小職の意味や類義語を紹介!誰がどのように使うのかも解説

WeXpats
2023/07/26

小職(しょうしょく)は、官僚などの一定の役職についた人が自分のことを謙遜して表現するときに使う言葉です。一人称として、主にビジネス文書やメール、手紙などで用いられます。このコラムでは、小職の意味や使い方を詳しく解説。また、小職を使いたくない場合の言い換え表現や類義語の例文も紹介しています。誰がどのように使うのか正しく理解し、ビジネスマナーの知識を深めましょう。

目次

  1. 小職とは
  2. 小職の使い方
  3. 小職を使うときの注意点
  4. 小職と似ている表現
  5. まとめ
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小職とは 

小職とはの画像

小職(しょうしょく)とは、一定の役職についている人が、自分のことをへりくだって表現するときに使います。小職は一人称として使われる言葉で、「私(わたくし)」などと同じ意味です。もともとは官職に就いている人が、あえて「小」という字を使うことで、自身を謙遜するとともに相手に敬意を表すために使っていました。現在では、企業において管理職にも「小職」が使われ、一般的に認知されています。

小職の使い方

小職の使い方の画像

小職は、一定の職務や地位についている人が自分のことを謙遜して話す一人称であり、基本的には目上の人から目下の人に使います。状況や相手などから判断し、失礼に当たらない適切なタイミングで使用しましょう。ここでは、小職の使い方について解説します。

小職はメールや手紙などで使用する

小職は、書き言葉であり、主にメールや手紙などで使われる表現です。メールなどで「分からないことは、私に聞いてください」と言いたいときに、「ご不明な点は、小職までお問い合わせください」と書き表すことができます。

小職は女性も使える?

小職は、性別に関係なく女性も使える言葉です。日本ではかねてより、男性が上の役職に就くことが多く、女性が小職を使う機会はあまりありませんでした。そのため、現在でも小職は男性が使うイメージが浸透していることから、女性よりも男性によく使われています。

小職を使った例文

例:本日付けで退職することになりました。小職の後任はAさんが務めます
例:小職の今後の予定は下記の通りです
例:何かありましたら、小職までご連絡ください
例:必要書類は、小職宛てに送ってください
例:本日小職は、午後から休みをいただきます

ビジネスメールの書き方について詳しく知りたい方は「ビジネスメールの書き方を知りたい方に向けて!注意点や例文を紹介」のコラムを参考にしてください。

小職を使うときの注意点

小職を使うときの注意点の画像

小職は立場が上の人が、自分をへりくだって表現する言葉であるため、役職についていない一般社員は使えません。小職は話し言葉ではないため、会話などで使用しないように気を付けましょう。また、目上の人に対して小職を使うのも失礼です。小職は自分の地位を謙遜して使う言葉ですが、「上から目線で偉そう」「役職を自負している」という印象を与えることもあります。そのため、ビジネスシーンにおいて小職を使う際は、相手に不快感を与えないように注意しましょう。

小職と似ている表現

小職と似ている表現の画像

小職のほかにも、ビジネスシーンにおいて「自分」を意味する表現は複数あります。類義語や言い換え表現は、性別や相手によって使い方が異なるので、意味を正しく理解しておきましょう。ビジネスシーンにおいて、小職を使うことに抵抗がある人や違う言い方を知りたい方は参考にしてください。

小生

小生(しょうせい)は、小職と同じく目下の人に対して自分をへりくだって表現する言葉です。目上の人には使えないので気を付けましょう。なお、小生は男性が使う言葉で、女性は使えません。

例:小生は本日早退します

当職

当職(とうしょく)は、「この仕事」という意味があるほか、弁護士や税理士など「士業」に就いている人が自分を表す言葉として使われます。当職には、謙遜したりへりくだったりする意味はありません。そのため、ビジネスシーンにおいても、相手や場面に関係なく使える言葉です。

例:当職には専門性の高い人材が揃っています
例:この件につきましては当職が対応いたします

当方

当方(とうほう)には、主に「私たち」という意味があり、対義語は先方(せんぽう)です。自分が所属する組織やグループ全体を表す際に使われます。ビジネスシーンにおいて、責任者や担当者が誰なのか分からないときなども、「こちら側」という意味で当方と使うことがあります。

例:先方からご指摘頂きました不具合に関しまして、当方は重く受けとめております

弊職

弊職(へいしょく)は、職場内において自分のことを謙遜して表現する言葉です。誰でも使用できる言葉ではあるものの、一般的にはあまり使われていません。自分の会社を指す「弊社(へいしゃ)」と小職が合わさって造られた言葉という説もあります。

例:このプロジェクトは、弊職が責任をもって進めます

下名

下名(かめい)は自分をへりくだって表現する言葉で、役職に関係なく使えます。男女ともに使用可能ですが、堅苦しい印象を与えるためあまり使う人はいません。
また、下名には「以下に名前が書かれている人」という意味もあります。以下に記した人という意味で下名を使う場合は、下名の指す人が複数人であっても問題ありません。

例:ご不明な点は下名までお問い合わせください
例:下名の者は会議に出席するようお願いいたします

ビジネスシーンでよく使われる敬語表現について知りたい方は、「日本語の敬語5種類の一覧!使い分け方もわかりやすく解説」の記事もチェックしてみてください。

まとめ

まとめの画像

小職は、自分のことをへりくだって表現する言葉です。一定の役職についている人が使う言葉で、男女とも使えます。ただし、目上の人へ送るメールや手紙の文中には、小職を使わないよう気を付けましょう。ビジネスシーンにおいて小職を使うのに抵抗がある場合は、類義語に言い換えるなど、違う表現を使ってみてください。

ライター

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生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

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