インターナショナルスクールとはどんな学校?学費や教育内容について紹介!

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2023/07/12

インターナショナルスクールには、外国籍の子どもが多く在籍し、英語で授業が行われています。国際化が進み、英語教育が重要視されるようになったことから、子どもの進学先として検討する家庭も増えてきました。このコラムでは、インターナショナルスクールの学費や教育内容、受験や進学の際の注意点などについて解説します。具体的に知りたい方は参考にしてください。

目次

  1. インターナショナルスクールの特徴とは?
  2. インターナショナルスクールには保育園や幼稚園もある?
  3. インターナショナルスクールの学費とそのほかの費用
  4. インターナショナルスクールの教育内容とは
  5. インターナショナルスクールに子どもを通わせる利点
  6. インターナショナルスクールに通わせる注意点
  7. インターナショナルスクールの受験スケジュール
  8. まとめ

インターナショナルスクールの特徴とは?  

インターナショナルスクールの特徴は、全ての授業が英語で行われることです。そのため、入学の時点で、英語で授業を受けられる程度の語学力が求められます。日本の学校で行われている各科目の授業を、インターナショナルスクールではすべて英語で学ぶといった方がイメージしやすいでしょう。そのため、インターナショナルスクールは、入学後に語学を習得することを目的とする語学学校や英会話スクール、日本の学校とは異なる部分も多くあります。

元々は外国籍の子どもが対象

インターナショナルスクールは、アメリカやイギリス、カナダなど、英語を第一言語とする国が自国以外に住む子どものために設立しました。そのため、本来日本でも入学の対象となっていたのは、外国籍の子どもでした。現在では日本で設立された「和製インター」も増え、保育園から高校まで種類もさまざまです。また、インターナショナルスクールには、多国籍の子どもが在籍していることから、「国際色豊かな環境で、多様性を身につけさせたい」「英語で教育を受けさせたい」という理由で日本国籍の子どもを入学させる保護者も増えています。

新学期が日本の学校と違う 

多くのインターナショナルスクールは、9月や10月に新学期が始まります。海外では、6月や7月に学年が修了し、9月に新学期が始まる国がほとんどです。そのため、インターナショナルスクールのスケジュールも4月スタートの日本とは異なるので注意が必要です。
また、設立した国の教育方針によりカリキュラムやスケジュールが決まるため、日本にあるインターナショナルスクールであっても、日本のゴールデンウィークなどの祝日に学校が休みではないこともあります。一方で、たとえば、アメリカの企業が運営するインターナショナルスクールはアメリカの祝日は休みになるなど、学校によって学期や年間スケジュールは変わるといえるでしょう。
 

日本と外国の教育の違いについて知りたい方は「日本と諸外国の学校教育の違いとは?おかしいといわれる点も紹介」のコラムも参考にしてください。

インターナショナルスクールには保育園や幼稚園もある? 

インターナショナルスクールには、プリスクールとよばれる保育園児や幼稚園児を英語で預かるのを目的とした施設もあります。対象が未就学児であることから、授業ではなく日常生活の中で英語を学べることも魅力の一つです。施設の数や種類も増えており、日本人の保育士や幼稚園教諭が在籍しているプリスクールも多くあります。小学校~高校のインターナショナルスクールに比べると、親子とも英語力をそれほど求められずに入園・入学が可能です。

インターナショナルスクールの学費とそのほかの費用

インターナショナルスクールの学費は、学年が上がるにつれて高くなっていく学校がほとんどです。年間の授業料は大体150万円〜300万円とされ、学校によって異なります。授業料以外にも、初年度は入学金20万円〜30万円ほどかかるほか、教材費や施設維持費、イベント参加費、昼食代、スクールバス代などを合わせると、年間で授業料プラス50万円以上はかかるでしょう。

インターナショナルスクールの教育内容とは 

インターナショナルスクールの教育内容は学校によりさまざまです。全ての授業が英語で行われるのはもちろんのこと、ケンブリッジ国際や国際バカロレア(IB)など、世界標準レベルの教育が受けられます。また日本の学校では集団で授業を受け、一緒に学年が進んでいくのに対し、インターナショナルスクールでは一人ひとりの能力に合わせて学習を進められるのも魅力の一つです。科目の留年や飛び級もあり、学年に関係なく自分のレベルで学習が進められます。

選択科目の充実や生徒主体の授業、国際色豊かなクラスメイトとの多様な意見交換などにより、幅広い知識を学べるでしょう。さらに少人数制のクラスを導入している学校も多いため、先生の目が行き届く環境であることも人気の理由といえます。

インターナショナルスクールに子どもを通わせる利点 

国際化が進み、多様性が認められるようになった今日において、日本にある国際色豊かなインターナショナルスクールは高い関心を集めています。ここではインターナショナルスクールが人気の理由や、子どもを通わせるメリットについて解説するので、子どもを入学させたいと考えている方は参考にしてください。

英語力を身に付けられる

インターナショナルスクールでは全ての授業が英語で行われるため、日本にいながらも英語を聞いたり英語で話したりする環境に身を置くことができます。教師もネイティブ英語話者がほとんどです。子どもに正しい発音を身に付けさせたい、英語を活かして将来は海外の大学へ進学させたいと考えるご家庭においてはインターナショナルスクールは良い環境であるといえます。

海外の大学に進学できる

インターナショナルスクールの中には、海外の大学の入学資格が得られる国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)のカリキュラムを取り入れているところもあります。そのため、海外の大学進学においてインターナショナルスクールで身に付けた英語力やIB認定資格は大変有利です。インターナショナルスクールを選ぶ際にも、ホームページなどでIBの有無を確認してください。

教育カリキュラムや教育施設が充実している

インターナショナルスクールの教育カリキュラムは充実しており、選択授業も多くあります。そのため、英語だけでなく、スペイン語やフランス語、中国語など、そのほかの第二外国語を学ぶことも可能です。また教育設備も整っており、ICTを活用した授業や様々な体験が行えるよう教育環境が整えられています。

異文化に触れられて視野が広がる

インターナショナルスクールは国際色豊かな学校であるため、世界中からさまざまな子ども達が集まってきます。授業でも生徒が発言したりプレゼンテーションをしたりする機会が多いため、必然的に多様な意見を聞き、視野を広げることができます。また、日本にいながら、外国籍のクラスメイトや先生と日常的にコミュニケーションがとれるのも、インターナショナルスクールの魅力といえるでしょう。

インターナショナルスクールに通わせる注意点 

子どもの進学先を考える際に比較検討するのが、公立学校や私立学校、インターナショナルスクールです。日本の公立学校や私立学校への進学と異なり、日本国籍の子どもがインターナショナルスクールへ進学・卒業するにあたっては、教育課程など日本の学校と大きな違いがあります。ここでは、子どもをインターナショナルスクールに通わせる場合の注意点などを解説しますので、子どもを入学させようと考えている方は参考にしてください。

日本の学校を卒業したことにはならない

インターナショナルスクールはほとんどが独自の教育課程を編成している各種学校、または無認可校として位置づけられています。学校教育法第1条に規定する学校(一条校)ではないインターナショナルスクールに就学させた場合、保護者は義務教育の就学義務を果たしたことにはなりません。このことから、一条校ではないインターナショナルスクールから一条校である公立学校等への入学や編入は認められておらず、日本の学校を卒業したとはみなされないので注意が必要です。

参照元
文部科学省「学齢児童生徒をいわゆるインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務について

海外と日本どちらの大学に通わせるか判断が迫られる

インターナショナルスクールへの入学前に、高校卒業後は海外と日本のどちらの大学に進学させるかを考えておくことが大切です。

インターナショナルスクール卒業後は海外の大学への進学の道は開ける一方で、日本の大学へ進学を希望する際、受験資格が得られない場合があります。その際は、「高等学校卒業程度認定試験」を受ける必要があるため、出願資格を必ず確認しなくてはなりません。日本の大学の中には、IBスコアを認めている大学もありますが、一条校を卒業した場合と比較すると出願できる大学の選択肢は少なくなるため気を付けましょう。

経済的な余裕が必要になる

インターナショナルスクールから公立学校などの一条校への編入や入学は難しいため、卒業まで通わせ続けられるだけの経済的な余裕が必要です。また、高校卒業後に海外の大学へ進学する際にも、学費や海外での生活費などもかかるため、卒業後の進学費用まで見据えた経済的なプランを立てておくとよいでしょう。

親にも英語力が必要になる場合も

インターナショナルスクールは、日本にある外国の学校であり、学校からの連絡や先生との面談は当然英語で行われます。子どもの英語力は学校生活において伸びていくものの、常に子どもが通訳してくれるわけではありません。親と教師間で会話をするときなどは、英語でコミュニケーションをとる必要があります。日本人のサポートスタッフが在籍するインターナショナルスクールもありますが、親の英語力もあるに越したことはないでしょう。

インターナショナルスクールの受験スケジュール  

インターナショナルスクールの受験スケジュールは、学校によっても異なります。親の仕事の都合により学期途中に海外から編入する生徒も多いことから、一年を通して入学願書を受け付けている学校も。出願する際は、希望するインターナショナルスクールのホームページなどを確認しましょう。

1.イベントに参加して学校の雰囲気を知る

インターナショナルスクールでは、その学校独自のイベントが定期的に行われます。誰でも参加できるイベントやフェアへの参加は、学校の雰囲気や施設設備などを実際に見られるチャンスです。気になる学校があれば、気軽に足を運んでみてください。

2.学校説明会に参加する

インターナショナルスクールでは、入学を検討している家庭に向けて学校説明会を開催しています。日程の詳細は学校のホームページで確認でき、気になることがあれば事前にメールなどで問い合わせることも可能です。学校説明会では、教育カリキュラムや学校生活について具体的に知ることができるほか、学校内を見学することもできます。学期途中で編入を考えている家庭には、個別で対応してくれる学校もありますので、問い合わせてみてください。

3.願書を提出する

インターナショナルスクールへの入学を希望する場合は、入学願書の提出が必要です。郵送のみ受付の学校や、海外から申し込みする家庭に配慮しメールでの提出が可能な学校もあります。願書はすべて英語での記入になることや、願書と併せて推薦書が必要になる場合もあるので、時間に余裕をもって準備を進めたほうがいいでしょう。必要書類については各学校のホームページで確認可能です。

4.入学試験を受ける 

願書提出後に書類選考が行われる場合があります。入学試験の内容は学校によっても異なりますが、学年が上がるほど英語のレベルも高くなるため内容も難しくなるでしょう。試験では、面接と筆記試験を課しているところがほとんどです。面接の方式は子ども単独や保護者同伴など、学校によって異なります。いずれの試験においても親子ともに英語力が見られるほか、志望理由や学校の教育理念、カリキュラムに対しての意見が求められますので、学校の教育方針と家庭で希望する教育方針が合っているか確認しておきましょう。

まとめ

インターナショナルスクールには、多文化に触れながら主体的に学び、英語力を伸ばせるという魅力があります。しかし、一条校でないインターナショナルスクールの場合は、保護者の就学義務が果たせなかったり卒業認定がされなかったりすることもあるため、注意が必要です。日本の学校事情と異なる点もあるので、まずは気になる学校のホームページを確認し、学校のイベントや説明会に参加してみてください。

ライター

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生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

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