マターとは?ビジネスシーンでの使い方や意味を紹介!

WeXpats
2023/06/23

マターは「matter」という英単語をもとにしたビジネス用語です。問題・事柄・物質・重要など幅広い意味を持つ「matter」ですが、日本のビジネスシーンでの使い方はどれにも当てはまりません。そこで、このコラムではビジネス用語の「マター」がどのような意味を持っているか解説します。実生活にも役立つ例文や会話での注意点、言い換えに使える類義語も紹介しているので参考にしてください。

目次

  1. マターとは
  2. 会話でマターを使う際の注意点
  3. ビジネスシーンで役立つマターを使った例文5選
  4. マターの類義語
  5. まとめ
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マターとは

マターとはの画像

ビジネス用語の「マター」は、「担当する・預かる」などの意味で使われます。英単語の「matter」から生まれた和製英語(カタカナ語)で、本来の意味とは異なるため知らないと混乱することも。ここでは、和製英語の「マター」と英単語の「matter」の意味をそれぞれ解説します。

日本のビジネスシーンで使われる「マター」の意味

ビジネス用語の「マター」は、案件の担当や責任の所在を表す言葉です。会話のなかでは「○○マター」というように表現し、○○の部分には人名や部署名が入ります。なお、「クライアントマター」「政治マター」というように人名や部署名以外が入る例外もあるので覚えておきましょう。
「クライアントマター」はクライアントの意向に沿う、「政治マター」は案件に対して政治的配慮が必要という意味になります。

英単語の「マター(matter)」が持つ意味

英単語の「matter」は名詞の場合、「問題・事柄・物事・案件・物質・膿」などの意味を持ちます。なお、動詞としての「matter」は「問題となる・重要である」という意味です。
ほかにも「no matter」というフレーズなら「問題ない・たいしたことはない」、「your matter」なら「あなた自身の問題」という意味になります。

英単語がもととなったビジネス用語は、「マター」のほかにも「PDCA」「コンプライアンス」などさまざまです。「日本語のビジネス用語を紹介!今さら聞けない言葉の意味も解説」では、日本で使われているビジネス用語の意味を解説しています。ビジネス用語を勉強中の方はチェックしてみましょう。

会話でマターを使う際の注意点

会話でマターを使う際の注意点の画像

「マター」はフォーマルな言葉ではないため、使い方を間違えると失礼に当たる可能性があります。使う範囲は自社のなかにとどめましょう。なお、目上の人をさして使う場合は「○○さんマター」と敬称を必ずつけるのがマナーです。部長やチームリーダーなどに対して使うときは、敬称の代わりに役職名でも構いません。

ビジネスシーンで役立つマターを使った例文5選

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オフィスワークを行っていると、「これ誰マターだっけ?」「営業部マターの案件だから企画部では分からない」といった会話を耳にすることもしばしば。そのような発言の意味を瞬時に理解できるように、以下の例文でマターの使い方を勉強しましょう。

1.「その件は××さんマターでよろしく」

「その件を担当するのは××さんでお願いします」とフランクに言いたいときに、「××さんマターで!」という表現が使われます。軽い印象を受ける表現ですが、指定された人物は案件の責任者になるため気軽に了承すると後悔する場合も。自分自身が担当者・責任者として指名されたときは、抱えている仕事量や案件の緊急性に応じて断ることも大切です。

2.「クライアントマターだから返事待ちだ」

クライアントマターは、取引先となる企業や顧客の動向・意向を意味します。「この案件はクライアントマターだから今はストップ」と言われたら、取引先の意向次第で今後の動きが変わるため、業務を中断しているという意味です。ほかの「○○マター」とは意味が異なるので、使い方を知らないと混乱することもあるでしょう。

3.「政治マターなので扱いが難しい」

政治的な考慮を必要とする案件のことを「政治マター」と呼びます。個人や企業の枠を超えた判断が必要になったときに「これは政治マターだから、扱いが難しいね」と耳にすることも。自分たちでは法律や規則によるどうしようもない問題も、ひとまとめに政治マターと表現できます。ただし、言い方によっては無責任に聞こえてしまう可能性もあるので、使う場面には注意してください。

4.「自分マターで仕事を任されるようになりたい」

自分マターは「自分で責任を負う・自分が案件を担当する」という意味です。自分が主導となって案件を進めたいと思ったときは、「自分マターで仕事を任されたい!」と言い換えられるでしょう。上司や先輩に「自分マターで仕事できるようになりたいです」と言えば、向上心がある・熱意が高いと思ってもらえます。

5.「どこマターの案件なのかはっきりしない」

案件の責任の所在や担当者が分からないときに、「どこマターの案件なのかはっきりしない」と表現します。顧客から問い合わせを受けたものの、どの部署に聞けばいいのか分からないときに聞くことがあるでしょう。マターの使い方が分かっていれば、「これ、どの部署マターか分かりますか?」「どこがマターか一目で分かるように仕組みを見直しましょう」と発言できます。

マターの類義語

マターの類義語の画像

マターはカジュアルなビジネス用語のため、社外の人を相手に話すときはほかの言葉に言い換える必要があります。ここではビジネス用語のマターと同じ意味を持つ言葉をまとめているので、状況に応じて使い分けましょう。

担当

「担当は××さんで」「営業部が担当する案件です」と、マターの代わりに「担当」を使うとフォーマルな表現になります。ビジネス用語を多用したくないときや社外の人と話すときに使ってみましょう。

責任

「責任」もマターの代わりに使える言葉です。「責任者は××です」「自分が責任を持ってプロジェクトを進行します」というように使えます。取引先と商談を行う際に硬い言い回しをしたいときにおすすめです。

社外の人とやり取りを行う際は、言葉遣いはもちろんビジネスマナーにも注意を払いましょう。「日本のビジネスマナーを外国人に解説!服装から人への接し方まで紹介!」では、社会人が身に着けるべき基礎的なビジネスマナーや日本独特の礼儀作法をまとめています。

管轄

「管轄」は担当と似たような意味で使われる言葉で、よりフォーマルな言い回しをしたいときに用いられます。「この案件はうちの管轄外です」「プロジェクトの管轄部署は営業部です」と伝えると、相手にかしこまった印象を与えられるでしょう。

預かり

マターの代わりに「預かり」を使った表現もあります。「この件を預かっているのは××さんです」「こちらでは預かり先が分からないので、担当部署に確認して折り返します」といった言い回しは、丁寧で好印象を与えられるでしょう。

まとめ

まとめの画像

「マター」はビジネスシーンでよく使われる和製英語で、「担当・責任」といった意味があります。カジュアルな言い回しのため、社外の人相手に誤って使わないよう注意しましょう。「マター」を正しい意味で使えるようになれば、会社の人とのコミュニケーションが円滑になります。

ライター

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生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

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