アルバイトに応募する外国人留学生は、履歴書を提出することになります。日本の履歴書を初めて書く時、「通勤時間」をどう書けば良いか迷う人がいるのではないでしょうか。
通勤時間には、家からアルバイト先までにかかる片道の時間を記載します。コラムでは、交通手段の書き方、通勤時間が分からない時の書き方までを解説。これを読めば、正しい履歴書の書き方が分かります!
目次
履歴書の通勤時間の書き方
履歴書の通勤時間の欄には、自宅からアルバイト先に辿りつくまでにかかる時間を書きましょう。時々、バスや電車に乗っている時間だけを書く人がいますが、それは間違い。交通手段に関わらず、家を出てからアルバイト先に到着するまでの合計の時間を書くのが正解です。また、通勤時間は往復の時間ではなく、片道の時間で計算します。
例えば、自宅から最寄り駅まで徒歩10分かかり、さらに電車に乗っている時間が20分、駅からアルバイト先まで歩いて10分かかる場合の通勤時間は、40分になります。
通勤時間の欄には、あらかじめ「 時間 分」と印刷されているので、空欄部分を埋めるように記載しましょう。
例を挙げると、通勤時間が1時間未満の場合は「0時間40分」のように書きます。また、通勤時間は5分単位で書くのが普通なので、23分なら25分、31分なら30分と四捨五入して記入しましょう。
なお、アルバイト先まで複数の経路がある場合、最短の時間を記入するようにします。
以下に通勤時間の書き方の例をいくつか紹介するので、参考にしてください。
通勤時間の書き方の例
・通勤に11分かかる場合→0時間10分
・通勤に1時間13分かかる場合→1時間15分
・通勤に1時間21分かかる場合→1時間20分
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履歴書によって書き方が異なる
通勤時間は「○時間○分」と書くのが普通ですが、履歴書によって最寄り駅や交通機関を書く欄があります。
ここでは考えられるパターンをご紹介するので、通勤時間を書く参考にしてください。
最寄り駅、交通機関を記載するケース
最寄り駅と交通手段の記入欄がある履歴書の場合、最寄り駅には自宅から一番近い駅の名前を、交通機関には「電車」「バス」「自転車」といった自分が使う交通手段を書きましょう。自宅からアルバイト先まで徒歩のみで移動する際は、「徒歩」と書き、最寄り駅の欄は空欄にして構いません。
複数の交通機関を利用する場合は、「バス、電車 1時間30分」のように全ての交通手段を記入してください。
通勤時間が分からない場合の書き方
勤務先が複数あってどこに勤めるか分からない場合、通勤時間の欄には数字を入れなくて構いません。ただ、空欄にすると記入漏れと思われるので、棒線を引いておきましょう。
〈例〉
ー時間ー分
引越しの予定がある場合
引越しの予定があり、新居からアルバイト先に通う場合、今の自宅ではなく新居からアルバイト先までの通勤時間を書きましょう。その場合は通勤時間欄の近く、もしくは備考欄に「転居後の通勤時間となります」などと記載し、事情が分かるようにしてください。
履歴書に通勤時間欄がない場合
履歴書に通勤時間を書く欄がなかったとしても、面接で通勤時間や交通費を聞かれることはよくあります。自宅からアルバイト先への経路とかかる時間・費用を調べて、正確に答えられるようにしておきましょう。
採用担当者は通勤時間から何を確認している?
アルバイト先への通いやすさや、交通費がどれくらいかかるかという点をチェックしています。
アルバイト先と自宅があまりにも遠いと、「移動が負担になって仕事に全力が出せないのでは?」と心配される可能性があります。反対に家とアルバイト先が近いと、雇い主にとってはほかのスタッフが休んだ時にすぐに代わりを頼めるのがメリットになるでしょう。
さらに、交通費の支給がある職場では、交通費がどれくらいかかるかを採用基準にしていることも考えられます。交通費だけで採否が決まるわけではありませんが、交通費があまりに高額になる場合は採用に影響を及ぼす可能性は否定できません。
アルバイトは通勤しやすさも大事
採用する側にとっては通勤時間は短い方がメリットになることが分かりましたが、働く側にとっても通勤時間は少ないほど負担が抑えられます。
自宅とアルバイト先の距離が近いと、天候が悪い時も移動が楽ですし、移動時間が無駄になりません。アルバイトの通勤時間は1時間までを目安とし、それ以上かかりそうな時はほかのアルバイト先を検討するのが良いでしょう。
ただし、アルバイト先を自宅の近くに絞ると仕事の選択肢が限られたり、知り合いが来店した時に恥ずかしかったり、ということも考えられます。
「通勤時間は勉強や読書に使えば良い」という意見もあるので、やりたい仕事や毎日の時間の使い方を考え上で、自分に合ったアルバイト先を探しましょう。
履歴書を書く時はマナーに気をつけよう
今回は通勤時間の書き方をご紹介しましたが、履歴書は全ての項目を正しく記入することで印象が良くなります。
履歴書を書く時は次のポイントに気をつけてください。
空欄をつくらない
空欄があると「書き忘れかな?」「意欲がないのかな?」と思われてしまうので、必ず全ての項目を埋めてください。資格・免許欄などに書くことがない時は、「特になし」と記載します。
修正はしない
履歴書は書き間違えても修正した跡を残さないのがマナー。面倒でも新しい用紙に最初から書き直し、修正液や修正テープを使わないようにしてください。もちろん、間違えた箇所を二重線で消すのもいけません。
字は丁寧に書く
履歴書は内容だけではなく、どれだけ気持ちを込めて書かれているかも評価されています。どんなに急いでいても、決して雑な字で書かないようにしてください。漢字やひらがなを綺麗に書くのが難しいと感じるかもしれませんが、字は上手でなくても良いので、丁寧に書くことが大切。
また、履歴書が汚れたり折れていたりすると雑な印象になるので、用紙を綺麗な状態に保つこともポイントです。
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