日本のアイドルは世界的に見ても独特で、歌やパフォーマンスだけでなく、努力し成長していく姿が評価されます。なかには、そのような日本のアイドルを応援してみたい、ライブに行ってみたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
このコラムでは、日本のアイドルについて紹介します。日本のアイドルに興味のある方は参考にして、自分の「推しアイドル」を見つけましょう。
目次
日本のアイドルとは?
日本のアイドルに明確な定義はありませんが、一般的には「熱狂的なファンを持ち、歌ったり踊ったりする若いアーティスト」と認識されています。
日本のアイドルは、未完成な状態からの成長過程をファンに見せていくのが特徴です。そのため、高い歌唱力やダンススキルがなくても、他者を惹きつける魅力があればアイドルになれます。ファンは、好きなアイドルが人気を獲得していくのを支えるサポーターといえるでしょう。なお、アイドルであっても、ミュージカルに出演するような歌の上手い人や振り付けを任されるようなダンスの才能がある人もいます。
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日本のアイドルの種類
ここでは、日本のアイドルについて紹介します。それぞれに特徴があるので、自分の好みに合うアイドルを探してみましょう。
ソロアイドル
ソロアイドルは個人で活躍しており、自分一人でステージを作り上げられる高い歌唱力やパフォーマンス力を持っています。日本では1980年代にソロアイドル全盛期となり、多くの伝説的スターが誕生しました。しかし、昨今の日本ではソロアイドルはそれほど多くいません。いても、グループアイドルの人気・実力のあるメンバーが並行してソロ活動をしているケースがほとんどです。
グループアイドル
現在の日本のアイドルはグループが主流です。5~6人のグループから、なかには何十人もの大所帯のグループもいます。グループアイドルの良い点は、さまざまな個性を持つアイドルが集まっているところです。ファンはメンバーのなかから自分の好みに合う人を探して応援します。
地下アイドル
地下アイドルとは、メディアに出ずライブ出演を中心に活動するインディーズアイドルのことです。ライブを行う小規模なライブハウスが地下にあることが多いので、地下アイドルと呼ばれるようになりました。地下アイドルはメディアに露出するアイドルよりもファンとの距離が近く、親しみやすいのが特徴です。メジャーなアイドルとは違い、長時間会話できたり直接コンタクトを取れたりするので、より応援しがいがあります。
声優アイドル
アニメ声優とアイドル活動を並行して行っているのが、声優アイドルです。声優の仕事で培った表現力や演技力を活かして活動しており、クオリティが高い楽曲を発表しています。ソロのほか、アイドルアニメの登場人物の声を担当した声優達が、アニメの設定のままグループを組むこともあるようです。
「アイドルだけではなく、日本のアニメも大好き!」という方は、アニメ文化やアニメソングについて解説している「日本の人気のアニメソングや有名なアーティストを紹介」「日本のアニメ文化が海外で愛される理由とは? 『世界的人気アニメ』 2022年ベスト3も紹介」のコラムも、ぜひチェックしてみてください。
バーチャルアイドル
バーチャルアイドルとは、主にCGによって作られた架空のアイドルのことです。バーチャルアイドルは、吹き替えやコンピュータープログラムによって歌ったり踊ったりします。日本の代表的なバーチャルアイドルは、初音ミクです。初音ミクは音声合成ソフトウエアの一種で、ユーザーが作った曲を歌ったり踊ったりしてくれます。自分がアイドルをプロデュースできる感覚が話題を呼び、日本のみならず海外でもコンサートを開くまでになりました。昨今では、バーチャルアイドルグループも誕生しはじめています。
日本のアイドル文化
日本には、ファンとアイドルが交流する握手会やハイタッチ会、お話し会などの接触イベントがあります。また、うちわやペンライトなどのアイドルグッズを用いて応援するのも文化の一つです。
接触イベント
日本のアイドルは、CDやグッズを購入したファンへの特典として接触イベントを行います。代表的な接触イベントは、以下のとおりです。
- 握手会
- サイン会
- ハイタッチ会
- チェキ会(一緒にポラロイドカメラを撮る)
- お渡し会(CDや写真集をアイドルから直接受け取る)
なお、2020年に新型コロナウイルスが流行してからは、オンラインでアイドルと会話をする「お話し会」と呼ばれる非接触系イベントも生まれました。
アイドルグッズ
日本のアイドルのライブやコンサートでは、グッズを用いて応援する人が多くいます。なくてもライブは楽しめますが、グッズを使うと応援している気持ちをアイドルに伝えられ、気分もより盛り上がるでしょう。代表的なグッズは、ペンライトやうちわ、Tシャツなどです。これらのグッズはライブ会場のほか、インターネットで購入できる場合もあります。
特有のアイドル用語「推し」
日本のアイドルファンの間では、しばしば「推し」という言葉が使われます。推しとは本来、「推薦する・人に勧める」という意味の言葉です。アイドルファンの間では、自分が応援するアイドルを指す言葉として使われます。個人を指すこともあれば、グループ全体を応援しているという意味で使われるケースもあるようです。実際の会話では、以下のように使用します。
「推しの▲▲ちゃんが写真集を発売したから予約したよ」
「私の推しは▲▲っていうグループです」
また、箱推し(グループごと応援する)や推し事(ライブや握手会に行くこと)などの派生語も存在します。
日本のアイドル文化Q&A
ここでは、日本のアイドル文化に関する疑問にQ&A形式で答えています。
日本のアイドル文化はいつから人気?
日本でアイドルが人気になったのは1980年代ごろです。当時はソロアイドルが主流で、アイドルソングというよりは、歌謡曲に近い楽曲を歌っていました。
1990年代からはグループアイドル全盛期を迎え、それからアイドル文化がメインカルチャーになったのです。
アイドルは恋愛できないって本当?
日本のアイドルが全員恋愛禁止というわけではありません。しかし、アイドル自身の年齢が若かったりファン層が若かったりするグループは、「恋愛禁止」のルールを設けている場合もあります。これは、アイドルに対して疑似恋愛の気持ちを抱くファンが多いためです。ある程度キャリアや年齢を重ねたアイドルのなかには、彼氏や彼女がいることを公言し、結婚する人もいます。
アイドルの年齢は?
アイドルの年齢はグループによって異なります。女性アイドルの場合は10代後半でデビューし、30代になる前に活動を終えるケースが多いようです。一方、人気のある男性アイドルグループは、40代になっても変わらず活動を続けていることが珍しくありません。
まとめ
日本のアイドルには、「ファンとともに成長していく」という特徴があります。さまざまな特徴を持つアイドルが存在するので、自分の好みに合う「推し」グループがきっと見つかるでしょう。
アイドル以外の日本のアーティストについても詳しく知りたい方は、「日本のアーティストについて外国人に解説!世界的に有名な代表曲も紹介」のコラムも合わせてご一読ください。