記憶に残りやすい日本の時代年表の覚え方!各時代の特徴を紹介

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2023/04/07

日本は縄文時代から令和まで長い歴史を持つ国です。これまでの日本がどのような歴史を築いてきたかを知るのは一苦労でしょう。時代年表をしっかり覚えるには、語呂合わせや替え歌がおすすめです。このコラムでは日本の各時代を年表にして解説します、効率的に日本史を勉強したい方、大まかな流れを抑えたい方はチェックしてみましょう。

目次

  1. 楽しく身につく日本の時代の覚え方
  2. 日本の時代の移り変わりは大きく3つに分けられる
  3. 日本の時代とあわせて文化の特徴も覚えよう
  4. まとめ

楽しく身につく日本の時代の覚え方

楽しく身につく日本の時代の覚え方の画像

複雑な日本の歴史を楽しく身に付けるには、語呂合わせや歌に乗せる覚え方がおすすめです。ここではそれぞれの覚え方の特徴と活用方法をご紹介するので、日本の時代を覚えたい方は自分に適したものを試してみてください。

語呂合わせで覚える

語呂合わせは年代と出来事をまとめて暗記できる覚え方です。有名なものでいうと「鳴くよ(なくよ=794)ウグイス平安京」で794年に平安京が遷都されたことを覚えたり、「良い箱(いいはこ=1185)作ろう鎌倉幕府」は1185年に源頼朝が鎌倉幕府を開いたことが暗記できます。既存の語呂合わせが覚えにくいときは、自分なりに言葉を変えてみるのも良いでしょう。

ただし、日本の歴史は現在も研究が続いているため、覚えた年号と出来事にずれが生じる可能性があります。実際に、長い間鎌倉幕府が開かれたのは1192年といわれてきたため、「良い国(いいくに=1192)作ろう鎌倉幕府」の語呂合わせで覚えている日本人は多いでしょう。

語呂合わせで日本の歴史や年表を覚えるときは、最新の見解を確認することをおすすめします。

歌に乗せて覚える

歌のリズムに合わせて日本の時代の流れを把握する覚え方もあります。 学校の授業でも使われることがあり、動画投稿サイトにいくつか投稿されているので活用してみましょう。縄文時代から平成時代までを楽しく歌いながら暗記できます。当時の服装や出来事が分かる動画もあるので、自分が覚えたい部分に合わせて活用してください。

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日本の時代の移り変わりは大きく3つに分けられる

日本の時代の移り変わりは大きく3つに分けられるの画像

日本の時代の流れを覚えるときは、移り変わりを意識するとより暗記しやすくなります。日本の時代区分は大きく3つに分けられるので、1つずつ分解して覚えていきましょう。

縄文時代から平安時代

縄文時代から平安時代の画像

はじめに縄文時代から平安時代までの6つの時代を覚えましょう。この時代は日本の礎であり、文化が発達するにつれて貴族や天皇が活躍します。

縄文時代

縄文時代は竪穴式住居に住み、縄文土器や磨製石器といった道具を使って狩猟を中心に生活を発達させた時代です。続いて弥生時代は稲作が全国に広まり、青銅器・鉄器で農具を作ったり作物が保存できる高床式倉庫を建築したりと、農耕中心の生活が始まりました。弥生時代は集団生活が一般的になり、地方ごとに「クニ」が作られて身分の差が生まれたことが特徴です。

古墳時代

古墳時代には大王(おおきみ)を中心に地方を統治する豪族が手を組んで、大和朝廷という連合政権が生まれました。その結果、これまでの地方国家から統一国家に変わったのです。また、漢字や仏教・儒教が大陸から伝わった重要な時代といえます。

飛鳥時代

飛鳥時代は聖徳太子(厩戸皇子)の活躍が有名です。日本最初の憲法である「十七条の憲法」や個人の能力に応じて役人の位を決める「冠位十二階」など政治的な取り決めが生まれました。また、小野妹子をはじめとした遣隋使が隋(現在の中国)の技術や制度を学ぶために派遣されたことで、さまざまな中国の文化が取り入れられた時代でもあります。現在の日本でも導入されている税金制度や戸籍制度の基盤ができたのも飛鳥時代です。

奈良時代

奈良時代は聖武天皇が仏教による統治を行い、東大寺や国分寺といった仏教色の強い天平文化が登場しました。古事記や日本書紀といった歴史書、和歌集の万葉集が書かれたのも奈良時代です。また、田畑にした土地を自分のものにできる墾田永年私財法が制定されたことで、貴族や寺社が私有地を増やして力をつけていきました。

平安時代

平安時代は今まで権力を握っていた貴族や上皇に変わって、武士が勢力を拡大し始めます。特に平氏である平清盛が大政大臣として権力を握った時代です。国風文化と呼ばれる華やかな貴族文化が生まれ、現在でも人気が高い「源氏物語」や「枕草子」が誕生した時代でもあります。

鎌倉時代から江戸時代

鎌倉時代から江戸時代の画像

ここからは貴族や天皇に代わって、武士が活躍する時代です。◯◯幕府と呼ばれるものは鎌倉時代から江戸時代の間に開かれています。

鎌倉時代

鎌倉時代からは政治の中心が貴族や天皇から武士に移り、武家政権が始まりました。源頼朝が鎌倉に幕府を開きましたが、源氏の統治は3代で終わり、北条氏が執権政治を始めます。身内贔屓で不平等な政治はうまく回らず、やがて鎌倉幕府は滅亡してしまいました。

室町時代

続く室町時代は天皇が2人いた南北朝時代と多くの武将が活躍した戦国時代に分かれます。わびさびの文化や絵画の発展、金閣寺の建造が室町時代の主な功績です。定期市の開催や貨幣の流通によって商業が発達しました。戦国時代では武田信玄や今川義元など多くの武将が活躍しましたが、最も天下統一に近かったのは織田信長です。

安土桃山時代

織田信長が室町幕府を倒幕したことで、安土桃山時代が始まります。市場の独占を禁止し、規制を緩和した楽市・楽座が始まり、商売の環境が整いました。また、ポルトガルやスペインと南蛮貿易を盛んに行った結果、日本にも鉄砲やキリスト教が伝来します。さまざまな功績を残した織田信長ですが、天下統一を果たす前に亡くなってしまいました。その後は家臣だった豊臣秀吉が遺志を継いで天下統一を果たし、農民や僧侶の武器を没収する「刀狩令」や、田畑を調査して生産量や年貢を納める量を決める「太閤検地」を行います。

江戸時代

続く江戸時代は日本の歴史における各時代の中で最も長く、武家政権最後の時代でもあります。江戸時代は大名を統制するために武家諸法度の発布や、日本の植民地化を防ぐために行った鎖国やキリスト教の禁止が有名です。幕末にはペリー来航を起点に開国を行いましたが、一方で天皇を尊んで外国勢力を追い出そうとする尊王攘夷の動きが活発化、倒幕へ向かっていき明治政府が樹立しました。安定した時代で経済や農工業、学問が発展した一方、江戸中期以降は食糧不足で飢饉が多かったことが特徴です。

明治時代から令和時代

明治時代から令和時代の画像

私たちの暮らす現代と、その基盤となった近代がこの時代に位置します。

明治時代

近代化が始まった明治時代には、これまでの藩を廃止してを現在の都道府県に統一する「廃藩置県」をはじめとした明治維新という改革が行われました。江戸が東京に名前を変え、日本の首都になったのは明治時代からです。武士中心から天皇中心の国づくりに変わり、国の経済を発展させて軍を強くする「富国強兵」をスローガンに列強諸国に肩を並べることを目指します。現在も世界遺産として残されている富岡製糸場は、近代化を目指した当時の産業の名残です。また、日清戦争や日露戦争に参戦する一方で、不平等条約改正に乗り出しました。外国人に日本の法律が適用できなくなる「領事裁判権」の撤廃や、輸入品への税率を自主的に決められる「関税自主権」を認めさせることが成功し、日本は主権を回復していきます。国内では自由民権運動が活発になり、国会の開設と大日本帝国憲法が制定。初代内閣総理大臣に伊藤博文が選ばれました。

大正時代

明治天皇の崩御によって大正時代が始まると、帝国主義から民主主義を目指す「大正デモクラシー」と呼ばれる動きが高まります。言論の自由や男女平等、部落解放を求める運動が行われ、普通選挙法や治安維持法が制定されました。当時の日本は第一次世界大戦に参戦、国際連盟の常任理事国にもなり好景気を迎えます。しかし、関東大震災の発生によって、東京は甚大な被害を受けてしまいました。

昭和時代

そして昭和時代に移った日本は国際連盟を脱退した結果、世界から孤立してしまいます。軍国主義に傾倒し、第二次世界大戦に参戦したものの、原子爆弾の投下もあり、敗戦。GHQのもとで戦後復興を目指すことになりました。戦後に制定された日本国憲法は現在も続いています。サンフランシスコ平和条約で主権を取り戻した後は、1960年代~1970年代にかけて高度経済成長期を迎え、急速に経済復興を成し遂げました。しかし、1980年代に急激に円高ドル安が進んでしまったために株式や不動産の価値が高騰、正常な経済状態に戻すべく行った金融緩和が仇となり資産価値が暴落します。これによって高度経済成長による好景気が一転、あらゆる経済活動に大きなダメージを与え、不景気となってしまいました。好景気は長く持たず一瞬で弾けてしまったため、のちに「バブル景気」と呼ばれるようになります。

平成時代および令和時代

バブル崩壊後の時代が平成時代・令和時代と私たちが暮らす時代です。阪神淡路大震災・東日本大震災といった大災害にあいつつも、SNSやAI技術の発達などかつての日本に比べて暮らしやすく、テクノロジーが発達した時代を迎えています。

日本の時代については「日本の時代を年表にして紹介!時代区分ごとに起こった出来事も解説」のコラムでも解説していますので、合わせてご覧ください。

日本の時代とあわせて文化の特徴も覚えよう

日本の時代とあわせて文化の特徴も覚えようの画像

日本史に限らず歴史は暗記だといわれることが多いですが、各時代の文化の特徴をあわせて覚えることで、楽しく実用的な知識として記憶に定着させられます。日本の時代を覚えるときは、それぞれの文化の特徴やどのような出来事が起きたのかをしっかり把握しましょう。たとえば、上の項目で説明したように日本の時代は大きく3つに分けられます。それぞれの時代の特徴や印象的な出来事も軽く触れているので、紹介したポイントを参考にすると日本の時代の流れと内容をしっかり押さえられるでしょう。

まとめ

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日本の時代区分や大まかな流れを知るには、歌や語呂合わせを活用した覚え方が効果的です。実用的な知識として覚えるためには、各時代の特徴をあわせて覚えるのがおすすめ。時代の流れを楽しんで覚えつつ、日本の歴史への理解を深めましょう。

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