日本で人気がある名前とは?漢字の意味や赤ちゃんの名づけ方を知ろう!

WeXpats
2023/02/16

日本では、毎年多くの企業が赤ちゃんの名前ランキングを人気順で公表しています。日本語はひらがなやカタカナ、漢字があり、どの文字を使うかによって名前に込められる意味が異なるのが特徴です。このコラムでは人気のある名前を男の子・女の子に分けて紹介します。男女共通して使える名前や海外の人名と同じ発音になる漢字の組み合わせもまとめているので、赤ちゃんの名づけに悩んでいる方は、チェックしてみましょう。

目次

  1. 日本で人気がある名前
  2. 時代によって人気がある名前は異なる
  3. 日本の名前をつけるときは漢字の意味も調べよう
  4. 外国語と同じ発音の日本の名前
  5. まとめ

日本で人気がある名前

日本で人気がある名前の画像

日本では子育て雑誌や学習教材の販売会社、保険会社などが主体となって毎年赤ちゃんの名前人気ランキングを発表しています。流行や年代によって人気がある名前は異なるので、参考にしてみるのも良いでしょう。ここでは、昨今の日本で人気がある名前を読み方とあわせて紹介します。

日本で人気がある男の子の名前

昨今の日本では、男の子の赤ちゃんにつける名前として「蓮(れん)」「晴翔(はると)」「樹(いつき)」などが人気です。「陽」「大」「翔」といった、将来への希望を込めた漢字が名前に使われる傾向にあります。感染症の流行や情勢の不安定さから、明るく安定感のある意味の名前をつける親が多いようです。

日本で人気がある女の子の名前

女の子の赤ちゃんにつける名前としては、「凛(りん)」「陽葵(ひまり)」「紬(つむぎ)」などが人気です。男の子と同じく、女の子の場合も明るさや将来への希望を感じる名前に人気があります。「陽葵」のように本来の読み方とは異なる漢字を使った名前も、日本には数多く存在します。そのような名前に使われる漢字を当て字というので、赤ちゃんの名づけをする方は覚えておきましょう。

男女共通で人気がある名前

男女共通で人気がある日本語の名前もあります。同じ読み方でも漢字を変えることで雰囲気が変わるので、赤ちゃんに中性的な名前をつけたい方は参考にしてみましょう。たとえば、「あおい」「ちひろ」「まこと」などが中性的な日本語の名前として人気です。赤ちゃんの性別や漢字によっては、中性的な名前でもかっこよくなったり可愛らしくなったりすることがあるので、名づけの際はよく考えてみましょう。たとえば、あおいと読める漢字だけでも「葵」「蒼衣」「藍生」と選択肢が豊富です。漢字の意味も含めて名前を考えると、より良い名づけができるでしょう。

子どもの命名に悩んでいる方は、「日本の子どもに多い名前とは?由来や人気の傾向について解説!」もあわせて参考にしてください。2021年生まれの子どもに多い名前や人気の傾向をまとめています。

時代によって人気がある名前は異なる

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日本で人気がある名前は、その時の流行や時代背景によって異なります。ここでは大正時代から平成時代までの日本で人気があった名前を、男の子・女の子ともに紹介するので参考にご覧ください。

男の子につける名前の人気の移り変わり

大正時代の男の子の名前には「正一(しょういち)」や「正二(しょうじ)」が多く、「正」の漢字を使うのが人気でした。当時の人々が「正」の漢字を多用するようになったのは、明治から大正へと元号改正が行われたのが理由とされています。また、「清(きよ・きよし)」という名前の人気も高かったようです。

元号が昭和になると「昭」の漢字を名前に取り入れた男の子が増えました。昭和初期の日本は戦時中だったため、戦争に勝つべく「勇(いさむ・ゆう)」「勝(しょう・すぐる・まさる)」といった漢字を使った名前も人気だったようです。終戦後は当時の首相やヒットしていた映画、高校野球で活躍した選手などの影響を受けて、「茂(しげる)」「誠(まこと)」「大輔(だいすけ)」といった名前が人気になりました。

昭和後期から平成初期にかけては、「健太(けんた)」「翔太(しょうた)」「拓也(たくや)」が赤ちゃんの名前の人気ランキング上位を独占していました。このころから赤ちゃんの名づけに多様性が生まれ、中性的・個性的な名前が増えたようです。

女の子につける名前の人気の移り変わり

大正時代の女の子の名前は、「千代(ちよ)」「千代子(ちよこ)」「文子(ふみこ)」が人気だったようです。昭和時代に入ると、元号改正の影響を受けて「和子(かずこ)」という名前が人気になりました。また、「幸子(さちこ)」「恵子(けいこ)」「美智子(みちこ)」といった名前も人気が高かったようです。

昭和中期には「子」よりも、「美」や「愛」の漢字を使った名前が多くなりました。「真由美(まゆみ)」「愛美(まなみ)」「愛(あい)」などが、赤ちゃんの名前ランキングの上位を占めていたようです。なお、女の子の名前に「子」という漢字を使う文化は現代にも残っており、赤ちゃんに古風な命名をしたいときに使われています。

平成に入ると、「美咲(みさき)」「さくら」「陽菜(はるな・ひな)」などが、女の子の赤ちゃんの名前として人気になりました。また、平成時代以降は草木や和を連想させる名前も人気があります。女の子の赤ちゃんに命名するときは、日本らしく和を感じさせる名前をつけるのも良いでしょう。

日本の名前をつけるときは漢字の意味も調べよう

日本の名前をつけるときは漢字の意味も調べようの画像

日本語の漢字には、文字ごとにさまざまな意味が込められています。名前は一生使うものなので、音の響きや呼びやすさだけでなく、文字にも注意して命名するのが大切です。縁起が悪かったり不吉だったりする漢字を使っていないか、名前をつける前に確認しておくと良いでしょう。漢字の意味を解説している名前辞典は赤ちゃんの命名に役立つので、読んでみることをおすすめします。

日本語の名前を子どもにつける際は、きちんと読み方や意味を理解していなければいけません。日本語を勉強して子どもに立派な名前をつけましょう。日本語の勉強方法は、「日本語の勉強方法を外国人に向けて解説!覚えるのが難しい内容も紹介」で解説しています。

外国語と同じ発音の日本の名前

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日本語の名前のなかには、外国語の人名や一般名詞と同じ発音をするものがいくつかあります。子どもの名前に母国語の要素を含めたい方や海外でも親しみを持ってもらえる命名をしたい方は、チェックしてみましょう。

ナオミ

ナオミは、日本の女の子の名前として一般的に使われています。漢字を当てる場合は、「直美」「奈緒美」などがメジャーです。海外では旧約聖書に登場する人物の名前として知られており、キリスト教やユダヤ教を信仰している人が、女の子の赤ちゃんに「ナオミ」と名前をつけることがあります。ナオミはヘブライ語で「楽しみ」という意味を持つ言葉として知られており、女の子の名前として人気です。日本以外でも親しみを持ってもらえる名前をつけたい方は、ナオミと命名するのも良いでしょう。

カノン

カノンは、日本では女の子の名前として知られています。「花音」「佳音」などの漢字をあてるのが一般的です。海外では旧約聖書や新約聖書といった「正典」を表す言葉として知られているため、人名として使われることはほとんどありません。しかし、英語圏やフランス語圏の一部の国・地域では男性名として「カノン」という名前を持つ人もいるようです。男性名と女性名の違いはありますが、ほかの日本名に比べると海外でも親しみやすい名前といえます。

シオン

シオンは、日本では一般的に女の子の名前として使われています。海外では、旧約聖書の舞台の一つである「エルサレム」という聖地を表す言葉です。日本語の名前として漢字を当てる場合は、「紫苑」「詩音」などが使われています。一般名詞のため、日本のように名前として「シオン」という言葉が使われる国・地域は多くありません。しかし、キリスト教徒やユダヤ教徒にとって特別な意味を持つ言葉なので、ほかの日本語の名前に比べて親しみを持ってもらえるでしょう。

アヤ

アヤは日本の女の子の名前の一つで、漢字で表す場合は「彩」「文」などが一般的です。アラビア語では「奇跡」「神の存在」という意味を持つ言葉で、イスラム教の聖典であるコーランの一説にも登場します。特別な意味を持つ名前であり、アラビア語圏の女の子も「アヤ」と名づけられることが多いようです。アラビア語圏の国・地域であれば、アヤという名前は好印象につながる可能性があります。

マリカ

マリカは日本では女の子の名前として使われており、「茉莉花」「真梨香」といった漢字を当てられることが多いようです。アラビア語では王妃という意味を持つ言葉で、日本のように人名として使われています。アラビア語圏でも通じる名前を女の子につけたい方は、マリカと命名することを検討してみましょう。

ハヤト

ハヤトは、日本では男の子の名前として使われています。「隼人」「勇人」といった漢字をあてるのがメジャーです。日本で男の子の名前として知られているハヤトは、アラビア語では「人生」という意味を持ち、女性名として使われています。反対の性別を表す名前になるので、子どもの名づけを行う際は気をつけましょう。

ジョウジ

ジョウジは、日本では一般的な男の子の名前です。漢字では「譲治」「庄司」などと書きます。発音が英語圏の男性名の「George」と似ているので、海外でも通じる名前といえるでしょう。日本以外でも伝わりやすく、親しみやすい名前をつけたい方におすすめです。

エイト

エイトは日本の男の子の名前として使われており、漢字で「瑛人」「栄斗」というように書きます。数字の「8」を表す「eight」と発音が似ているので、英語圏の方にも覚えてもらいやすい日本語の名前といえるでしょう。

まとめ

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日本で人気がある名前は、流行や時代背景によって異なります。昨今の日本では男女ともに草木や和をイメージさせる名前の人気が高いので、名づけの参考にしてみるのも良いでしょう。また、国際結婚の場合は漢字や発音を工夫して、親の出身国の要素を子どもの名前に盛り込むこともあります。赤ちゃんの命名に悩んだときは名づけ辞典やマタニティ雑誌、Webサイトなどを参考にしてみましょう。

ライター

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