日本でアルバイトをしたい外国人のなかには、「日本語が話せない人でも働ける?」「仕事を探す方法を知りたい」と思う人もいるでしょう。日本語を話せない人でもアルバイトは可能です。ただし、従業員間で簡単な会話ができるようにしておく必要があります。このコラムでは、日本語をあまり話せない外国人におすすめのアルバイトを紹介。仕事を探す3つの方法も解説しているので、参考のうえ自分に合ったアルバイトを探しましょう。
目次
- 日本語を話せない外国人もアルバイトを始められる?
- 日本語をあまり話せない外国人におすすめのアルバイト
- 読み書きができる外国人は事務のアルバイトがおすすめ
- 日本語をあまり話せない外国人がアルバイトを探す3つの方法
- まとめ
日本語を話せない外国人もアルバイトを始められる?
日本語を話せない外国人でも、アルバイトを行うことは可能です。しかし、日本語不要の職種を選ばなくてはならないため、アルバイト先が限られます。日本語不要のアルバイトとは、工場スタッフや皿洗いなどです。接客をしない業務であれば、コミュニケーションを取る機会が比較的少ないので、日本語を話せなくても働けます。ただし、基本的な日本語を理解できなかったり話せなかったりすると、従業員間で業務上の連絡や報告をする際に支障をきたすでしょう。最初から完璧な日本語を話せなくても、勉強する姿勢を持つことは大切です。
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日本語をあまり話せない外国人におすすめのアルバイト
日本語をあまり話せない外国人には、コンビニエンスストアや飲食店のアルバイトがおすすめです。ここでは、日本語に自信がなくても始められるアルバイトを詳しく紹介します。
飲食店のキッチン
日本語に自信がない外国人には、飲食店のキッチンのアルバイトがおすすめです。レストランやカフェ、居酒屋などほとんどの飲食店では、ホールとキッチンで業務が分かれています。キッチンのアルバイトは調理や皿洗い、厨房の片付けなどが中心です。調理といっても、簡単な盛り付けや買い出しからスタートする場合が多いので、料理に自信がない人でも安心して働けます。
飲食店のホールとは違い、キッチンは接客をする機会がほとんどありません。そのため、日本語をあまり話せない外国人でも挑戦しやすいでしょう。
語学教師
語学教師のアルバイトは、日本語をあまり話せなくても問題ありません。英語を習得したい日本人に向けて教えるので、ネイティブな人もしくは正しい発音ができる人が求められます。語学教師の役割は、生徒の英語力の向上です。そのためには、生徒に合った授業内容を計画して分かりやすく指導する必要があります。語学教師の指導が生徒の英語力に影響するため、やりがいがある反面、責任が伴うアルバイトです。勉強を教えるのが得意で責任感が強い人は、語学教師に向いているでしょう。
軽作業スタッフ
軽作業スタッフは、日本語に自信がない外国人でも始めやすいアルバイトです。工場や倉庫で商品の仕分けや梱包を行う仕事なので、日本語で会話をする場面はあまりありません。ただし、従業員間で作業状況を報告することがあるので、基本的な日本語は理解できるようにしておきましょう。
軽作業スタッフは覚えやすい作業が中心のため、外国人でも始めやすいアルバイトです。荷物を運んだり移動させたりする業務もあるので、体力に自信がある人が向いているでしょう。
警備員
ビルやショッピングモールなどの警備員は、基本的に接客をしません。施設内の巡回や防犯カメラの確認をして、従業員やお客さまの安全を確保します。ときには、施設に関する質問をされる場合もあるため、基本的な日本語は使えるようにしておきましょう。警備の仕事のなかには、一人で業務を行う現場もあります。日本人とのコミュニケーションに慣れていない外国人も、自分のペースで働けるでしょう。
外国人向けの観光案内
外国語が得意な人は、外国人向けの観光案内がおすすめです。観光を目的とする訪日外国人へ向けて案内をするため、日本語を話せなくても問題ありません。日本語能力よりも、訪日外国人の生活習慣や文化の理解が大切です。ただし、観光地の情報や日本文化に関する知識は勉強しておく必要があります。観光客を楽しませるのも重要な役割なので、高いコミュニケーション能力や場を盛り上げる力も求められるでしょう。
日本語に自信のない方には、「外国人留学生必見!日本語が苦手でも始められるアルバイトを紹介!」のコラムもおすすめです。働くうえでの注意点もまとめているので、アルバイトを検討している外国人の方はぜひ参考にしてください。
読み書きができる外国人は事務のアルバイトがおすすめ
日本語を話せなくても読み書きができる場合は、事務のアルバイトがおすすめです。事務のアルバイトではデータ入力や郵便物の送付、書類のコピーなどを行います。備品の発注や書類の管理も、事務職の一般的な業務です。特に必要なスキルはありませんが、パソコン業務に慣れている人や効率良く正確に仕事をこなせる人は重宝されるでしょう。さらに、アルバイトを通して日本語を話せるようになったり、WordやExcelなど事務職に必要なスキルを身に付けたりすると、幅広い仕事を任せてもらえる可能性があります。日本語の読み書きに自信がある人は、事務のアルバイトに挑戦してスキルを磨くと良いでしょう。
日本語をあまり話せない外国人がアルバイトを探す3つの方法
外国人が日本でアルバイトを探す方法には、学校や友人の紹介、外国人向けの求人サイトの利用などがあります。日本語があまり話せないと、アルバイトを探すのも億劫になってしまいがちです。しかし、学校や知り合いの紹介であれば安心して応募できるでしょう。
1.友人や知人に紹介してもらう
日本語が話せない外国人でも、友人や知人が働いているアルバイト先であれば比較的採用してもらいやすいです。友人や知人が真面目に働いていればいるほど、採用担当者に「△△さんの紹介なら安心だ」と思われ、採用される確率が上がるでしょう。紹介してくれた友人や知人が、採用担当者と面接日の調整をしてくれる場合もあります。日本語に慣れていない外国人は、アルバイトの応募から面接までの手続きも大変でしょう。その手順を省けるのも、友人や知人に紹介してもらうメリットといえます。
2.学校に紹介してもらう
学校の先生に紹介してもらったり、掲示板に貼られている求人を見て応募する方法もおすすめです。
学校の紹介であれば、外国人の雇用を積極的に行っている企業が多くあります。アルバイトの種類も幅広いため、興味のある仕事への応募が可能です。応募や面接の日程調整は自分で行う必要がありますが、一から仕事を探すよりも効率が良いでしょう。
3.外国人向けの求人サイトを利用する
外国人向けの求人サイトで、職種や条件を絞ってアルバイトを探すのも良い方法です。外国人向けの求人サイトには、履歴書の書き方や面接マナーについて記載しているものもあります。日本の履歴書や面接に関する知識を得ることで、自信を持って応募できるでしょう。
多言語に対応したサイトや、語学力を活かせる職種が多く記載されているものもあります。自分に合った求人サイトを見つけて、アルバイトを探しましょう。
まとめ
日本語をあまり話せない外国人でも、アルバイトを行えます。飲食店のキッチンや軽作業スタッフなど、接客がほとんどない職種も多くあるので外国人でも挑戦しやすいでしょう。ただし、どの職種も従業員間でコミュニケーションを取れるレベルの日本語能力は必要です。
友人の紹介や求人サイトの利用を通して、自分に合ったアルバイトを探しましょう。
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