2020/03/17

外国人留学生のアルバイトには、労働時間の上限がある!

外国人が正しい手続きをとらずに日本国内で働くと、不法就労になってしまいます。そう聞くと、「在学中のアルバイトはできないの?」と心配になる外国人留学生は多いのではないでしょうか。
しかし実際は、必要な手続きをとれば働けるのでご安心を。資格外活動の許可や労働時間のルールを知った上で、充実したアルバイト生活を始めましょう!

外国人留学生はアルバイトができないの?

結論から言うと、外国人留学生はアルバイトができます。ただしそれには条件があり、働く際は必ず「資格外活動の許可」を得なければなりません。

資格外活動の許可とは、在留資格以外の活動をする時に必要な許可のことです。日本に滞在する外国人は滞在の目的に合わせた在留資格を持っており、留学生の在留資格の種類は「留学」にあたります。そして原則として、日本国内で認められるのは在留資格に応じた活動のみ。留学生が許可なく働くと法律違反になってしまいます。

ですが、「資格外活動の許可」を得れば、一定の条件のもとでアルバイトができるようになります。資格外活動の許可は住居地を管轄する出入国在留管理署で申請できるため、アルバイトをしたい場合は手続きを行いましょう。なお、申請に手数料はかかりません。

【申請に必要な書類(本人が申請する場合)】

・申請書
・申請にかかる活動の内容を明らかにする書類
・在留カード
・旅券(パスポート)または在留資格証明書

【申請から取得までの期間】

2週間から2ヶ月

【更新期限について】

資格外活動の許可の期限は在留資格と同じです。在留資格を更新するタイミングでアルバイトを続けたい場合、資格外活動の許可の更新も行ってください。

 

外国人留学生が働ける時間の上限は?

資格外活動の許可があっても、留学という本来の目的に支障をきたさないよう、留学生のアルバイトには一定の制限があります。アルバイトをする前に必ず覚えておきたいルールなので、しっかり確認していきましょう。

【働ける時間の上限は週28時間まで】

外国人留学生が働ける時間には週28時間までという上限があります。複数のアルバイト先で働いている場合は合計の時間になるので注意してください。また、残業時間も含まれるため、こちらも注意が必要です。
ただし例外として、学校の長期休業期間(夏休みや冬休み)は1日8時間、週40時間まで働くことが可能です。このルールが適用されるのは学則で定められた休業期間に限られ、「テスト期間中で授業が少ないから沢山働ける」というわけではないので気をつけてください。
なお、18歳以上であれば働く時間帯の制限はないので、労働時間のルールを守れば深夜に働くことも可能です。

【風俗営業のお店では働けない】

労働時間の上限に加えて、外国人留学生は風営法という法律で風俗営業と定義されるお店で働くことが禁止されています。具体的なお店の例を挙げるのでご確認ください。

・キャバクラ
・キャバレー
・バー
・マージャン店
・パチンコ店
・ゲームセンター

これらのお店では、接客はもちろん清掃や皿洗いといった裏方の仕事も一切認められていません。風俗営業の対象となる詳しい業種は以下のWebサイトで確認できます。

参照元:警視庁 - 風俗営業等業種一覧 https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/tetsuzuki/fuzoku/gyoshu_ichiran.html

 

ルールを破った場合の罰則は?

資格外活動の許可をとらずにアルバイトをした場合、不法就労とみなされて罰則の対象となります。また、許可をとっていたとしても、ご紹介した労働時間の上限や働ける業種の制限を守らなければ、不法就労となるので注意してください。

【不法就労に対する罰則】

不法就労をすると、在留資格の更新時に申請が認められなかったり、就職などで就労ビザに変更を行う時、変更が不許可になる恐れがあります。最悪の場合は強制的に自国に退去させられることもあるので、不法就労は絶対に避けなければいけません。
退去強制になるとその後5年間は日本に入国できないので、留学の継続はもちろん、日本での就職も難しくなってしまいます。

【悪気がなくても罰せられるの?】

資格外活動の許可や労働時間の上限についてのルールを知らなかった場合でも、結果的に違法になっていれば罰則の対象となります。
不法就労は「知らなかった」では済まされないので、ご紹介したルールを理解し、不明点は学校や入管局に確認するのが良いでしょう。

【雇用主も罰せられる】

不法就労が明らかになった場合、留学生本人だけではなく雇用主も罰則の対象に。雇用主側には「不法就労助長罪」が適用され、3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金、またはその両方が科せられます。


不法就労で留学生活を台無しにしないためにも、アルバイトをする際は必ず法的なルールを守るようにしてください。基本的には、資格外活動許可の申請を行い、労働時間と業種の制限を守れば問題はありません。
雇用主側は資格外活動のルールを知らない可能性があるので、労働時間などは自分でしっかりと管理することが大切です。

もう一人で悩まない 日本に関するQ&Aコミュニティ

関連する記事

退職の手続きについて知りたい!転職を考える外国人へ流れや必要書類を解説

日本で働く外国人の中には、「退職手続きの流れが分からない…」と悩む人もいるでしょう。退職手続きの際は、確認する書類が多数あるため、一つひとつ丁寧に目を通すことが大切です。また、次の職場でスムーズに入社手続きを完了させるためにも、確認を怠らないようにしましょう。 このコラムでは、退職手続きが始まるまでの一般的な流れや、退職後の公的な手続きについても紹介します。参考にしてください。...

仕事

日本で転職を考える外国人に内定後の流れを解説!

日本で転職を考える外国人の中には、「内定後の流れが分からない…」と悩む人もいるでしょう。内定後は、まず企業の内定通知に返信します。その後、入社時に必要な書類や在留資格の申請など、準備することが多々あり、丁寧な確認が必要です。このコラムでは、内定後の流れを順に解説しています。転職先の入社手続きをスムーズに終えるためにも、効率を考えて行動しましょう。 目次 内定通知へ必...

仕事

円満退職とは?メリットやコツを外国人に向けて解説

「円満退職するためにはどうしたら…?」と悩む人もいるでしょう。円満退職をするためには、周囲にも目を向け、視野を広く持ちながら行動することが必要です。転職先で働きやすくするためにも、退職する企業での円満退職を目指しましょう。このコラムでは、円満退職のメリットや具体的なコツを紹介しているので、参考にしてください。 目次 円満退職とは? 円満退職が必要な理由 円満...

仕事

雇用契約書で何を確認すべき?確認項目を日本で転職したい外国人に解説

日本企業に就職した際に渡される、「雇用契約書」の見方に悩む外国人もいるでしょう。雇用契約書は、企業と自分が合意したうえで労働契約を結ぶ、非常に重要な書類です。企業が提示した雇用条件を承諾できなければ、入社を辞退することもできます。このコラムでは、雇用契約書で特に確認すべき項目を解説しているので、ぜひ参考にしてください。 目次 雇用契約書とは 企業に記載が義務付けられている雇用...

仕事

日本で外資系企業の就活を成功させるには?外国人留学生向けに解説!

日本で外資系企業への就職を考えている外国人留学生の中には、興味はあるけれど、就活をどのように進めれば良いかわからないという人もいるでしょう。就活を成功させるには、日本独自の就活スケジュールに注意する必要がありますし、インターンシップへの参加も重要です。このコラムでは、外資系企業の特徴を紹介しているので、参考にしてみてください。 目次 日本における外資系企業とは 外資系企業を志...

仕事

当社のウェブサイトは、利便性及び品質の維持・向上を目的に、Cookieを使用しております。Cookieの使用に同意頂ける場合は、「同意する」ボタンを押して下さい。 なお、当社のCookie使用について詳しくはこちらをご参照下さい。

Cookie利用ポリシー