1980年代の日本では何があった?当時のファッションやアニメも紹介

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2023/03/24

平成以降に生まれた人は、1980年代の日本の様子が想像付かないのではないのでしょうか?1980年代の日本では、「バブル景気」と呼ばれる好景気が生じ、土地が次々に売れる不動産ブームや高級ブランドの流行が起きました。また、その後も長く愛されるヒット曲や話題になった映画が誕生したのも、1980年代の特徴です。このコラムを参考にして、1980年代の日本で起きた出来事や流行について知識を深めてください。

目次

  1. 1980年代の日本で起こった注目すべき出来事
  2. 1980年代にブームだった日本のファッション
  3. 1980年代にヒット曲を出した日本の歌手
  4. 1980年代に誕生した日本のアニメ
  5. 1980年代に話題になった日本映画
  6. まとめ

1980年代の日本で起こった注目すべき出来事

1980年代の日本で起こった注目すべき出来事の画像

1980年代の日本ではバブル景気や平成への改元など、経済面・社会面で大きな出来事がありました。また、携帯や家庭用ゲーム機も誕生し、人々の生活にも新たな変化があったといえます。以下では、1980年代の日本で起こった注目すべき出来事をまとめているので、参考にしてください。

バブル景気が起こった

1980年代の後半、日本は「バブル景気」といわれる好景気に突入しました。バブル景気で起きたのが、土地や高級住宅を購入する人が増える不動産ブームです。地価が勢い良く上がるため、価格が高騰する前に不動産を手に入れようとする企業や投資目的の個人が増加しました。また、ゴルフ場やリゾート地などの娯楽施設が次々に設立されます。経済が活気づき、就職活動も超売り手市場になりました。当時、大量に採用された新入社員は、バブル就職世代といわれています。その後、泡(バブル)が弾けるように好景気は終わりを迎えました。当時を知る人々は、「1980年代は日本が一番元気な時代だった」と懐かしみます。

平成に改元した

1980年代の日本で起こった大きな出来事の一つが、年号の変更である改元です。日本の年号は、1989年に「昭和」から「平成」に変わりました。日本では、天皇の交代にともない年号の変更が行われます。1989年1月7日に昭和天皇が病気で亡くなったため、64年間続いた昭和は終わり、翌日の1月8日から平成になりました。なお、近年の日本では、天皇の崩御にともない改元が行われるのが通例です。しかし、平成天皇は存命のうちに譲位する生前退位を行い、年号は「平成」から「令和」に改元されました。2022年現在は「令和」という年号が使われています。

携帯や家庭用ゲーム機が誕生した

1980年代の日本では携帯や家庭用ゲーム機が誕生し、人々の生活面でも大きな変化がありました。1983年に誕生したのが、「ショルダーフォン」と呼ばれる携帯です。重さが3kg以上あったため、通常は車に置き、必要時だけ肩に掛けて使用されました。月額利用料が2万円以上のうえ、1分あたりの通話料金が100円かかり、現在の携帯電話より使用料が高額だったといえます。

その後、ハンディタイプの携帯電話も発表されました。ただし、スマートフォンほど軽量ではなく、通話可能な時間も1時間程でした。

また、1985年に任天堂から発売されたのが「ファミコン」と呼ばれる家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」です。家庭用ゲーム機自体は以前から開発されていました。しかし、低価格で高機能な「ファミコン」は、多くの人々の話題になります。「スーパーマリオブラザーズ」や「ドラゴンクエスト」などの作品が誕生し、国内外で人気を博しました。

1980年代前後の日本で起こった出来事について、さらに詳しく知りたい方は「日本の流行が知りたい外国人に向けて昭和から令和までのトレンドを紹介!」のコラムも参考にしてください。

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1980年代にブームだった日本のファッション

1980年代にブームだった日本のファッションの画像

1980年代の日本で流行したファッションは、着ている人のアイデンティティーを強く押し出したものでした。以下では、1980年代の日本を代表するファッションである竹の子族・高級なDCブランド・ボディコンについて紹介します。

カラフルな竹の子族

竹の子族は、1980年代に原宿や代々木公園で見られた、独特な衣服を着て踊る人々のことです。原色や派手な大柄の生地を使った服が竹の子族の定番でした。ゆったりとしたつなぎのズボンに、丈の長い羽織物を合わせる人が多かったようです。髪型は男性も女性もパーマをあてたボリュームのあるスタイルが流行りました。服装と同様、鮮やかな色を用いた化粧をし、人々の注目を引くことにポイントが置かれたファッションといえます。

高級なDCブランド

DCブランドは、日本の衣料メーカーが作った高級路線のブランドのことです。Dはデザイナーズ、Cはキャラクターズの略で、1980年代半ばの日本で人気を博しました。DCブランドの特徴は、デザイナーの作風を強く感じさせる個性的なデザインにあるといえます。三宅一生の「イッセイ・ミヤケ」や山本耀司の「ヨウジ・ヤマモト」、川久保玲(かわくぼれい)の「コム・デ・ギャルソン」などのブランドがブームになりました。

バブルの象徴ボディコン

1980年代に流行した代表的な女性ファッションの一つが、「ボディコン&肩パッド」です。体のラインが出やすいタイトなミニワンピースや厚いパッドで肩のラインを強調したスーツが流行しました。「ボディコン」とともに多くみられたのが、前髪を伸ばし真ん中で分ける「ワンレン」という髪型です。「ボディコン」に合うような、水色のアイシャドウと赤やピンクの口紅を用いた派手な化粧も流行りました。「ボディコン&肩パッド」や「ワンレン」はバブル景気の象徴ともいえるでしょう。

その他、これらの1980年代の日本のファッションに関しては「80年代メンズファッションの象徴的なアイテムやスタイルとは」の記事でさらに詳しく解説しているので、興味のある方は読んでみてください。

1980年代にヒット曲を出した日本の歌手

1980年代にヒット曲を出した日本の歌手の画像

1980年代の日本では、アイドルやロックバンドなどのアーティストが多くのヒット曲を出しました。歌番組や8cmCDシングルも誕生し、歌謡曲全盛期だったといえるでしょう。以下では、1980年代に話題になった歌手や曲を紹介します。

アイドル

1980年代の日本では、社会現象になるほどのアイドルブームが起きました。1980年には、「青い珊瑚礁(さんごしょう)」がヒットし、松田聖子が有名になります。また、ローラースケートを滑りながら「パラダイス銀河」を歌った、光GENJIも話題になりました。ほかにも、1982年にデビューした小泉今日子(こいずみきょうこ)、中森明菜(なかもりあきな)などは「花の82年組」といわれ、人気を博します。1980年代に誕生したアイドルは、その後も人気のある歌手が多いといえるでしょう。

ロック

1980年代はロックバンドの活動も盛んでした。チェッカーズは、チェックの衣装が印象的な男性7人組です。1984年には「涙のリクエスト」「哀しくてジェラシー」などがヒットし、ブームになりました。女性のロックバンドで話題になったのはプリンセス・プリンセスです。5人組のグループで、「プリプリ」の愛称で親しまれ、「Diamonds」や「世界でいちばん熱い夏」などの曲が流行りました。

その他のアーティスト

1980年代はアイドルやロックバンドのほか、シンガーソングライターやフォークグループなどの楽曲も人気でした。1980年に「贈る言葉」を発表したのが海援隊(かいえんたい)です。「贈る言葉」は、その後も卒業式でよく歌われるようになります。シンガーソングライターの寺尾聡(てらおあきら)は、1981年に「ルビーの指輪」を大ヒットさせました。また、1988年に長渕剛(ながぶちつよし)が歌った「乾杯」は、新しい出発を祝う曲として、結婚式や退職のお祝いの場でも歌われます。1980年代に話題になった曲は、その後も長年に渡り愛されているといえるでしょう。

1980年代に誕生した日本のアニメ

1980年代に誕生した日本のアニメの画像

1980年代は、日本で数多くのアニメが誕生しました。1980年代に誕生したアニメは日本国内だけでなく、海外にも広まり多くの人に愛されるようになります。以下で紹介するのは、1980年代に誕生したアニメの中でも特に人気のある作品です。

ドラゴンボール

「ドラゴンボール」は、主人公の「孫悟空」が願いを叶えられるドラゴンボールを探す旅から物語が始まります。本作で描かれるのは、「孫悟空」の子ども時代から大人になるまでの冒険やバトル、友情などです。人気の理由は、バトルシーンに迫力があるのはもちろん、夢や家族愛、師弟愛などが感じられるからといえます。1980年代半ばの放送開始から長年にわたって多くの人に見られており、親子でファンという人もいるでしょう。

タッチ

「タッチ」は主人公の上杉達也(うえすぎたつや)が野球の全国大会である甲子園を目指すアニメです。幼なじみの浅倉南(あさくらみなみ)と達也の双子の弟である和也(かずや)を交えた3人の恋愛模様も描かれています。1980年代に放送されたアニメですが、その後もたびたび再放送され多くの人に感動を与えました。岩崎良美が歌った主題歌「タッチ」もヒットし、カラオケの定番曲として多くの人に歌われています。

北斗の拳

「北斗の拳」は、荒廃した世界で主人公のケンシロウが恋人のユリアを探す旅をするアニメです。道中、強敵が立ちはだかりますが、ケンシロウは北斗神拳を使い相手を倒していきます。ケンシロウの強さや魅力的なキャラクターはもちろん、多くのセリフも名言として有名になりました。「お前はもう死んでいる」や「我が生涯に一片の悔い無し」などのセリフは、1980年代以降に作られたアニメでもオマージュされています。

それぞれ特色のある日本のアニメですが、日本のアニメが海外で人気な理由や、代表作品など「日本のアニメ文化が海外で愛される理由とは? 「世界的人気アニメ」 2022年ベスト3も紹介」の記事にて、詳しく解説しています。

1980年代に話題になった日本映画

1980年代に話題になった日本映画の画像

1980年代は、大物俳優やアイドルが主演を務めた邦画やアニメ映画が話題になりました。以下では、1980年代に人気があった邦画とアニメ映画を紹介します。

実写映画

1983年には、大物俳優の高倉健(たかくらけん)が主演を務めた「南極物語」が大ヒットを記録しました。「南極物語」は、南極にある昭和基地に置き去りにされた15頭の犬と2名の隊員が体験した悲劇と苦悩を描いた映画です。また、渥美清(あつみ きよし)が演じる寅さんが主人公の「男はつらいよ」シリーズも人気を博し、毎年新作が公開されました。ほかにも、1980年代はアイドルが主演を演じた映画もヒットしています。薬師丸ひろ子主演の「セーラー服と機関銃」は1981年を代表するヒット作で、その後も主演を変え、たびたびリメイクされました。

アニメ映画

1980年代にはスタジオジブリが誕生し、映画界に残る傑作を発表しました。1986年には「天空の城ラピュタ」、1988年には「となりのトトロ」と「火垂るの墓」が公開されます。その後、1989年に公開された「魔女の宅急便」により、スタジオジブリの知名度は一気に広まりました。

また、1980年に初めて「ドラえもん」の映画が公開されます。「ドラえもん」はシリーズ化され、子どもたちに夢を与えてきました。1980年代に誕生したアニメ映画は、子どもから大人まで多くの人を魅了しています。

まとめ

まとめの画像

1980年代の日本は、「バブル景気」と呼ばれる好景気に突入した時代です。利益を得た人々の間で、不動産ブームが起きたり華やかなファッションが流行ったりと生活に大きな変化が起きました。年号も昭和から平成に変わり、1980年代は時代の大きな変わり目だったといえるでしょう。現在のブームと比較してみたり、今後の流行を予想してみたりなど、参考にしてください。

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