日本の和食の特徴を外国人に向けて解説!各地方のおすすめ料理も紹介!

WeXpats
2023/02/13

「日本の和食にはどのような特徴があるのだろう」「日本各地にあるおすすめの和食が知りたい」という外国人も多いでしょう。和食はユネスコ無形文化遺産に登録されており、日本の重要な文化の一つです。和食は日本の風土の中で培われ、豊富な食材がある、四季と密接に関わっているなどの特徴があります。このコラムでは、各地方にあるおすすめの和食をまとめているので、日本に滞在する際の参考にしてください。

目次

  1. 日本の和食は無形文化遺産になっている
  2. 日本で培われた和食の特徴
  3. 外国人におすすめ!日本の各地方の和食を紹介
  4. まとめ

日本の和食は無形文化遺産になっている

日本の和食は無形文化遺産になっているの画像

和食は、自然を敬う精神や調理方法なども含めて重要な文化とされ、2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。ユネスコ文化遺産に登録されるのは、世界の国々が協力し保護していくのに値する文化です。日本では古くから受け継がれている和食のほかに、外国からの影響を受けて新しい料理も生まれてきました。自然を大切にする精神や美味しく食べるための工夫、海外の文化を取り入れて発展してきた歴史も含めて、和食は世界に誇れる日本の文化といえます。

日本で培われた和食の特徴

日本で培われた和食の特徴の画像

日本では豊富な種類の食材が採れるため、食べ物を美味しくする調理法や演出がされてきました。また、外国にはない調味料を使った料理や年中行事で食べられる特別な料理もあります。ここでは、日本で培われた和食の特徴をまとめているので、参考にして知識を深めてください。

健康的で栄養バランスが良い

和食は、さまざまな食材を用いて作られる栄養バランスの良い健康的な食事です。和食はご飯にみそ汁や吸い物が1品、おかずが3品付くように考えられており、この組み合わせは一汁三菜といわれます。おかずに用意されるのは、肉や魚を使った1品と野菜や海藻、きのこなどを用いた2品です。和食は食材の持つ味を活かし、過剰な油脂や調味料が使われていないため、健康的な料理だといわれています。

豊富な食材と美味しさを活かす調理方法がある

日本は南北に長い地形で、各地域で気候や環境が大きく異なる特色があります。そのため、多様な食材が採れ、さまざまな調理方法が生まれました。山や川に近い地域では山菜やきのこが、海に隣接した土地では魚や海藻がよく採れます。さらに、採れた食材を美味しく食べるためにさまざまな調理方法が生まれたことで、和食の種類が増えたのです。焼く・煮る・蒸す・揚げる・炒めるなどの調理方法のほか、時間が経っても安全に美味しく食べるために保存食も作られるようになりました。

四季の変化と美しさが感じられる演出がある

和食は、四季の移り変わりや美しさが感じられる演出が施されているのが特徴です。日本には四季という4つの季節があります。特定の食材を最も美味しく食べられる季節を旬といい、和食は旬の食材をふんだんに使ってきました。和食に使われる食材を味わうことで、季節の移り変わりを感じられるでしょう。また、味だけではなく見た目からも四季を感じられるのも和食の特徴です。食器を変えたり季節の草花を料理に添えたりして、その季節を感じられる工夫をしています。食器は、暑い時期には涼しげなガラスの器、寒い時期には温かみのある色合いの陶磁器が使われるでしょう。

うま味成分が豊富な発酵食品が多くある

日本では、古くから漬物や納豆などの発酵食品が親しまれてきました。発酵食品には、タンパク質が分解されてできるうま味成分が多く含まれています。うま味成分は、甘味・酸味・塩味・苦味に続く第5の味覚です。

日本にはみそやしょう油、かつおぶしなどの発酵させて作る調味料も多くあり、うま味成分が豊富に含まれています。みそやしょう油、かつおぶしを使った料理はみそ汁や煮物などです。うま味は和食にとって重要な成分といえるでしょう。

日本の年中行事と密接に関わりがある

和食には日本の年中行事で食べられる特別な料理があります。たとえば、正月のお節料理(おせちりょうり)やお雑煮(おぞうに)、節分の恵方巻(えほうまき)などです。行事で作られる和食には、人々の健康への願いや季節の移り変わりを楽しもうとする気持ちが表れています。

外国人におすすめ!日本の各地方の和食を紹介

外国人におすすめ!日本の各地方の和食を紹介の画像

日本には各地方の風土に根付いた食材や料理があります。土地でとれた新鮮な食材を活かした和食や地域の歴史の中で生まれた調理方法による料理など多様です。ここでは、日本各地方の和食をまとめているので、日本に旅行に訪れる際は参考にしてください。

日本の北海道・東北地方でおすすめの和食

日本の北海道・東北地方でおすすめの和食の画像

北海道と東北地方で有名なのは、新鮮な魚介類を使った和食や寒さの厳しい冬に食べられる体を温める料理です。北海道でおすすめの和食には、鮮度の良いウニやイクラが彩り良く乗っている海鮮丼やカニの入った鍋が挙げられます。また、東北地方の秋田県では、きりたんぽが有名です。きりたんぽは、炊いたご飯を潰して串に巻き焼いた食材で、鍋に入れたりみそを塗って焼いたりして食べられます。

日本の関東・中部地方でおすすめの和食

日本の北海道・東北地方でおすすめの和食の画像

関東地方の東京都特有の和食は、もんじゃ焼きが有名です。もんじゃ焼きは小麦粉をだし汁で溶き、細かく切った野菜や肉などを混ぜて鉄板で焼いて作ります。もんじゃ焼きは自分で焼ける店舗が多く、調理も楽しみの一つといえるでしょう。中部地方の愛知県では、うなぎを小さく切って丼にしたひつまぶしやみそダレを塗ったみそカツが食べられます。ひつまぶしやみそカツは、しょうゆやみその甘辛い味が好きな外国人におすすめです。

日本の近畿地方でおすすめの和食

日本の近畿地方でおすすめの和食の画像

近畿地方にある大阪府のおすすめの和食は、たこ焼きや串カツです。たこ焼きは、水で溶いた小麦粉に野菜とたこを入れて小さく丸めて焼いた和食で、外はサックリと中はトロッとした食感をしています。串カツは、串に刺した一口サイズの具にパン粉を付けて揚げた和食です。たこ焼きも串カツも、香ばしいソースを付けて食べます。また、古い町並みが残る京都府で、日本伝統の和食である精進料理や懐石料理を食べるのもおすすめです。

日本の中国・四国地方でおすすめの和食

日本の中国・四国地方でおすすめの和食の画像

中国地方にある広島県では、モダン焼きというお好み焼きが食べられます。モダン焼きは、鉄板の上に水で溶いた小麦粉を薄く焼き、キャベツや肉を乗せ最後に麺を乗せたお好み焼きです。また、四国地方の香川県ではうどんがよく食べられます。香川県のうどんは、「こしが強い」と表現される弾力のある麺が特徴です。うどんのスープには、かつおぶしやいりこでとっただし汁が使われており、日本のだし特有の豊かな香りと風味が感じられます。

日本の九州・沖縄地方でおすすめの和食

日本の九州・沖縄地方でおすすめの和食の画像

日本の九州地方にある福岡県は、とんこつラーメンの店が多いことで有名です。同じく九州地方の長崎では、中国からの影響を受けて生まれた皿うどんやちゃんぽんが親しまれています。皿うどんもちゃんぽんも野菜や肉、海鮮などの彩り豊かな具が乗っているのは同じです。ただし、皿うどんには汁気がありません。沖縄県では、豚を使った料理がよく食べられており、砂糖やしょうゆで煮たラフテーやソーキなどがあります。また、タコライスはメキシコ料理のタコスをご飯に乗せた料理で沖縄県が発祥です。

まとめ

まとめの画像

和食はユネスコ無形文化遺産にも登録された、日本の重要な文化の一つです。日本で培われた和食は、風土と密接な関係があります。異なった気候や四季の変化により豊富な食材が手に入る日本では、食べ物の美味しさを活かす多様な調理法も生まれてきました。日本に訪れる際は、多彩な和食を楽しんでみてください。

和食とは?外国人におすすめの料理を紹介!マナーを知って日本食を楽しもう」や「日本の食文化「和食」とは?特徴や文化の違いについても紹介」のコラムでも和食について詳しく解説をしています。さらに理解を深めたい方はぜひ併せてご覧ください。

ライター

WeXpats
生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

Special Features 特集

Top Articles 人気記事

Our Social Media ソーシャルメディア

日本の最新情報を9言語で定期更新しています。

  • English
  • 한국어
  • Tiếng Việt
  • မြန်မာဘာသာစကား
  • Bahasa Indonesia
  • 中文 (繁體)
  • Español
  • Português
  • ภาษาไทย
TOP/ 日本文化を知る/ 伝統文化/ 日本の和食の特徴を外国人に向けて解説!各地方のおすすめ料理も紹介!

当社のウェブサイトは、利便性及び品質の維持・向上を目的に、Cookieを使用しております。Cookieの使用に同意頂ける場合は、「同意する」ボタンを押して下さい。
なお、当社のCookie使用について詳しくはこちらをご参照下さい。

Cookie利用ポリシー