接では第一印象が大切です。身だしなみが整っていないとだらしない印象を与えて、不採用に繋がる可能性があります。なお、正社員を採用するための面接ではスーツを着るのが望ましいとされていますが、アルバイトの場合は私服で問題ない場合も。アルバイトの募集要項や応募後に来た連絡で服装を確認しましょう。
面接に適切な服装・身だしなみ
スーツの場合は、落ち着いた濃紺や黒を選ぶと、清潔感があって好印象を与えられます。シャツやブラウスは、白や薄い色の無地を選びましょう。
私服で面接に行く際は、無地または柄が派手ではないシャツやブラウス、セーターがおすすめです。ボトムスは、無地のパンツや膝丈のスカートを選ぶと良いでしょう。
スーツ・私服のどちらの場合でも、履物は革靴やシンプルなパンプスにしましょう。髪が長い場合は後ろで一つにまとめて、前髪は目にかからないようにピンで止めます。女性の場合は、清潔感のあるナチュラルなメイクを心掛けましょう。
面接に相応しくない服装・身だしなみ
アルバイトの面接に行く際は、カジュアルなパーカーやオーバーサイズのトレーナー、露出度が高い服装などはNGです。ほかにも、派手なデザインや色の服は避けましょう。
スニーカーやサンダルは、面接に相応しくありません。帽子や大きめの髪飾り、目立つアクセサリーも同様です。派手なリュックや書類が入らないような小さいバッグも避けましょう。奇抜な髪型や濃すぎるメイクも採用担当者にマイナスな印象を与えます。
アルバイト面接の服装については、「アルバイトの面接で印象の良い服装とは?男女別のポイントや注意点を紹介」でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
アルバイトの面接当日の流れ
会場には15分ほど前に到着し、身だしなみを確認してから面接に挑みましょう。面接当日の流れは以下のとおりです。
- 受付や店頭にいる職員に「アルバイトの採用面接に参りました●●と申します。 担当の●●様と●時に約束をしております。お取り次ぎをお願いいたします」と伝える
- 控室または面接を行う部屋に移動する
- 採用担当者に会ったら、挨拶をして履歴書を提出する
- 採用担当者からの質問に答える
- 面接結果の連絡方法や時期を確認する
- 退出する
面接では、最初に自己紹介をします。その後、志望動機や自身の強みを伝えたあとに、希望のシフトを聞かれるというのがよくある流れです。
アルバイトに応募する際には、履歴書が必要です。履歴書の書き方について詳しく知りたい方は、「 【外国人向け】アルバイトの履歴書の書き方ガイド」の記事を参考にしてください。
アルバイトの面接を受ける際の注意点
応募条件から外れていたり基本的なマナーが欠けていたりすると、不採用になる可能性が高くなります。アルバイトの面接を受ける方は、以下のポイントが守れているかを確認しましょう。
応募条件はしっかり確認する
アルバイトの募集要項をしっかり確認して、自分の条件と合った企業に応募しましょう。アルバイトの募集要項には、「土日勤務できる人希望」「フルタイム募集」など、応募先が求める条件が書かれています。このような条件の求人に平日や短時間のみの勤務を希望する人が応募しても、条件が合わずに不採用となる確率が高いでしょう。
ほかにも、よく見かける条件として「長期で働ける人」「基本的なパソコン操作ができる人」などがあります。求人情報を見ただけでは条件が分かりにくい場合は、電話やメールをして問い合わせましょう。
自己紹介や志望動機は入念に考えておく
アルバイトの面接では、自己紹介や志望動機が重視される傾向にあります。アルバイトの面接で自己紹介を求められたら、留学の経緯や専攻分野、趣味などを話しましょう。採用担当者は自己紹介を通して日本語能力を確かめているので、スムーズに答えられるように練習しておくことが大切です。
志望動機をうまく伝えられると、応募先の仕事への理解やアルバイトに対する熱意を示すことが可能です。応募先に関する情報収集を行って具体的な志望動機を用意すると、印象アップに繋げられます。
遅刻や面接日程の変更の希望は必ず連絡する
アルバイトの面接に遅刻しそうな場合は、開始予定時間までに採用担当者に必ず電話しましょう。「●●線の電車が停止して遅れそうです。△時△分までには着けると思います」といったように、遅刻の理由と到着予定時間を伝えます。到着時間が予想できない場合は、電話している場所と再度連絡する時間を知らせましょう。
学校の行事や冠婚葬祭などでアルバイトの面接日に行けなくなった場合も、なるべく早く連絡します。連絡の際に応募先から新たな面接日の希望を聞かれてもいいように、自分の予定を確認しておきましょう。なお、遅刻や面接日程の変更希望の連絡する際は、謝罪を忘れてはいけません。
入室・退室時のマナーを把握しておく
アルバイトの面接では、入退室のマナーが確認されています。ノックの回数や挨拶するタイミングを把握しておきましょう。
入室時のマナー
アルバイトの面接を受けに行って控室に案内されたら、順番が来るまで姿勢を正して待ちます。自分の番がきたら会場のドアを3回ノックして、採用担当者に「どうぞ」と言われてから入室しましょう。
入室時は「失礼します」とはっきり言って一礼したあと、扉のほうを向いて静かにドアを閉めてください。採用担当者の前にある椅子の横に立ち、「●●です。本日はよろしくお願いします」と挨拶してお辞儀しましょう。着席を促されたら「失礼します」と言ってから、椅子に座ります。
退室時のマナー
面接が終わって退室する際は、「本日はありがとうございました」とお礼を伝えて席を立ちましょう。ドアの前にきたら再び採用担当者のほうに向き直り、「失礼します」と言ってから退室してください。入室時と同様に、ドアを閉める際に音を立ててはいけません。
会場を離れるまでが面接だと考えて、退室後も気を抜かずにすれ違う職員への挨拶を心掛けましょう。
視線・表情・姿勢に気を付ける
アルバイトの面接を受ける際は、視線・表情・姿勢に気を付けて、採用担当者に好印象を与えられるようにしましょう。面接中は、採用担当者の目を見て質問に元気良く答えるようにします。常に目線を合わせていると相手にストレスを与える可能性があるので、たまに少し視線を落とすと良いでしょう。
面接中の姿勢も重要です。椅子の背にもたれかからず、上半身をまっすぐに保ちましょう。足は大きく開かず踵を床につけます。鏡の前で表情を作ってみたり椅子に座ってみたりして、表情や姿勢の確認をすると良いでしょう。
丁寧な言葉遣いを心掛ける
アルバイトをする際は、敬語や丁寧な言葉遣いが求められます。日本語に自信がない方は、積極的に学んで敬語や丁寧な表現を身に付けたいという熱意をアピールしましょう。
面接中に砕けた若者言葉を使ったり間違った敬語を話したりすると、マイナスな印象に繋がります。「了解しました」「なるほど」という言葉は使わずに、「承知いたしました」「はい」などに言い換えましょう。
まとめ
アルバイトの面接を受ける際は、前日までに服装や持ち物の準備をしたり、質問に対する答えを考えたりしておきましょう。アルバイトの面接ではマナーや身だしなみ、言葉遣いなどが重視されます。自己紹介や志望動機を話すなかで日本語能力が見極められるので、何度も練習してから本番に臨みましょう。
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