バイリンガル人材の求人方法や雇用メリットとは?【外国人採用についても】

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バイリンガル人材の求人方法や雇用メリットとは?【外国人採用についても】

インバウンドの増加やビジネスのグローバル化の促進により、日本企業でバイリンガル人材の需要が高まっています。バイリンガル人材とは、2ヶ国語を流暢に使いこなせる人材のこと。通訳を通さずに海外の取引先や関係企業とやり取りができるため、国際的なビジネスの場面で活躍が期待できます。

バイリンガル人材は外国語が堪能な日本人だけではありません。日本語が堪能な外国人人材も含まれます。国籍の制限を無くすことで採用の間口が広がり、より自社にマッチした人材と出会える可能性が高まるでしょう。

このコラムでは、バイリンガル人材を雇用するメリットや効果的な募集方法を紹介します。

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目次

  1. バイリンガル人材とは?
  2. バイリンガル人材の需要が高まっている理由
  3. バイリンガル人材を雇用するメリット
  4. バイリンガル人材の採用を成功させるコツ
  5. バイリンガル人材の採用をスムーズに進める方法
  6. 外国籍のバイリンガル人材の雇用もおすすめ
  7. まとめ

バイリンガル人材とは?

バイリンガル人材とは、2種類の言語を不自由なく使いこなせる人材を指します。明確な定義は存在しませんが、単に外国語が話せる、通じるというだけでなく、その言語の母国語話者に近いレベルで習得している人を指すのが一般的です。

海外への居住経験がある人や幼少期から本格的な外国語教育を受けた人、育った家庭で2ヶ国語が日常的に使われていた人などがバイリンガルになる可能性が高くなります。

公用語が1種類の単一言語国家である日本において、2種類の言語に習熟している人材は多くありません。そのため、採用競争率は高くなっています。 

バイリンガル人材の需要が高まっている理由

バイリンガル人材の需要が高まっているのは、インバウンド需要の増加やビジネスのグローバル化が進んでいるためです。

新型コロナウイルスによるパンデミックの収束後、新興国の経済発展や円安、ビザ(査証)の発給緩和などにより外国人観光客の数が増加しています。それに伴い、顧客に対して外国語対応ができる人材やインバウンドマーケティングが行える人材の需要も増えているのです。

海外企業と取引をしたり海外に進出したりする企業が増えたのも、バイリンガル人材の需要増加の要因の一つ。近年はあらゆる業界で海外との繋がりが深くなっています。海外ビジネスを成功させるには、外国語を流暢に話せる人材の存在が欠かせません。

日本の多くの企業が、言語の違いという障壁を越え活躍をしてくれるバイリンガル人材を求めています。

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バイリンガル人材を雇用するメリット

バイリンガル人材を雇用すると、企業に以下のメリットがあります。

  • 海外企業や顧客とのやり取りがスムーズになる
  • 文化や慣習も踏まえたビジネスができる
  • 企業内のグローバル化が進む
  • 海外市場への進出がしやすくなる
  • 詳しく見ていきましょう。

海外企業や顧客とのやり取りがスムーズになる

バイリンガル人材がいると、海外企業や顧客とのやり取りがスムーズになるメリットがあります。

外国語を用いるコミュニケーションで通訳者を入れると、やり取りに時間がかかったりニュアンスが変わってしまったりすることも。社員が取引先や顧客と同じ言語を話せれば、通訳者を通す必要がなく、業務がスムーズに進むでしょう。

また、外国語に関する業務を外部に委託する必要がなくなるため、コスト削減にもなります。

文化や慣習も踏まえたビジネスができる

バイリンガルは海外の文化や慣習を理解し、ビジネスに活かせる人材です。

海外ビジネスを行う際、同じ言葉を話せれば意思の疎通はできます。しかし、より深くコミュニケーションを取り信頼関係を築くには、相手国の価値観や文化、慣習への理解が非常に重要です。

バイリンガル人材は、海外で暮らしていたり周囲に外国人が多かったりと、さまざまな価値観に触れられる環境で育った人が多い傾向にあります。英語が話せる人材だったら英語圏、中国語が話せる人材だったら中華圏と、特定の文化や慣習を踏まえた活躍が期待できるでしょう。

企業内のグローバル化が進む

企業のグローバル化を進めていくうえでも、バイリンガル人材は大きな役割を果たします。海外との関わりを深めていくうえで、外国語でコミュニケーションを円滑に取れる社員の存在は欠かせません。

各国の言葉を話せるバイリンガル人材は、事業を引っ張っていくリーダー的な役割を任せられます。

海外市場への進出がしやすくなる

将来的に海外進出を考えている企業は、早い段階でバイリンガル人材を雇用し、プロジェクトの初期段階から関わってもらいましょう。

海外での新規事業の開拓や販路拡大を進めるうえで、直接現地の取引先や関連企業とコミュニケーションが取れる人材の獲得は、まず最初に取り組むべきことです。

言葉だけでなく価値観や文化まで理解しているバイリンガル人材は、市場の特性を正確に分析し、企業と現地の架け橋になってくれます。

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バイリンガル人材の採用を成功させるコツ

ここでは、バイリンガル人材の採用を成功させる秘訣や注意点を解説します。言語能力を正しく確認し、業務の処理能力も含めた総合的な評価で採用を決めましょう。

実務経験を確認する

中途採用の場合は、前職の業務内容や経験をしっかり確認しましょう。自社で活かせる実務経験やスキルを持っている人は、活躍が期待できます。

海外事業の立ち上げ経験や現地企業での就労経験がある人材は、即戦力になるでしょう。外国語でのコミュニケーションスキルを要する仕事であれば、通訳や語学教師の経験がある人に適性があります。

言語能力を適切に評価する

バイリンガル人材の採用を成功させるには、言語能力を客観的に評価する必要があります。

バイリンガル人材といっても、コミュニケーション能力は人それぞれ。たとえば、海外在住歴が長くても、周囲に日本人が多いコミュニティに属していた場合、企業が求めるレベルの能力は有していない可能性があります。一方で、海外で暮らした経験はなくても、周囲の環境や受けた教育により、ビジネスでも十分通用する能力を有している場合もあるのです。

以上のことから、経歴だけで人材の言語能力を判断するのは適切ではありません。また、外国語の資格のレベルだけ見て判断するのも避けたほうが良いでしょう。

採用選考では実践的なスピーキングテストを行い、ビジネスシーンで即戦力となる言語能力を持っているかを確認します。面接の質疑応答やグループディスカッションを外国語で行うのも、対応能力を測るのに効果的です。

総合的な能力で判断する

言語能力だけでなく業務の処理能力も含めて総合的に判断するのが、バイリンガル採用を成功させる秘訣です。

語学力はあくまで業務を円滑に進めるために必要なスキル。ネイティブ並みに外国語が話せても、コミュニケーション能力や専門的な知識、その他業務遂行能力が不足していると活躍は期待できません。

言語能力と業務に必要な能力の2つの側面から見て、採用を判断しましょう。

能力を発揮できるポジションを用意する

バイリンガル人材を採用するときは、能力を最大限発揮してもらうため、ジョブ型雇用の導入も検討してみましょう。

ジョブ型雇用とは、特定の職務を行うために必要な能力や経歴を持つ人材を採用する手法を指します。採用してから職務を割り振るメンバーシップ型雇用と比較すると、専門性の高い人材を獲得できるのが特徴です。

バイリンガル人材の多くは、自身が身に付けた語学力を活かして働きたいと考えています。入社後の配属が自身の能力を活かせる場所でなかった場合、モチベーションを保てなくなる可能性があるでしょう。

国際的な業務やプロジェクトに関わる部署やポジションに配置し、バイリンガル人材が語学力を存分に発揮できる体制作りが重要です。

バイリンガル人材の採用をスムーズに進める方法

バイリンガル人材は需要と比較して人数が少なく、採用競争率は高くなっています。効率よく応募を集めるために、Webサイトや人材紹介サービスの利用も検討してみましょう。

バイリンガル人材専用の求人Webサイトを利用する

求人Webサイトのなかには、バイリンガルをはじめとするグローバル人材専用のものがあります。専用Webサイトの求人を出すと、語学力を活かして働きたい人材の目に止まりやすくなるでしょう。英語以外の、習得者が少ない言語を話せるバイリンガル人材の募集にもおすすめです。

バイリンガル特化の人材紹介サービスを利用する

バイリンガルや語学力のある人材を専門とする人材紹介サービスを利用すると、自社の求める理想に近い人材と出会える可能性が高まります。

ただでさえ希少なバイリンガル人材のなかから、自力で自社に合った人物を探し出すのは至難の業です。人材紹介会社の力を借りれば、自社の希望に合った人材の紹介や雇用時のサポートなどを受けられます。

外国籍のバイリンガル人材の雇用もおすすめ

語学力のある人材を探している場合は、外国籍のバイリンガル人材を雇用する方法もあります。

バイリンガル人材といえば、外国語が話せる日本人を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実際は、日本語が堪能な外国人もバイリンガル人材としての活躍が期待できます。例えば、日本語能力試験N1に合格している外国人ですね。2022年だけでも、N1合格者数は全世界で約3万人います。

また、日本で働く外国人や留学生の中には、母国語と日本語に加え、第3の言語も流暢に話せるマルチリンガルも多いです。

日本人のバイリンガル人材は募集してもなかなか応募が集まりにくいという側面があり、日本語が堪能な外国人を雇用する方が、採用がスムーズに進む可能性が高いのです。

ここでは、外国人人材を雇用するメリットを解説します。

採用の間口が広がるため

採用の間口を外国人にまで広げると、応募者の母数が増えより優秀な人材を雇用できる可能性が高まります。

日本人のバイリンガル人材は母数が少なく、採用難易度が高めです。求めている企業も多いため、ネームバリューのない企業や地方企業は獲得が難しくなるでしょう。

それよりも、日本語を熱心に学びネイティブレベルまで身に着けた外国人を探すほうが、採用のハードルは低くなります。

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現地の文化背景をより深く理解しているため

海外進出や海外企業とやり取りをする場合、現地の文化背景をよく理解しているその国出身の社員がいると、ビジネスがスムーズに進むでしょう。

相手国にゆかりがある日本人バイリンガル人材よりも、相手国出身かつ日本語が堪能な外国人人材のほうが人数がはるかに多いため、より自社に合った人を見つけやすくなります。

日本語ネイティブレベルは、日本語能力検定(JLPT)でいうN1相当です。外国人採用に特化した人材紹介サービス、「WeXpats」では、企業さまの求める日本語レベルに合った人材を紹介させていただきます。業務内容にマッチしたスキルや能力を持つ人材の選定もお任せください。

採用時のサポートだけでなく、採用後のアフターフォローも万全です。

ぜひお気軽にお問い合わせください。

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まとめ

バイリンガル人材は2ヶ国語を高いレベルで使いこなせるため、海外ビジネスをする際に活躍が期待できるでしょう。該当するのは、帰国子女や留学経験のある人、幼少期からバイリンガル教育を受けた人などです。

また、日本語が堪能な外国人も、バイリンガル人材としてグローバルな業務を任せられます。

日本企業の需要が高まっており採用難易度が高いので、十分な条件や適切なポジションを用意し、応募を集められるようにしましょう。

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