「日本の子どもの名付けで多い名前は?」「人気のある名前の特徴を知りたい」と思う人もいるでしょう。2021年生まれの日本の子どもの名付けで人気の名前は、「紬(つむぎ)」や「蓮(れん)」などです。このコラムでは、2021年生まれの日本の子どもに多い名前を紹介。また、国際的な名前もまとめています。日本の子どもの名前の人気傾向についても解説しているので、参考にして日本人が持つ感性を知りましょう。
目次
2021年生まれの日本の子どもに多い名前を紹介!
2021年生まれの日本の子どもの名前では、「紬(つむぎ)」や「蓮(れん)」などが人気です。ここでは、女の子と男の子の名付けで人気の名前と由来を紹介します。
女の子の名付けで人気の名前
2021年生まれの日本の女の子の名付けで人気の名前は、「紬(つむぎ)」「陽葵(ひまり)」「凛(りん)」「芽衣(めい)」「澪(みお)」などです。「紬」は丁寧に時間を掛けながら、紬糸で織る絹織物が由来しています。「つなぐ」「丈夫」「努力家」などの言葉をイメージさせる名前です。2021年に新型コロナウイルスが流行したことにより、人との繋がりの大切さを名前の意味に込めたいと思う親が多くいました。そのため、「つなぐ」をイメージさせる「紬」の人気が高まったのです。
「陽葵」は明るい陽の光や、可愛らしくて真っ直ぐな向日葵を連想させます。親は「明るくて真のある子に育ってほしい」という意味を込めているのでしょう。
女の子の名前の読み方では、ほかに「えま(咲茉)」「あおい(葵)」なども人気がありました。漢字では「花」「菜」「莉」「愛」などが人気です。これらの漢字は、10年以上前から女の子の名付けで多く使用されています。
男の子の名付けで人気の名前
男の子の名付けで人気があるのは、「蓮(れん)」「陽翔(はると)」「湊(みなと)」「蒼(あおい)」「樹(いつき)」などの名前です。「蓮」は、蓮の花に由来しています。蓮の花は、泥水のなかから出てきて美しい花を咲かせ、花を咲かせたあとに多くの実を付けるのが特徴です。蓮という名前は、「力強さ」や「清らかな心」などをイメージさせます。2021年は新型コロナウイルスの影響もあり、「困難を乗り越えられる子になってほしい」という願いを込める親もいたようです。
「陽翔」は明るい陽の光と、空を羽ばたくことを連想させます。「明るい未来に向かって空高く羽ばたいてほしい」という想いが込められているのでしょう。
男の子の名前の読み方では、「りく(陸)」「はるき(悠希)」「あおと(碧人)」などが人気です。人気のある漢字には、「翔」「大」「太」「斗」「陽」が該当します。人気の漢字を組み合わせて、「大翔」「陽太」などと名付ける親も多いようです。
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日本の子どもの名前の人気傾向
日本では、子どもに漢字一文字の名前や自然にまつわる名前を付ける親が多くいます。また、近年では性別にとらわれない名前も人気です。ここでは、日本の子どもの名前の人気傾向を詳しく解説します。
漢字一文字の名前
漢字一文字の名前は、性別に関係なく人気があります。人気の理由は、日本人らしさや力強さをイメージさせるからです。また、漢字が持つ意味が伝わりやすいのも魅力といえます。たとえば、「優」という漢字は、「優しい」「優れている」などのイメージが沸きやすいでしょう。「和」は「平和」や「和やか」、「夢」は「夢の実現」や「希望」をイメージさせます。漢字一文字の名前は、由来が分かりやすく印象にも残りやすいのです。
自然にまつわる名前
日本では、自然にまつわる名前を子どもに名付ける伝統があります。平成時代に生まれた男の子の名前は、「翔太(しょうた)」「大樹(だいき)」「翼(つばさ)」など自然を表すものが人気でした。一方、女の子の名前も「七海(ななみ)」「美月(みつき)」「桜(さくら)」など海や月、花の名前が多かったようです。日本人は、時代ごとに足りないものを子どもに名付ける傾向があります。平成時代に自然にまつわる名前が多かったのは、日本人が自然と接することが少なくなっていたり、自然界の破壊に対する不安を抱えていたりしたのが原因と考えられるでしょう。また、日本の良さを大切にしたいという想いから、自然にまつわる古風な名前を名付ける親も多いようです。2021年現在も、「蓮」や「陽葵」など自然を連想させる名前は人気があります。
男女ともに名付けられる名前
近年の日本では、「碧(あおい、あお)」や「凪(なぎさ、なぎ)」など性別にとらわれない名前も人気です。人気の理由として、世界各国で男女差別のない世の中を実現する取り組みが行われていることが挙げられます。昨今、世界各国でジェンダー平等への関心は高まっており、日本でもジェンダー平等の実現に関する取り組みが進められてきました。その結果、子どもに性差のない名前を付ける親が増加したのだと考えられます。
日本の名前については詳しく書かれた「日本人に人気の名前とその意味(2021〜2022年人気ランキング)」のコラムもおすすめです。併せてご覧ください。
海外でも通用する国際的な日本の名前は?
ここでは、海外でも通用する日本の名前を紹介します。正確な発音は異なりますが、海外にもある名前を付ける親も昨今では増えているようです。
女の子の名前
海外でも通用する女の子の名前には、以下の名前があります。
- 杏(あん)
- 桃(もも)
- 恵茉(えま)
- 玲奈(れいな)
- 沙羅(さら)
- 樹里(じゅり)
- 芽生(めい)
- 恵梨香(えりか)
- 英美里(えみり)
- 愛理紗(ありさ)
「えま」や「めい」は、2021年生まれの女の子に多い名前にも含まれます。「将来は世界で活躍する子になってほしい」と願い、グローバルな名前を付ける親が増えているようです。
男の子の名前
男の子に付けられる国際的な名前には、以下の名前があります。
- 敬(けい)
- 淳(じゅん)
- 類(るい)
- 翔(しょう)
- 丈(じょう)
- 健人(けんと)
- 譲二(じょうじ)
- 礼音(れおん)
- 亜蘭(あらん)
- 理人(りひと)
「れおん」はドイツ語で雷を意味する「leon」と同じ響きがあります。「りひと」はドイツ語の光を意味する「licht」、「けい」は英語の鍵を意味する「key」と似た響きです。
国際的な名前を付ける際は、似た響きを持つ外国語の単語の意味にも注目すると良いでしょう。
まとめ
2021年生まれの日本の子どもに多い名前は、「紬(つむぎ」や「蓮(れん)」などです。2021年に新型コロナウイルスが流行したことにより、「人との繋がり」や「困難を乗り越える」という意味を込めて名付ける人が増えました。
日本人は昔から、漢字一文字の名前や自然にまつわる名前を子どもに付けることが多いようです。日本人らしさや古風なイメージを大切にする傾向があるといえます。