gochisousamaはいつ・なぜ言うの?使い方や意味を解説!

WeXpats
2023/02/16

日本語や日本文化を勉強している人のなかには、gochisousamaを言う理由や使い方を知りたい方もいるのではないでしょうか。gochisousamaは、食後に言う日本語の挨拶です。食前の挨拶であるitadakimasuとセットで使うのが礼儀とされています。このコラムでは、gochisousamaの語源や例文を紹介。参考にして日本で食事をするときに使ってみましょう。

目次

  1. gochisousamaは食後に言う
  2. gochisousamaと言うのはなぜ?
  3. gochisousamaと似た意味の外国語
  4. まとめ

gochisousamaは食後に言う

gochisousamaは食後に言うの画像

「gochisousama(ごちそうさま)」は朝食や昼食、夕食などを食べ終わったときの挨拶です。両手を胸の前で合わせ、軽くお辞儀をしながら言います。「gochisousama(ごちそうさま)」よりも丁寧な言い方が、「gochisousama-desu(ごちそうさまです)」や「gochisousama-deshita(ごちそうさまでした)」です。日本では食前に「itadakimasu(いただきます)」、食後に「gochisousama(ごちそうさま)」と言うのが礼儀とされています。

gochisousamaを使った例文

食事を用意してくれた友人やレストランのスタッフなどに対して使える例文を、以下に紹介します。

【カジュアルな言い方】

・「ごちそうさま、美味しかったよ」

(gochisousama、oishikattayo)

・「ごちそうさま、ありがとう」

(gochisousama、arigatou)

【丁寧な言い方】

・「ごちそうさまでした、とても美味しかったです」

(gochisousama-deshita、totemo-oishikattadesu)

・「ごちそうさまです、また来ます」

(gochisousama-desu、mata-kimasu)

「gochisousama(ごちそうさま)」や「gochisousama-deshita(ごちそうさまでした)」だけでも問題ありません。しかし、上記のように一言付け加えると、より感謝の気持ちが伝わるでしょう。

食後以外にも使う場合がある

自分の食事代を誰かに支払ってもらったときや食べ物を受け取ったときなどにも、「gochisousama(ごちそうさま)」を使います。このような場面では、「gochisousama(ごちそうさま)」よりも、「ごちそうさまでした」もしくは「ごちそうさまです」と伝えるほうが丁寧です。

なかには、「gochisousama(ごちそうさま)」の代わりに、「ごちになります」と言う日本人もいます。しかし、これは正しい日本語ではなく、親しい相手に対して使う略語です。目上の人や初対面の人に使うと、相手に不快感を与えるので注意しましょう。

日本には、「gochisousama(ごちそうさま)」や「itadakimasu(いただきます)」以外にも食事のマナーがあります。「日本特有のマナーとは?外国人に向けて食事や仕事する際の行儀・作法を紹介」のコラムで詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

gochisousamaと言うのはなぜ?

ここでは、日本で食後に「gochisousama(ごちそうさま)」と言う理由と語源を紹介します。

感謝の気持ちを伝えるため

「gochisousama(ごちそうさま)」は食事や食材を作った人、あるいは食材そのものに対する感謝を伝える言葉です。日本でgochisousama(ごちそうさま)と言うようになったのは、江戸時代からといわれています。当時は食材の入手や調理に多くの時間と手間が掛かりました。自分のために多くの労力を掛けてくれた相手への感謝として、「gochisousama(ごちそうさま)」と言うようになり、現在までその習慣が続いているのです。

gochisousamaの語源

gochisousama(ごちそうさま)の語源は「馳走(ちそう)」です。馳走には、「走り回る」「馬に乗って走る」という意味があります。客人に料理を振る舞うために食材を求めて走り回る様子を表す言葉です。そして、馳走に敬語である「御(ご)」を付け、「御馳走(ごちそう)=客人をもてなす料理」を指す言葉へと変化しました。さらに、現代では「御馳走」に敬意を表す「様(さま)」を付けて、「gochisousama(ごちそうさま)」と言うようになったのです。

日本語の挨拶は難しい?基本的なフレーズや言葉の意味を解説」では、「gochisousama(ごちそうさま)」や「itadakimasu(いただきます)」のほか、日本語の挨拶の特徴や使い方を紹介しています。

gochisousamaと似た意味の外国語

外国語には、日本語のgochisousama(ごちそうさま)と全く同じ意味を持つ言葉がありません。そこで、gochisousama(ごちそうさま)に似た意味を持つ言葉を、英語と韓国語で紹介します。

英語

英語では食後に以下の言葉を言います。

  • Thank you for the nice meal.(美味しい食事をありがとうございました)

  • I fully enjoyed it.(とても堪能しました)

  • I’m full.(お腹いっぱいです)

上記は、食事を提供してくれた相手に対して、感謝の気持ちや満足感を伝える言葉です。gochisousama(ごちそうさま)とはやや意味が異なるものの、使う場面と意味は似ています。上記の言葉のほか、信仰している宗教によっては、食後に神に対する感謝の言葉や祈りを捧げる人もいるでしょう。しかし、日本語のgochisousama(ごちそうさま)は宗教の意味合いは薄く、多くの人が食後の挨拶として使用します。

韓国語

gochisousama(ごちそうさま)と似た意味の韓国語は以下のとおりです。

  • 맛있었어요.잘 먹었습니다.(美味しかったです、たくさん食べました)

  • 배불러요. 잘 먹었습니다.(お腹いっぱいです、たくさん食べました)

  • 잘 먹었습니다.(よく食べました)

韓国語では、料理を作ってくれた人や食事代を支払ってくれた相手に対して、感謝の気持ちを表すために上記の言葉を使う習慣があります。また、食後の挨拶としても使うので、日本語のgochisousama(ごちそうさま)と意味や使い方が似ているといえるでしょう。

まとめ

「gochisousama(ごちそうさま)」は食後に言う挨拶です。一般的には、食前の「itadakimasu(いただきます)」とセットで使うのが礼儀とされています。gochisousama(ごちそうさま)は、食事や食材を用意してくれた人、または食材そのものに対する感謝の気持ちを表す言葉です。宗教的な意味合いは薄く、多くの人が挨拶の一つとして使用しています。日本で食事をするときは、感謝の気持ちを込めて、「itadakimasu(いただきます)」と「gochisousama(ごちそうさま)」を伝えてみましょう。

ライター

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