留学生に向けて最終面接で聞かれる質問と回答例を紹介!内定を得るコツとは

WeXpats
2024/02/27

最終面接とは内定の直前に行われる面接試験のことです。企業の経営に関わる重役が出席するため、役員面接と呼ばれることもあります。最終面接は自分をアピールできる最後の機会なので、非常に重要といえるでしょう。
ここでは、最終面接で留学生が聞かれる質問と回答例を紹介します。また、最終面接を突破するためのポイントも解説。内容を参考にして日本企業の内定を勝ち取りましょう。

目次

  1. 最終面接とは?
  2. 最終面接を受ける前に留学生がしておくべき準備
  3. 留学生が最終面接で聞かれる質問と回答
  4. 最終面接では逆質問も重要
  5. 留学生が最終面接をクリアするための3つのポイント
  6. 最終面接の質問が少ないと不採用なの?
  7. まとめ
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最終面接とは?

最終面接とは?の画像

最終面接とは、企業の採用選考の一番最後に行われる面接のことを指します。社長や取締役、人事を統括する立場の職員などが面接官を務め、その応募者を採用するかどうかの最終的な判断を下します。最終面接に合格した場合は内定が出され、承諾したら企業に入社できます。

採用選考の初期に行われる一次面接や二次面接は、応募者が採用基準を満たす能力を持っているかを確認する場です。面接官は人事部の社員や実際に現場で働いている社員が務める傾向にあります。

一方、最終面接は、これまでの面接を突破した応募者が本当に採用するにふさわしい人材か、企業の重役が最終確認をする場です。内定を獲得するには、最終面接で入社の強い意思と自分が企業にマッチした人材であることをしっかり伝える必要があります。

就職面接については「日本の面接で聞かれる質問とは?採用につながる回答を考えよう」や「外国人が面接の練習をするメリットは?効果的な方法を知って就活に活かそう」のコラムを参考にしてください。

最終面接を受ける前に留学生がしておくべき準備

最終面接を受ける前に留学生がしておくべき準備の画像

最終面接を成功させるためには、入念な準備が大切です。ここでは、留学生が最終面接を成功させるためにしておくと良い準備を解説します。

業界の情報を集めておく

面接を受ける業界の最新情報は、一通り集めておくようにしましょう。最終面接では、一次面接や二次面接よりも踏み込んだ質問がされる傾向にあります。業界全体を見渡す広い視野を持っているかを確かめるため、「この業界の問題点は」「この業界の最近のニュースで気になることは」などと聞かれることもあるようです。

各業界の専門誌を購読したりWebサイトを定期的にチェックしたりする習慣を付けると、最新の情報を得やすくなるでしょう。

企業について調べておく

最終面接に向けて、企業への理解をさらに深めておくのも大切です。最終面接からは、社長や役員などの重役が参加します。そのため、企業理念や経営方針に関する質問をされることが多いようです。一次面接や二次面接の段階で、スキルやコミュニケーション能力の確認は終えています。最終面接は、入社意欲や事業への理解度を最終確認する場といえるでしょう。もし、最終面接の段階で企業に対する理解が浅かったら、選考結果に影響が出ます。

企業研究をしっかり行い、一次面接や二次面接よりもより質の高い回答ができるようにしましょう。

聞かれる質問を想定して準備しておく

最終面接では、聞かれる質問を想定して答えを準備しておきましょう。最終面接は入社前に自分をアピールできる最後の場です。予想外の質問に戸惑い、回答に詰まったりありきたりな答えしかできなかったりすると、せっかくのチャンスを無駄にしてしまいます。聞かれる可能性のある質問の回答をあらかじめ準備して、落ち着いて答えられるようにしましょう。

留学生が最終面接で聞かれる質問と回答

留学生が最終面接で聞かれる質問と回答の画像

ここでは、最終面接で留学生が聞かれやすい質問とその回答例を紹介します。質問の意図を理解し、存分に自分の強みをアピールしましょう。

一次面接や二次面接ですでに聞かれた質問をされる可能性もありますが、最終面接だからといって余計な誇張をする必要はありません。むしろ「相手によって主張を変えている」と思われないよう、回答の軸をしっかり持つのが大切です。

自己PRをしてください

自己PRは「強みを教えてください」「長所・短所を教えてください」という聞かれ方をすることもあります。

回答例

私の強みは、積極性です。目標を達成するために自発的に行動する力があります。

学生時代は日本語の会話レベルを上げるため、居酒屋のアルバイトに励みました。最初は分からない言葉が多かったのですが、その都度同僚や店長に積極的に確認し、ノートにメモを取りました。また、始業前には店長に個別で頼んで接客のロールプレイングをしてもらい、自然な言葉遣いを身に付けました。半年後には店長から「もうロールプレイングをしなくても十分な会話力がある」とお墨付きをいただきました。お客様から「敬語が上手に使えている」と褒められた際には、努力の成果を実感でき、とても嬉しかったです。

社会人になってからも積極的に新しい知識を吸収し、自分で考え工夫しながら問題を解決していきます。

回答のポイント

アピールポイントとそれを裏付ける具体的なエピソードを述べると、回答の説得力が増すでしょう。最後に自分の強みが企業にとって役立つことを述べると、より好印象です。

なぜ当社を希望したのですか?

志望動機も面接の定番質問です。きちんと企業研究や業界研究をしたうえで回答すると説得力があります。

回答例

私は、経験や年齢を問わずに新しいことに挑戦できる社風に魅力を感じ、御社を志望しました。

御社のインターンシップに参加した際、若手社員の方々が積極的に新規プロジェクトを立ち上げている様子を目の当たりにし、大変感銘を受けました。▲▲業界では、若手は年長者の後についていく風潮があると感じたのですが、御社では若いうちから幅広い経験を積み、成長を加速させることができると感じています。

御社であれば、私の強みである問題解決力を十分に発揮できると自負しています。お客様のニーズを叶える企画を立ち上げ、売上に貢献する所存です。

回答のポイント

企業側は「なぜ、数ある企業の中から当社を選んだのか」を確かめようとします。そのため、志望企業ならではの理由を述べると良いでしょう。また、志望企業の特徴と自身の強みを結びつけることも大切です。

どの企業に対しても当てはまる意見を述べてしまうと、「当社でなくても良いのでは」「企業研究ができていない」とマイナスイメージを与えてしまう恐れがあります。

学生時代に最も力を入れたことは何ですか?

「学生時代に最も力を入れたことは何か」という質問は、略して「ガクチカ」とも呼ばれます。面接官は学生生活の思い出話が聞きたいのではありません。経験から何を得たのか、どんな力が身についたのかを話しましょう。

回答例

私が学生時代に最も力を入れたことは、演劇サークルでの活動です。

入部当時は、自分のセリフを覚えるだけで精一杯でしたが、チームをまとめる人が不在だったため、このままでは他の役者がうまく立ち回れないことに気付きました。その後は、周囲の動きにもしっかり目を向け、客観的に物語全体の流れを掴むようにしました。また、他の役者と積極的に意見交換をするようにし、チームワークの向上に努めました。その結果、舞台上でもメンバーと協力しながら自然な演技ができるようになりました。

このように、周囲の状況から柔軟に自分の役割を判断する力を御社でも活かしたいです。

回答のポイント

具体的に何をどのように頑張ったのか、そして、どのような結果が出て何を得られたのかを伝えられると、面接官に好印象を与えられるでしょう。ポイントを押さえて話せば、身近な経験でも十分自己PRにつながります。

今までの挫折経験を聞かせてください

「今までの一番の失敗談を教えてください」といった聞かれ方をすることもあります。一見ネガティブな質問に感じられますが、実は自己PRのチャンスです。

回答例

私が最も挫折を感じたのは、日本語の勉強を始めた時です。日本に留学すると決め、日本語の基礎だけでも固めようと思って勉強を始めたのですが、文法が全く理解できず投げ出しそうになりました。

しかし、一度勉強方法を変えて挑戦しようと思い、元々好きだったアニメを見て勉強することにしました。また、アニメのファン同士の交流の中で日本人の友人ができたため、インターネット通話を活用し、会話の練習に付き合ってもらいました。好きな話題について会話しているうちに、楽しい気持ちで日本語を学ぶことができ、留学開始時には基本的な会話ができるようになっていました。困難から逃げず、前向きに取り組める方法で乗り越えた経験を、今後の人生でも活かしていきます。

回答のポイント

面接官は就活生のストレス耐性や問題解決力を量るために、ネガティブな質問をすることがあります。単に挫折や失敗について話すだけではなく、それらを解決・改善した経験や身についた強みまで伝えられると好評価につながるでしょう。

入社したらどのような仕事をしたいですか?

面接において「どのような仕事をしたいか」と質問をされた場合、営業職や事務職といった「職種」を聞かれているわけではありません。入社後のキャリアビジョンや将来像を伝えましょう。

回答例

私は御社に入社できたら、外国人留学生向けのサービス作りに尽力したいです。私は学生時代にアルバイトを探す際、なかなか自分に合った条件の求人が見つからずにとても苦労しました。一方、人手不足解消のために外国人を活用したい日本企業では、どのように採用や人材教育を行えばよいか分からず、二の足を踏んでいる人事担当者が多いと聞いています。

そのため、私は日本で働きたい留学生と外国人を採用したい企業の橋渡し役を務めたいと思っています。留学生としての目線を活かし、サービスを勧めるだけではなく、適切な採用や研修のアドバイスもしたいです。入社後はまず、御社のサービスの特徴や営業スキルをいち早く吸収し、さまざまな企業の担当者とコミュニケーションをとれるようになります。

回答のポイント

入社後、自分がどのように志望企業に貢献するつもりなのかを伝えるようにしましょう。「あなたの夢は何ですか?」「10年後はどのような仕事をしていると思いますか?」という聞かれ方をするケースもあるため、目指したい将来像を明確にしておく必要があります。

内定が出たら入社しますか?

応募者の志望度を判断するための質問です。「第一志望なので入社する」という意思をしっかり伝えましょう。

回答例

はい。御社から内定をいただいた際には、ぜひ入社させていただきます。内定を頂けた段階で、他社の選考は辞退いたします。

就職活動を開始した当初から、御社の理念とサービスの方向性には深く共感しています。また、選考に参加させていただく中で、社員の皆様のお客様を思いやる心や成長意欲を知り、より入社の意思が強まりました。私の「留学生と同じ目線に立ってサポートする」という夢も、御社でなら実現できると確信しています。

回答のポイント

第一志望の企業であれば、熱意をしっかり伝えましょう。単に「入社します」という返事だけでなく、その理由も添えられると、より意欲がアピールできます。

留学生が面接で聞かれる質問は?内容を理解し日本での進学や就職に活かそう」や「日本で就職活動を行う外国人が面接で聞かれる質問とは?回答のコツを解説」でも面接の回答を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

最終面接では逆質問も重要

最終面接では逆質問も重要の画像

最終面接では「逆質問」を求められる場合もあります。知りたい情報を確認しつつ、自分自身のアピールチャンスとしても活用しましょう。

逆質問とは

逆質問は、応募者から企業に対してする質問のことです。普段回答する側の応募者が質問する側に回るため、逆質問と呼ばれています。「何か質問はありますか」「聞きたいことはありますか」と言われたら、逆質問のタイミングです。

質問内容によっては熱意や入社意欲を示せるため、逆質問は重要なアピールタイムの一つといわれています。

逆質問の例

面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれた場合は、調べればわかることや給料・休日などの待遇について聞くのは望ましくありません。

  • メンター制度や研修制度についてお伺いしたいです

  • 風通しが良い社風とお伺いしたのですが、若手から意見を出す機会はありますか?

  • いずれは▲▲の仕事に挑戦したいのですが、どのようなスキルが求められますか?

  • 入社前にあらかじめ勉強しておくべきことはありますか?

  • ▲▲様(面接官)が、これから入社する人に特に求めていることを教えてください

以上の例を参考に、逆質問を上手く活用して自己PRしましょう。

逆質問については「日本の就活でよく聞く逆質問ってなに?外国人留学生向けに分かりやすく解説」のコラムでさらに詳しく解説しています。

留学生が最終面接をクリアするための3つのポイント

留学生が最終面接をクリアするための3つのポイントの画像

ここでは、留学生が最終面接をクリアするためのポイントを解説します。内定獲得が目前だからといって過度に緊張せず、できる準備を確実に行いましょう。

1.履歴書やエントリーシートを見直す

最終面接に臨む前に、改めて履歴書やエントリーシートを見直しておきましょう。多くの面接官は、応募書類をもとに質問をします。応募書類に書いたことと面接での回答に矛盾が生じないよう、あらかじめ自分の主張を確認しておくことが大切です。

2.自己PRや志望動機を改めて明確にする

最終面接前に自己PRや志望動機を明確にしておきましょう。
企業は自己PRや志望動機を聞いて、応募者の人間性や企業とのマッチング度合い、熱意を判断しています。緊張で上手く伝えられなかった…ということがないよう、しっかり自分の伝えたいことを整理しておきましょう。

3.最後まで気を抜かない

最終面接が終わるとついホッとしてしまいがちですが、最後まで気を抜いてはいけません。面接会場から退室し会社の建物の外に出るまでは、礼儀正しく行動しましょう。面接官や他の社員にだらしない様子を見られては、せっかく面接で良い結果を残しても台無しになってしまいます。

また、最終面接の当日中、遅くとも翌日の午前中までには、「お礼メール」を送りましょう。最終面接の時間をもらったお礼やこれまでの選考で評価してもらったことへの感謝、内定したら就職したい気持ちなどを伝えます。お礼メールの有無は選考結果に影響しないといわれていますが、誠意がある人物として好印象を与えられるでしょう。

最終面接の質問が少ないと不採用なの?

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日本の就活生の間では「最終面接の質問数が少ないのは不採用のサイン」という噂があります。しかし、実際はそうとは限りません。

最終面接の質問数や所要時間は、企業によって大きく異なります。1時間程度、就活生に数多くの質問を投げかけて採用を判断する企業もあれば、最終面接を就活生と重役との顔合わせの場ととらえ、10分程度で終了する企業もあるようです。

採用・不採用のサインに関する噂は鵜呑みにせず、面接に集中しましょう。

まとめ

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日本の就職活動において、最終面接は最後の関門といえます。聞かれやすい質問や気を付けるべきポイントを確認し、気を引き締めて臨みましょう。

ただし、面接中は合否を意識しすぎないことも大切です。学生が企業の重役と話す機会はなかなかありません。最終面接という貴重な機会を得られたことに自信を持ち、ポジティブな気持ちで自分の魅力を伝えましょう。

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