就活をする外国人留学生必見!日本のインターンシップは海外とは違う

WeXpats
2023/01/31

インターンシップで実際に働いて、勤める企業を探そうと考えている留学生の方は多いのではないでしょうか。日本のインターンシップにはセミナーやグループワークといったプログラムがあり、期間も1日や1週間、3週間と企業によってさまざまです。このコラムでは、日本でインターンシップが開催される時期や参加する際のルール、マナーを解説。海外のインターンシップとは考え方が異なるので、しっかり確認しておきましょう。

目次

  1. 就活におけるインターンシップとは
  2. インターンシップは就活で有利になる?
  3. インターンシップに参加するメリット
  4. 日本でインターンシップが行われる時期は?
  5. インターンシップへ向けた準備
  6. インターンシップにおけるメールのやり取りとマナー
  7. インターンシップ参加時の服装は?
  8. まとめ
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就活におけるインターンシップとは

就活におけるインターンシップとはの画像

インターンシップとは、在学中に学生が企業で就業体験をする制度のことです。海外では3ヶ月程の期間で行われる長期インターンが一般的ですが、日本では1日や1週間といった短期間で行われる短期インターンもあります。

そして、行われる期間や実施する企業によってプログラム内容はさまざまです。短期インターンでは、事業内容について説明を受ける講義セミナーや職場見学、軽作業を行う業務体験、与えられたテーマに関して話し合いをするグループワークが行われます。長期インターンでは、実際の業務を行うのが一般的です。なお、長期インターンではアルバイトと同じように給料が支払われる場合もあります。

インターンシップは就活で有利になる?

インターンシップは就活で有利になる?の画像

インターンシップに参加したからといって、内定が貰えるわけではありません。しかし、中にはインターンシップで高い評価だった学生に対して内々定を送る企業もあるようです。また、選考を伴う企業説明会の日程を一般へ公表するよりも先に、インターンシップ参加者に告知する企業も。

海外では、インターンシップに参加して就職する企業を探すのが一般的です。そのため、日本のインターンシップ制度に戸惑う留学生の方も多いでしょう。

インターンシップに参加することで内定を獲得できるわけではありませんが、名前を覚えてもらったり高い評価を残したりすることで、就活で有利に働く可能性があります。

インターンシップを含む就活の流れを確認したい方は、「日本の就活のやりかたは?必要なものやマナーを留学生に向けて解説」のコラムも参考にしてみましょう。

インターンシップに参加するメリット

インターンシップに参加するメリットの画像

インターンシップへ参加すると企業について深く知れたり、就活でのPR材料になったりといったメリットがあります。また、実際に働く社員と関わることで社内の雰囲気に触れることができるでしょう。ここでは、インターンシップに参加するメリットについて詳しく解説します。

企業や業務内容を知ることができる

働いている社員に話を聞いたり、実際の業務を体験したりすることで、企業の内情や業務内容についてより深く知ることができます。また、企業研究だけでは分からない会社の雰囲気も肌で感じられるので、入社したときのミスマッチ防止にも繋がるでしょう。なお、理解が浅い業界や企業について知れる良い機会にもなります。

自分の長所や短所がわかる

ほかのインターンシップ参加者と一緒にディスカッションや実際の業務を行うことで、自分の強みや弱みが分かりやすくなります。そのため、、選考に向けて自身の課題に対する対策ができるでしょう。なお、仕事の適性が分かることで自分に合った業界や企業を絞れるというメリットもあります。

社員として働くイメージができる

インターンシップでは実際に社員が行う業務内容を聞いたり、間近で見たりするので仕事のイメージが掴みやすくなります。また、どの仕事の優先順位が高いのか、どうしたら効率良く業務を行えるかなど、自分で考えて行動する力を身につけられるでしょう。なお、社員と一緒に働くことで社会人としてのマナーやルールを学ぶ良い機会になります。

日本でインターンシップが行われる時期は?

日本でインターンシップが行われる時期は?の画像

日本でインターンシップが行われるのは、主に夏と秋冬です。夏のインターンシップはサマーインターン、秋冬のインターンシップはオータム・ウィンターインターンと呼ばれています。

サマーインターン

サマーインターンが開催される時期は、学生の夏季休暇である6~9月です。就活の第一歩になるので、企業は認知度を広げる目的で積極的にサマーインターンを開催しており、期間が1週間以上のプログラムが多い傾向にあります。

6~9月は、まだ志望する業界や企業が絞り込めていない学生が多い時期です。興味がある業界や企業のインターンシップには積極的に参加すると良いでしょう。

オータム・ウィンターインターン

オータム・ウィンターインターンが開催されるのは、10月~翌年3月です。オータムインターンは授業が開講している期間に開催されるので、1日だけのプログラムが多い傾向にあります。

一方、ウィンターインターンは春休み時期の開催です。新卒向けの就職活動の企業エントリーが開始される直前なので、志望する業界や企業を絞り込めている学生の参加が多い傾向にあります。企業側は学生の能力を見るために、グループワークやグループディスカッションといった、課題に対して取り組むプログラムを行うことが多いようです。

インターンシップへ向けた準備

インターンシップへ向けた準備の画像

インターンシップへ参加するまでに参加する企業の事業内容や行われるプログラムを調べておきましょう。また、インターンシップで達成したい目標を考えるのも大切です。

1.企業について調べる

インターンシップへ参加する前に、まずは企業の事業内容やサービス、商品について知っておきましょう。企業名を聞いたことがあっても、実際にどのような事業を行っているのか知らないという企業もあるでしょう。有意義なインターンシップを行うためにも、企業研究は欠かせません。

2.インターンシップのプログラム内容をチェックする

参加する企業のインターンシップは、どういったプログラムで行われるのかを調べておきましょう。前述したように、インターンシップには講義セミナーや業務体験、グループワークなどさまざまなプログラムがあります。行われるプログラムを知って、心の準備と対策を行いましょう。前年に参加した先輩の話を聞くのも有効です。

3.目標をたてる

行われるプログラムが分かったら、インターンシップで達成したい目標を立てましょう。「5人の社員と仲良くなる」といった人脈を広げる目標や、「企画書の作成方法を知る」といったビジネススキルを身に付ける目標など、何でも構いません。目標を立てることでインターンシップで何を学びたいのか、何を得たいのかを明確にできます。

外国人留学生向けインターンシップ用の志望動機の作り方」では、日本語スキルの必要度や志望動機の作り方についてもまとめています。また、インターンシップへの申込みで、履歴書の書き方に悩んでいる方には「外国人留学生のインターン希望を叶える履歴書の志望動機」のコラムもおすすめです。インターンシップへの参加をお考えの外国人留学生は、ぜひチェックしてみてください。

インターンシップにおけるメールのやり取りとマナー

インターンシップにおけるメールのやり取りとマナーの画像

インターンシップの参加前や参加後は、企業とメールでのやり取りが多くなります。メールにおける日本独特のマナーを知っておきましょう。

メールを書く際の基本のマナー

メールを書く際の基本マナーは以下のとおりです。項目ごとにチェックして、漏れや間違いがないようにしましょう。

件名

メールを送る際は必ず件名を入れましょう。企業の担当者には毎日多くのメールが送られてくるので、件名を書いていないと見落とされる可能性があります。なお、担当者の負担を増やさないためにも、件名は端的に分かりやすく書きましょう。

例)

「◯月◯日インターンシップへの応募について/名前」

「◯月◯日インターンシップの服装について/名前」

企業によってはインターンシップを複数日開催する場合があるため、参加する日付を入れておきましょう。自身の名前を入れることで、担当者も分かりやすくなります。

宛名

メールの本文では誰宛のメールなのか分かるように、まず始めに企業の担当者名を書きましょう。宛名を書く際は、「会社名」「部署名」「担当者名」の順番で書きます。

例)

「△△株式会社 ✕✕部署 ◯◯様」

担当者の名前が分からない場合は「ご担当者様」と入力します。

挨拶と自己紹介

宛名を書いたら、挨拶と自己紹介を書きます。誰から送られてきたか分かりやすくするためです。学校名と学部の入力を忘れないようにしましょう。

例)

「初めまして。私、△△大学✕✕学部3年の◯◯と申します。」

「お世話になっております。◯月◯日のインターンシップに参加致しました、△大学✕✕学部3年の◯◯と申します。」

インターンシップ参加後は、いつ参加したかを書いておくと担当者も分かりやすいでしょう。

メールの要件を簡潔に伝える

自己紹介の後は、メールの要件を簡潔に書きます。メールの件名を文章にするイメージです。

例)

「〇月〇日に行われるインターンシップに応募させていただきたくご連絡致しました。」

「〇月〇日に行われるインターンシップでの服装についてご連絡致しました。」

メールの要件を書いたら、その後に詳細を書きます。本文は、端的で分かりやすい文章を心掛けましょう。

署名

メールの最後には必ず自分の名前を書きましょう。「大学名」「名前」「メールアドレス」の順番で書きます。可能であれば、電話番号も入れておくと良いでしょう。

例)

△△大学✕✕学部

◯◯ ◯◯(フルネーム)

メールアドレス:×××××××@××××.jp

電話番号:090-××××-××××

メールの設定で、上記のような署名を登録しておくと便利です。

メールを送る時間帯とビジネスマナー

メールは、担当者が対応できる就業時間内に送るのが好ましいです。就業時間内に送るのが難しい場合でも、マナーとして深夜などに送るのは避けましょう。

また、文章は敬語が基本です。「!」や「?」の多用にも注意し、顔文字や絵文字の利用は避けましょう。

インターンシップに関するメールのやりとり

インターンシップに関するメールが届いたら、できるだけ早く返信をしましょう。以下に、返信例をのせているので参考にしてください。

インターンシップ選考に参加するとき

お世話になっております。

△△大学✕✕学部3年の◯◯と申します。

このたびは、インターンシップ選考のご連絡いただきありがとうございます。

◯月◯日(月)11時にお伺いさせていただきます。

どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

インターンシップ選考の連絡に対してのお礼と、参加する旨を伝えます。この際、日時を記載することで相互確認ができるでしょう。

インターンシップ選考を別の日程に変更したいとき

お世話になっております。

△△大学✕✕学部3年の◯◯と申します。

このたびは、インターンシップの面接選考のご連絡いただきありがとうございます。

ぜひ次の選考に進みたいのですが、貴社から提示いただいた6月21日11:00~という日程では、

都合がつかず参加が難しい状況です。

恐れ入りますが、以下の日程で選考面接を調整いただけないでしょうか。

6月22日11:00~

6月24日11:00~

6月25日11:00~

お手数をおかけしますが、ご検討よろしくお願い致します。

まずは、インターンシップ選考の連絡に対するお礼を伝えます。その後に、提示された日程では都合がつかない旨と空いている日程を伝えましょう。

インターンシップ選考を辞退するとき

お世話になっております。

△△大学✕✕学部3年の◯◯と申します。

このたびは、インターンシップの面接選考のご連絡いただきありがとうございます。

誠に申し訳ございませんが、家庭の事情によりお伺いすることができないため、

今回はインターンへの参加を辞退させていただきたいです。

選考連絡を頂いたにも関わらず、申し訳ございません。

ご確認の程宜しくお願い致します。

辞退する際も、まずはインターンシップ選考の連絡に対するお礼を伝えます。その後に、辞退する旨と理由を伝えましょう。

インターンシップ後のお礼メール

インターンシップが終わった当日か、次の日にはお礼のメールを送りましょう。お礼とあわせて、インターンシップの感想や本選考への意気込みを書くのがおすすめです。

お世話になっております。

△△大学✕✕学部3年の◯◯と申します。

この度は、インターンシップに参加させて頂きまして誠にありがとうございました。

今回のインターンシップで実践に近い◯◯業務を行えたことで、✕✕業界で働くイメージが今まで以上に鮮明となりました。

また、◯◯様から伺った仕、事をする際に心がけていることやモットーは深く心に残っています。

今回、貴社のインターンシップに参加させて頂いたことで、以前にも増して貴社で働きたいという気持ちが強くなりました。

今後の本選考にもぜひエントリーさせて頂きたく存じます。

改めて、この度はありがとうございました。

末筆ながら貴社の益々のご発展と皆さまのご多幸をお祈り申し上げます。

本文の最後には、結びの言葉を入れましょう。結びの言葉とは、手紙を締めくくるために添える言葉のことです。結びの言葉は日本独自のマナーなので、忘れないようにしましょう。

インターンシップ参加時の服装は?

インターンシップ参加時の服装は?の画像

本選考ではありませんが、インターンシップでも一般的にはスーツが基本です。服装に指定がない場合は、上下黒のリクルートスーツを着用していきましょう。

なお、私服を指定された場合はビジネスカジュアルの服装で行きます。男性は襟のついたジャケットに襟の付いているシャツ、チノパン、スラックスといった格好です。シャツは白や薄い水色など、シンプルなものにしましょう。女性はジャケットにブラウス、膝丈のスカート、シンプルなパンツです。女性の場合、動くことも考えて低めのヒールを履きましょう。

男女ともにパーカーやデニム、スニーカーといったラフな格好はNGです。時計以外のアクセサリーも控えるようにしましょう。

まとめ

まとめの画像

日本と海外では、インターンシップに対する考え方や期間、プログラムなどが異なります。メールの送り方や送るタイミングにもルールやマナーがあるので注意が必要です。また、本選考ではないからといって、ラフな服装で行くのはおすすめできません。インターンシップで内定が決まるわけではありませんが、印象を良くするためにも身だしなみには気をつけましょう。

インターンシップに参加する方法はさまざまです。自分で受け入れ企業を探して応募する際は、インターンに特化した求人メディアを活用するのもよいでしょう。たとえば求人サービスの「ログシップ」では、インターン先を探せるのみならず、インターン先から評価を獲得して以降の就活に活かすことができます。また、留学先の学校にインターンシップ先を紹介してくれる学校も多いです。

早い時期から積極的にインターンシップに参加して、日本での就職活動を成功させましょう。

ライター

WeXpats
生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

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