日本の人口について外国に詳しく解説!日本で暮らす外国人のデータも紹介

WeXpats
2023/02/03

外国人の中には「日本の人口ってどのくらいなの?」と疑問に思っている方もいるでしょう。このコラムでは、日本の総人口や人口密度、人口の多い都市を政府発表のデータを元に解説しています。世界から見たときの日本の位置づけもまとめていますので、母国と比べてみてください。また、日本で暮らす外国人のデータも紹介。このコラムを読んで、日本への理解を深めましょう。

目次

  1. 日本の人口ってどのくらい?
  2. 日本の人口に関するデータを紹介!
  3. 日本に住む外国の人口について解説
  4. 人口データから見えてくる日本の課題
  5. 今後外国労働者の力がさらに必要となる
  6. まとめ

日本の人口ってどのくらい?

日本の人口ってどのくらい?の画像

日本の総人口は、2020年に総務省統計局が発表したデータによると、1億2570万8000人でした。

前年と比べて42万人減少しており、人口減少が問題視されている日本の現状がデータ上でもはっきり見てとれます。

参照元
総務省統計局 人口推計

日本の人口に関するデータを紹介!

日本の人口に関するデータを紹介!の画像

この項目では、日本の人口に関する様々なデータを紹介しています。母国の数字とも比べてみてください。

日本の人口は世界でランキング何位?

2020年にWHOが発表した世界保健統計によると、日本は世界で10番目に人口が多い国という調査結果でした。調査年によって順位は前後しますが、例年日本の人口はメキシコとほぼ同じくらいで、ロシアより少ないという位置づけです。

日本の人口密度はどのくらい?

2019年に総務省統計局が発表した日本の人口密度は約340人/km2です。この人口密度はフィリピンと同じくらいといえます。なお、世界で1番人口密度が高いとされるマカオの人口密度は21,770人/km2と、日本の60倍近くです。

日本で人口の多い都道府県は?

2019年の総務省のデータを元に人口の多い都道府県の上位3位を、その都道府県の特徴と共に紹介します。

1位.東京都 

東京都の人口は約1,382万人です。東京都は日本の首都であり、政府の主要機関は東京都に集中しています。47都道府県の中でも香川県の次に小さい面積ですが、人口は全国1位であるため、人口密度が非常に高い都市です。日本の歴史を学べる昔ながらの街並みと、最先端の都会的な街並みが同時に楽しめ、外国人旅行者も観光しやすいでしょう。

2位.神奈川県

神奈川県の人口は約917万人です。神奈川県は東京に隣接しており、都心へのアクセスが非常に良いことも人口が多い要因といえます。県庁所在地である横浜市は、日本で一番最初に開かれた国際貿易港の横浜港があり、古くから多くの外国人が住んでいる都市として有名です。

3位.大阪府

大阪府の人口は約881万人です。大阪府は江戸時代から商人の町として栄えてきました。現在でも西日本の経済の中心の都市といえます。東京都とはまた違った活気や勢いに溢れており、外国人観光客にも人気の都市です。

日本の人口についてはこちらのコラム「外国人に向けて日本の人口を都道府県別に紹介!人が多い/少ない県は?」にも詳しく書かれていますので、さらに知りたい方はぜひご覧ください!

年齢別で見た日本の人口は?

2020年発表の総務省の統計データを参照します。日本の15歳未満の人口は1506万4000人、15~64歳の人口は7460万6000人、65歳以上の人口は3613万9000人です。前年の同月データと比べると、65歳以上の人口は31万人増えていますが、そのほかの年代は人口が減少していることから、日本では人口減少と同時に、少子高齢化が進んでいることが分かります。

参照元
WHO 世界保健統計
総務省統計局 世界の統計2019
人口統計 都道府県,男女別人口-総人口,日本人人口
人口統計 結果の要約

日本に住む外国の人口について解説

日本に住む外国の人口について解説の画像

日本に住む外国人の数は、2015年以降、過去最高人数を更新し続けていました。しかし、今後は2020年に流行した新型コロナウイルスの影響が出てくると予想。この項目では、2019年の出入国在留管理庁発表のデータを元に、在留外国人数や国籍別、在留資格別の外国人の数をまとめています。

在留外国人数

2019年の中長期在留者数は約262万人、特別永住者数を含めると約293万人で、前年と比べると約20万人増加して過去最高でした。

国籍別

国籍別の在留外国人数も見ていきましょう。

もっとも在留外国人の国籍で多かったのは中国で約81万3000人、その次は韓国の約44万6000人、ベトナムの約41万1000人と続きます。特にベトナムの増加率が顕著で、前年比24.5%増という結果でした。ベトナム人が増えてきている理由には、ベトナム人技能実習生が増えたほか、日本企業がベトナムに多数進出していることが挙げられます。将来的にベトナムに進出している日本企業のベトナム支店で働くことを念頭に、日本で学ぶベトナム人留学生が増えているようです。

在留資格別

在留資格別で見ると、一番多いのは日本の永住権を持つ人の在留資格「永住者」で約79万人です。その次に日本での技術習得を目的とした在留資格「技能実習」で約41万人、日本の大学や専門学校で学ぶための在留資格「留学」で約34万人と続きます。

参照元
出入国在留管理庁 令和元年末現在における在留外国人数について

人口データから見えてくる日本の課題

人口データから見えてくる日本の課題の画像

日本の人口データからは、人口の減少や少子高齢化の加速などの課題が見えてきます。下記で詳しくまとめましたので、日本の現状について理解を深めてください。

少子高齢化

日本では少子高齢化が急速に進んでいます。少子高齢化とは、出生率の低下と平均寿命の増大が同時に起こっている状態のことです。理由はさまざまですが、医療の発達により寿命が大幅に伸びたことや、価値観の変化により結婚して家庭を持つ人が減ってきていることなどが挙げられます。

少子高齢化は、日本の労働力に維持や社会保障制度の運営に多大な影響をもたらします。日本政府は少子高齢化対策を進めていますが、出生率がなかなか上がらないのが現状です。

人口減少

日本の人口は2008年をピークに減少しています。前述した出生率の低下のほか、戦前の「産めよ増やせよ」の時代に誕生した人が寿命を迎えていることも要因の一つです。なお、日本の戦後のベビーブームは2回ありました。1942年から1949年の第1次ベビーブームに産まれた世代のことを「団塊の世代」と呼び、1971年から1974年の第2次ベビーブームに産まれた世代のことを「団塊ジュニア」と呼びます。団塊の世代や団塊ジュニアの方が寿命を迎える頃には、さらなる人口の減少が進むと予想されているのです。

少子高齢化と人口減少に関連する日本の課題は「日本経済が抱える問題とは?時事問題も含めて外国人向けに解説!」にも書かれていますので参考にしてください。

参照元
総務省 人口減少の現状

今後外国労働者の力がさらに必要となる

今後外国労働者の力がさらに必要となるの画像

日本では、少子高齢化と人口減少が同時に進行しています。それはつまり「働き盛り」の人が足りなくなるということです。労働力の減少は、日本の経済に大きな影響を及ぼします。そこで、日本政府は外国人の人材を積極的に受け入れるべく、在留資格「特定技能」の新設や、労働環境の整備を進めている最中です。外国人の方々が安心して働ける仕組みを作ることは、日本の労働力減少を食い止めることにも繋がります。

まとめ

まとめの画像

日本の人口データを細かく見ていくと、日本の現状や外国との関わり、そして日本の抱える問題点が分かってきます。このコラムを参考にして日本への理解を深めてください。

今後、人口が減少していくといわれている日本にとって、来日する外国人の存在がより必要不可欠なものになってくると予想されます。

ライター

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生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

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