卸売業・小売業について知ろう!仕事内容・違い・向いている人を詳しく解説

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2024/12/05

商品を購入する際は、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店舗やショッピングサイトを利用することがほとんどでしょう。小売業とは、消費者が直接購入する商品を提供できる場所を指し、さまざまなジャンルの企業が存在します。食料品や日用品、家電製品など幅広い商品が取り扱われており、日常生活に欠かせません。その小売業者に対して各メーカーの商品を納入するのが卸売業です。

この記事では卸売業・小売業の仕事内容や種類について解説。また、違いや向いている人についてもまとめています。それぞれの特徴や役割を理解して、就職・転職活動に役立ててください。

目次

  1. 卸売業とは
  2. 小売業とは
  3. 卸売業と小売業との違い
  4. 卸売業・小売業に向いているのはどのような人?
  5. 卸売業・小売業で働く外国人の現状と在留資格
  6. まとめ
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卸売業とは

卸売業とはの画像

卸売業とは、メーカーや販売元から商品を仕入れて販売する業界のことです。ここでは、卸売業の仕事内容について解説します。

仕事内容

卸売業は、商品を作る企業と商品を売る企業を繋ぐ存在です。複数の製造メーカーや生産者から大量に商品を仕入れ、適切な種類や量を小売業者に卸す役割を担っています。

販売元から適正価格を検討して商品を仕入れる

販売元から仕入れる商品に対して適正な価格を検討することは卸売業の重要な仕事の一つです。

商品が消費者の手元に届くには、まず卸売業者がメーカーなどの販売元から商品を仕入れ、スーパーやコンビニなどの小売業者に売り、小売業者から一般の消費者が購入するというのが基本的な流れです。業者間を経由するたびに利益を上乗せするため商品の値段は高くなります。

卸売業者は「卸値」を自由に設定することが可能です。「卸値」とはメーカーが卸売業者へ、卸売業者が小売業者へ販売する際の価格を意味します。取引先の小売業者にとって利益が出るような適切な価格設定にすることが重要です。

販売先を探す

卸売業の役割は商品を仕入れるだけではありません。メーカーなどの代わりに仕入れた商品を販売してくれる販売先を探すことも卸売業の仕事です。

卸売業者を介さずメーカーが小売業者と直接取引する場合、メーカーが無数にある小売業者へ直接商品を卸すことになり、その分の手間とコストがかかります。これらの役割を担っているのが卸売業です。

卸売業者がメーカーからまとめて商品を仕入れて在庫を管理し、小売業者とやり取りすることで、メーカーは生産に専念することができます。また、小売業にとっても卸売業を仲介することで商品を安定的に消費者へ供給することが可能です。

販売先と販売価格を交渉する

仕入れた商品を小売業者などの販売先に買い取ってもらう際の価格交渉を行います。高額で取引することで売上の拡大に繋がるため、重要な仕事といえるでしょう。

メーカーと小売業両方と取引がある卸売業は、仕入数や販売数などといったデータだけでなく、市場の流行や新商品などを把握しています。需要や最新のトレンドを販売先に提供することによって、魅力的な売り出し方法や店頭での見せ方に繋がると言っても過言ではありません。販売先にとって役立つ情報を提供する役割を担っているといえます。

種類

百貨店やスーパーマーケット、コンビニなどの小売業に仕入れた商品を販売するのが卸売業です。取り扱う商品は、消費者が必要とする食品や衣服だけではなく、業務用や産業用など多岐にわたります。以下は卸売業の種類です。主に5つの業種に分類されます。

  • 繊維・衣服等卸売業:主として繊維品及び衣服・身の回りの品を仕入卸売する事業所

  • 飲食料品卸売業:主として農畜産物・水産物・食料品・飲料を仕入卸売業する事業所

  • 建築材料、鉱物・金属材料等卸売業:主として建築材料・化学製品・鉱物・金属材料・再生資源を仕入卸売する事業所

  • 機械器具卸売業:主として産業機械器具・自動車・電気機械器具などを卸売する事業所

  • その他の卸売業:主として家具・建具・じゅう器・医薬品,化粧品・その他の商品を仕入卸売する事業所

商社との違い

卸売業と商社の違いは「機能」です。商品や原材料の仕入れを行う点で卸売業と商社に異なる点はありません。しかし、商社は卸売業者のように物流や在庫管理機能を保有せず、商社は商品よりも製造メーカーに対して原料を販売するのをメインとしています。

商社は外国人留学生に人気の高い職種の一つです。「外国人留学生に人気の志望職種は?働きやすい企業って?」では、外国人留学生に人気の日本企業の職種や、志望職種の見つけ方について紹介しています。

参照元:総務省「日本標準産業分類(令和5年7月告示)分類項目名、説明及び内容例示

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小売業とは

小売業とはの画像

小売業とは、卸売業から仕入れた商品を消費者へ販売する業界のことです。百貨店やスーパーなど消費者に向けて販売する業者を指します。幅広いジャンルを取り扱う店舗だけでなく、特定の分野の商品を販売する専門店も小売業の一つです。ここでは、小売業について解説します。

仕事内容

商品を消費者に売るのが小売業の主な仕事です。商品の魅力を引き出し、消費者の購買意欲を高めて販売を促進させます。また、顧客の要望や市場の傾向を見極めて、卸売業者から仕入れを行うのも仕事の一つです。ここでは、小売業の仕事内容について解説します。

消費者へ商品を販売する

小売業の仕事の一つが消費者へ直接商品を販売することです。販売する際は、まずは商品の価格を決定します。競合他社での値段や消費者のニーズを考慮したうえで、価格を決めなければなりません。卸売業から仕入れた値段と販売価格の差が小売業の利益となるため、価格の設定は重要な仕事といえるでしょう。

卸売業者・メーカーから商品を仕入れる

消費者のニーズに応じた商品を仕入れることは、小売業に欠かせない仕事です。商品は一般的に卸売業者から仕入れます。これまでの販売データを参考に、適切なタイミングでどのくらいの量を仕入れるか決定し、在庫が溢れないよう管理するのも大切です。

顧客満足度を上げる企画・販売を行う

商品を購入してくれる消費者を集めるために、商品が魅力的に見える企画・販売を行う必要があります。たとえば、チラシや広告の作成やディスプレイの企画、店頭でのイベントなどがその一例です。

消費者の需要や店舗がある地域の特性に応じた商品の展開や販売促進活動を行うのも、小売業の仕事といえます。

種類

以下は小売業の一例です。小売業者は実店舗とは限りません。テレビやインターネットで広告を行い、自社店舗やブランド独自のWebサイトで商品を売る場合もあります。

  • スーパーマーケット

  • コンビニエンスストア

  • 百貨店

  • ホームセンター

  • 家電量販店

  • ドラッグストア

  • キャンプ用品や文房具など特定のジャンルのみを取り扱う専門店

  • オンラインショップ

製造小売業(SPA)とは

製造小売業(SPA)とは「Speciality store retailer of Private label Apparel」の頭文字を取った言葉で、企画や生産、販売までを自社で一括で行うビジネスモデルです。元々は大手アパレル企業で導入されていましたが、昨今ではさまざまな企業で取り入れられるようになりました。商品の企画から販売まで一貫して行うため、販売コストを抑えられるのが特徴です。

卸売業と小売業との違い

卸売業と小売業との違いの画像

「卸売業」と「小売業」は仕事内容が似ているため、間違えられることも少なくありません。ここでは、違いについて解説します。

販売形態

卸売業・小売業の違いの一つが「販売形態」です。卸売業は、メーカーや生産者から大量に商品を仕入れるため、小売業と比較して規模の大きな取引を行います。仕入れた商品をどのように小売業者へ販売するのか戦略を立てなければなりません。

一方、小売業では、消費者のニーズに合わせた商品を卸売業者から買い付け、消費者一人一人に対応して販売する必要があります。

顧客

卸売業・小売業ともに商品を仕入れて販売するという点は同じです。しかし、顧客の対象が異なります。卸売業の顧客は小売業や自社より規模の小さな卸売業者です。小売業は消費者に対して販売します。

基本的に卸売業者は販売を行う店舗を持たない限り、消費者に対して商品を販売することはありません。また、小売業は間に業者を挟むことなく、消費者に商品を販売します。

役割

卸売業はメーカーと小売業の仲介役です。小売業者は多くの企業の商品を取り扱っています。卸売業を通さなければ、それぞれの企業と取引しなければなりません。複数の仕入れ先と交渉する手間が省けたり、効率的に商品を入手できたりするため欠かせない存在です。

小売業は安定的な商品の供給が求められます。消費者が必要とするときに購入できるよう、さまざまな商品を取り扱う必要があるため、市場の動向や需要を見極めながら卸売業から仕入れて消費者に販売するのが役割です。

取り扱う商品

卸売業と小売業では取り扱う商品にも違いがあります。小売業者の顧客は消費者です。そのため、主に生活用品や食飲料品、衣服などの「消費財」を取り扱います。

卸売業は消費財に加え、メーカーが使用する原材料や部品などの「生産財」など幅広い商品を取り扱っている企業がほとんどです。

流通ルート

流通ルートも卸売業と小売業で異なります。一般的な流通ルートは「メーカーから卸売業、卸売業から小売業、小売業から消費者」です。卸売業者は小売業者へ商品を販売し、小売業者は消費者へ販売するため、流通ルートが異なります。

近年では小売業者がメーカーに直接、商品を買い付けするケースも珍しくありません。また、卸売業者が直接、消費者へ商品を販売することもあります。流通システムの多様化が進んだことが理由です。仕入れ値や運送コストを抑えられるため、消費者にとってメリットが大きいことから今後このようなビジネスモデルは増えていくことが予測されます。

卸売業・小売業に向いているのはどのような人?

卸売業・小売業に向いているのはどのような人?の画像

卸売業と小売業は人々の生活に欠かせない業界です。ここでは、卸売業・小売業に向いている人について紹介します。興味のある人は参考にしてください。

人と接するのが好き

卸売業・小売業の主な仕事内容は販売です。顧客のニーズを把握し、円滑なコミュニケーションを行う能力が求められます。

卸売業では人と人の橋渡しの役割を担っており、多くの人と関わる仕事です。相手と信頼関係を築けるかが売上に影響することもあります。また、小売業では販売職に限らず、どの職種においても人と関わるのは避けられません。販売促進や店舗企画などではさまざまな立場の人と関わりながら仕事をするため、人と接することが得意であり、初対面の人ともコミュニケーションが取れる人は向いてるといえます。

語学力がある

卸売業・小売業の職種に語学力が求められるケースも珍しくありません。卸売業に分類される商社では、海外に事業を展開している企業がほとんどです。海外赴任も多いため、ある程度の語学力が求められます。

近年、訪日外国人観光客や日本で働く外国人は増加傾向です。要望を汲み取ったり、商品の説明を行ったりする小売業では、消費者とコミュニケーションを取る機会が多くあります。語学力があることにより顧客満足度を高めるのに役立つでしょう。

計算や数字を扱うのが得意

卸売業・小売業では、どの職種においても業務の中で数字や計算を取り扱うことが多いのが特徴です。取り扱うデータは、受注数や納品数、在庫数、出店の計画など多岐にわたります。どれもが売上に関わる重要なデータとなり、それらの数字を基に戦略を立てたり、論理的に説明したりする機会も少なくありません。

また、売上データや市場動向などを解析し、それらの数字を基に販売促進活動や事業展開が求められます。計算や数字の扱いが得意なことは、卸売業・小売業どちらにも共通する重要なスキルです。

ストレス耐性がある

人と関わりが多い卸売業・小売業は、高いストレスを伴うことがあります。販売では、商品に関する問い合わせやクレーム対応などもこなさなくてはなりません。また、売上に対するプレッシャーを感じる機会が多々あります。目標達成に向けて努力できる粘り強さも欠かせない適性です。

最新トレンドに敏感

市場のトレンドは常に変化しており、季節や流行に左右によって売れる商品は変わります。小売業では無駄な在庫を抱えることなく商品を販売し、利益を出すことが大切です。また、常に流行を敏感に捉えて、売れそうな商品の情報を小売業へ共有することも卸売業の役割といえます。

最新のトレンドを追うことが好きで、さまざまな情報を敏感に追っている人は卸売業・小売業で働く際の強みとなるでしょう。

日本のビジネスマナーは、働く上で必要な基本スキルです。「日本のビジネスマナーを解説!服装から人への接し方まで紹介!」では、日本で働くうえで必要なビジネスマナーを解説しています。

卸売業・小売業で働く外国人の現状と在留資格

卸売業・小売業で働く外国人の現状と在留資格の画像

卸売業・小売業で増加しているのは、外国人従業員による販売や接客です。ここでは、「卸売業・小売業」で働く外国人の現状や在留資格について解説します。

卸売・小売業で働く外国人数と事業所数

厚生労働省が発表した「外国人雇用状況の届出状況まとめ」によると、2023年10月時点で外国人労働者数は204万8675人です。この人数は届出が義務化された2007年以降、過去最高の人数でした。

そのうち、卸売業・小売業で働いている外国人数26万3555人おり、全産業の12.9%を占めています。製造業、サービス業に次いで3番目に多い割合です。インバウンド需要の高まりもあり、人手不足が深刻な業界ほど外国人労働者数が多いといえるでしょう。

また、外国人を雇用している卸売業・小売業の事業所は、5万9497ヶ所でした。これは、全産業のなかで最も多い数字です。

卸売業・小売業で働くために必要な在留資格

前提として「永住者」 「定住者」 「日本人の配偶者等」 「永住者の配偶者等」の身分に基づく在留資格は、日本人と同様にどのような仕事にも就くことができます。そのため、卸売業・小売業のどの職種でも就労可能です。一方、就労に関する在留資格は、以下のように働ける職種に制限があります。

卸売業者の事務や経理、マーケティングなどの業務は「技術・人文知識・国際業務」の在留資格で就労可能です。一方、物流倉庫での軽作業は単純労働に分類されるため、「技術・人文知識・国際業務」では行えません。「特定活動46号」の在留資格を取得すれば、外国人への指導業務や通訳業務を中心に、ピッキングや検品などの単純労働も行えます。

特定活動46号は、2019年5月に創設されました。日本の大学や大学院などへの留学経験と日本語能力試験N1相当の日本語を必要とするため、取得難易度は高めです。しかし、高度な日本語を使う仕事と一緒であれば単純労働も行えるので、職業選択の幅が広がるでしょう。

小売業で販売員をする場合も、この「特定活動46号」の在留資格で就労可能です。許可されている業務には、通訳を兼ねたインバウンド客への接客や仕入れなどがあります。もちろん、日本人への接客も可能です。

参照元:厚生労働省「「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和5年10月末時点)

まとめ

卸売業・小売業について知ろう!仕事内容・違い・向いている人を詳しく解説のまとめの画像

卸売業・小売業は、人々の生活に密接に関わっています。卸売業はメーカーなどから大量に商品を仕入れ、小売業に販売する業界です。メーカーと小売業の間に位置し、消費者が円滑に購入できるようにする役割を担っています。小売業も商品を仕入れて販売するという事業形態は変わりありません。卸売業が小売業に対して販売するのに対して、小売業は消費者です。ほかにも、販売形態・取り扱う商品・流通ルートなどが違いとして挙げられます。

メーカーや生産者が製造した商品を適切な価格・量で消費者に届けるためには欠かせない存在です。卸売業・小売業に興味のある方は自分にあった業種・職種を探してみて応募してみてください。

ライター

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