日本の有名な建築家は?外国人に向けて代表的な作品や受賞歴も紹介

WeXpats
2023/02/08

日本の文化を知りたい外国人に向けて、日本の建築家を紹介します。日本の著名な建築家は数多く存在しており、スカイツリーや競技場、美術館など細部まで設計にこだわった建築物が魅力です。外観だけでなく安全性や技術にもこだわり、日本ならではのさまざまなアイディアが詰め込まれているでしょう。この記事では、世界のプリツカー賞を受賞した日本の建築家や、今後が期待される日本の若手建築家なども解説します。

目次

  1. 世界的に有名な日本の建築家と代表的な作品
  2. 世界のプリツカー賞を受賞した日本の建築家
  3. 日本建築大賞を受賞した日本の建築家と受賞作
  4. 今後の活躍が期待される日本の若手建築家
  5. まとめ

世界的に有名な日本の建築家と代表的な作品

世界的に有名な日本の建築家と代表的な作品の画像

世界的に有名な日本の建築家と、代表的な作品を解説します。

前川國男(まえかわ くにお)【東京文化会館】

第二次世界大戦後の日本の建築界をリードした前川國男は、世界遺産である国立西洋美術館を設計した、ル・コルビュジエの弟子として設計を学びました。日本国内でも日本建築大賞や日本芸術院賞など数々の賞を総なめにしており、日本の建築界の巨匠といわれています。

丹下健三(たんげ けんぞう)【国立代々木競技場】

丹下健三は、国立代々木競技場(代々木第一・第二体育館)の設計者であり、それは代表作品として有名です。日本では「世界のタンゲ」と称され、日本人建築家として最も早く海外で活躍した建築家といわれています。

隈研吾(くま けんご)【国立競技場】

隈研吾は、世界に誇れる日本の建築家であり、デザイナーです。国立競技場や高輪ゲートウェイ駅の設計者であり、2020年には、自身の出身校でもある東京大学の特別教授に就任されました。そのほか、大学講師として学生たちへの指導も行っている有名な建築家です。

また、建築家のみならず、日本建築全体に興味がある方は、こちらの「日本の歴史的建造物21選!人気のスポットを地域別に紹介」のコラムも、ぜひ、ご一読ください。

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世界のプリツカー賞を受賞した日本の建築家

世界のプリツカー賞を受賞した日本の建築家の画像

プリツカー賞は世界で「建築業界のノーベル賞」といわれており、アメリカのホテルチェーン「ハイアットホテル」のオーナーであるハイアット財団(プリツカー一族) から建築家に対し表彰されます。

槇文彦(まき ふみひこ)

槇文彦は1993年にプリツカー賞を受賞し、幕張メッセなどのメタリックな作品を代表作としています。クランブルック美術学院およびハーバード大学のデザイン大学院修士課程を修了している、頭脳派な日本の建築家です。

安藤忠雄(あんどう ただお)

東京大学の特別栄誉教授である安藤忠雄は、1995年、プリツカー賞を受賞しました。世界で最も有名な日本の建築家のひとりとして、「表参道ヒルズ」や「上海保利大劇場」など、海外にも数多くの作品を残しています。若手時代から世界中を放浪し、実力派の建築家として日本が誇る巨匠です。

坂茂(ばん しげる)

坂茂は2014年にプリツカー賞を受賞し、日本建築家協会名誉会長としても名高い日本の建築家です。2017年には、日本人で初となる「マザー・テレサ社会正義賞」を受賞しており、日本の英語の教科書に記載されています。

日本建築大賞を受賞した日本の建築家と受賞作

日本建築大賞を受賞した日本の建築家と受賞作の画像

日本建築大賞とは、「公益社団法人日本建築家協会」が日本国内における、特に優秀な建築作品に授与する賞のことです。選定は公募した作品の中から、建築家を中心とする審査委員会によって行われます。

亀井忠夫(かめい ただお)【東京スカイツリー】

亀井忠夫は、2013年に「東京スカイツリー」を作品として日本建築大賞を受賞しました。東京スカイツリーには海外からの観光客が数多く訪れ、今や東京のシンボルとして世界的に有名です。ほかにも「さいたまスーパーアリーナ」などの大規模建造物の設計で、日本を代表する建築家とされています。

山梨知彦(やまなし ともひこ)【ホキ美術館】

山梨知彦は、2010年に「ホキ美術館」を作品とし、日本建築大賞を受賞しました。ほかにも、JIA新人賞や日本建築学会賞などさまざまな受賞歴がある、有名な日本の建築家です。2008年以降は著書も出版しているほか、建築についてのコラムなども人気があります。

参照:JIA建築賞 

今後の活躍が期待される日本の若手建築家

今後の活躍が期待される日本の若手建築家の画像

今後の注目が期待される日本の若手建築家として、「大西麻貴+百田有希 o+h」という2人組の若手ユニットが注目されています。建築設計を中心に、インスタレーション(アート)やまちづくりまで様々な活動に取り組んでおり、数々の賞を受賞している有望なユニットです。それぞれの経歴や活動内容を紹介します。

百田有希(ひゃくだ ゆうき)

2006年に京都大学工学部建築学科を卒業し、2017年より横浜国立大学の非常勤講師として活躍しています。2010年、初の受賞歴となる「SUS アルミ建築30歳以下の建築家による指名設計競技 最優秀賞」を受賞し、将来有望な若手建築家として一躍有名になりました。2019年には、日本建築学会作品選奨・新人賞を受賞しており多くの著名人から注目されています。

大西麻貴(おおにし まき)

百田と同様、2006年に京都大学工学部建築学科を卒業しています。在学中から多くの賞を受賞し、2013年には京都精華大学客員教授や、名古屋芸術大学特別客員教授に任命されました。法政大学の非常勤講師として働く傍ら、ユニット活動を通して作品を紹介したり、建築の魅力を伝えたりしています。

まとめ

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日本には数多くの著名な建築家が存在します。その魅力は作品だけでなく、若い時代から地道に積み重ねた努力や災害に備えた強度など、細部までこだわる職人気質にもあるでしょう。日本には古くから伝わる伝統的な建築技術があり、ITの活用などで進化しながら、現在の建築家にも継承されています。代表作や建築家一人ひとりの魅力を知り、作品ができるまでのストーリーも想像してみましょう。

日本建築の特徴とは?歴史や有名な建物も紹介」でも、日本の建築物の特徴や有名な建築物を紹介しています。観光で日本を訪れた際は、ぜひ建築物にも注目してみましょう。

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