転職サイトを利用して仕事探しを始めようとしている人も多いでしょう。転職サイトはスマートフォンで登録できるうえ、ほとんどは無料で利用できるので非常に手軽な転職ツールといえます。昨今では、外国人専用の転職サイトも登場し始めました。
このコラムでは、外国人に向けて転職サイトの種類や上手な使い方を紹介します。内容を参考にして、日本での転職を成功させましょう。
目次
転職サイトの種類とそれぞれの使い方
転職サイトは、大きく分けて3つの種類があります。ここでは、それぞれの使い方を紹介するので、自分に合った種類のサイトを選ぶ際の参考にしてください。
直接する応募タイプ
直接応募するタイプの転職サイトには、さまざまな企業の求人がまとめて掲載されています。求職者は自分の希望する職種や場所、条件から応募する企業を選んで応募する仕組みです。そのあとはサイトを通して企業とやり取りをし、書類の送付や面接の日程決めを行います。
直接応募する転職サイトは、手軽に求人情報も見られるのが魅力です。「今すぐ転職するわけではない」「ちょっと試しに見てみたい」などという人も使いやすいでしょう。ただし、大型サイトでは何万件もの求人が集まっており、これといった求める条件がない人は迷ってしまいがちです。「何を求めて転職するか」をハッキリさせてから、利用するのをおすすめします。
企業からのスカウトを待つタイプ
スカウトタイプは求職者がサイトに経歴やプロフィールなどを登録すると、企業やヘッドハンターと呼ばれる求人紹介担当者からアプローチを受けられる転職サイトです。役職者や高年収者向けのいわゆるハイクラス求人を出す企業の多くは、スカウトタイプの転職サイトを利用しています。スカウトタイプの転職サイトでは、企業が入社して欲しいと思う人材にアプローチしているため、自己応募より内定を得られる可能性が高くなるでしょう。
スカウトタイプの転職サイトは、求職者が企業にとって魅力的な経歴や学歴、資格などを持っていなければ、なかなかスカウトが来ないという側面があります。外国人の場合は、話せる言語や日本語能力を、資格を交えながら分かりやすく記載すると良いでしょう。
エージェントを通すタイプ
転職エージェントとともに転職活動を進めるタイプです。求職者がエージェントが運営する転職サイトに登録し情報を入力すると、キャリアアドバイザーと呼ばれる転職のプロが最適な求人を探します。キャリアアドバイザーと面談や電話相談を行い、コミュニケーションを取りながら転職のサポートを受けられるのがメリットです。また、面接対策や履歴書の添削もしてもらえる場合もあるので、初めて転職する人も安心できます。なお、キャリアアドバイザーとともに密度の濃い転職活動を行うので、「今すぐ転職するわけではない」「本当に転職するかは分からない」という人よりは、数ヶ月以内に転職を叶えたい人に最適です。
転職を検討している方は、「転職の面接でよく聞かれる質問とは?外国人向けの回答方法を例文付きで解説」や「転職におすすめの業界は?外国人に向けて紹介」のコラムもぜひご覧ください。
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転職サイトの上手な使い方
転職サイトの上手な使い方を知ることで、転職活動がよりスムーズに進みます。ここでは、転職サイトの効果的な利用方法を説明するので、転職を考えている人は参考にしてください。
自分の情報はできるだけ詳しく登録する
転職サイトに登録する自分の情報は、可能な限り詳しく書きましょう。特にスカウトタイプの転職サイトを利用する場合、登録した自分の情報量でスカウト数が変わります。たとえば、「新規事業立ち上げに着手」だけでは情報が少なく、アピールポイントにはなりません。「▲▲というメンバー▲人規模の新規事業を立ち上げ、▲▲のという結果を残した」と、数字を交えた事実を伝えることが大切です。経歴を入力するのが面倒だからといって、省略しないようにしましょう。
転職サイト以外の手段でも情報収集をする
応募先に関する情報は、転職サイト以外の手段もあわせて収集するのがおすすめです。サイトに載っている企業の業務や福利厚生に関する情報は、内容が少ないうえ偏っている可能性があります。インターネットで口コミやSNSでの評判を見てみると、また違った視点での情報が知れるでしょう。
自分に合った転職サイトの種類を見極める
転職サイトにはいくつかの種類があるので、そのなかから自分に合うタイプを見極めて利用するのが賢い使い方です。たとえば、何を求めて転職をしたいのかハッキリしていない人が直接応募するタイプの転職サイトを利用すると、どの求人に応募すれば良いか迷ってしまうでしょう。また、自分のアピールポイントが分からない人がスカウトタイプの転職サイトのみを使っていると、なかなかスカウトメールが届かず転職活動が停滞します。自分に合ったタイプのサイトを使って、転職活動を行うのがおすすめです。
1つのサイトだけを利用しない
転職活動をする際に、1つのサイトに絞って登録する方法はおすすめできません。各サイトによって、求人の種類が異なることはよくあります。自分の理想の企業が、登録していない転職サイトに求人を出している可能性もゼロではありません。転職サイトは無料で利用できることがほとんどです。なるべく多くのサイトに登録するのが、転職をスムーズに進めるコツといえます。
エントリーは管理できる数だけ行う
転職サイトは複数登録しても問題ありませんが、やみくもに複数エントリーするのは避けましょう。エントリーすると企業からメールの連絡が来ます。メールが大量に届くと管理が困難になり、本当に行きたいと思っている企業とのやり取りが困難になる恐れがあるでしょう。
登録したまま放置しない
転職サイトは登録しただけで満足してはいけません。こまめに開いて新着情報を確認しましょう。条件の良い求人はすぐに応募が殺到してしまいます。なるべく早く応募できるよう、アンテナを張っておくのが大切です。ただし、現職の業務中に見たり会社支給のパソコンで登録したりするのは、マナー違反なので辞めましょう。
外国人向け転職サイトを使うのもおすすめ!
効率良く転職活動を進めたい人は、外国人向け転職サイトの利用もおすすめです。外国人採用に積極的な企業が求人を出しているので、転職活動がスムーズに進みます。また、外国人採用の経験がある企業も多いので、働きやすい企業に入社できる可能性も高まるでしょう。外国人が使いやすいよう他言語対応しているので、日本語に不安のある人も安心して使えます。なお、通常の転職サイトと比べると求人数が少ないので、いくつかのサイトと組み合わせて使うと良いでしょう。
まとめ
転職サイトは登録が簡単で、気軽に求人を見れるのでおすすめです。効率的な使い方を知ることで、より転職活動が進めやすくなります。いくつかのサイトを並行して登録し、理想の求人を探し出しましょう。