外国人留学生が日本でアルバイトを行うには、面接を受けて合格しなければなりません。日本の面接マナーは他国から見ると複雑で細かいため、戸惑う外国人留学生もいるでしょう。しかし、日本でアルバイトする以上基本的なマナーは把握しておく必要があります。
このコラムでは、日本の面接で押さえておきたいマナーや面接官に好印象を与える方法、不採用になってしまう原因を解説するので参考にしてください。
目次
日本での仕事探しで悩んでいませんか？
外国人留学生が押さえるべきアルバイト面接のマナー
アルバイト面接を控えている外国人留学生は、基本的なマナーをしっかり押さえておきましょう。外国人留学生に必ず押さえるべき面接のマナーは以下の通りです。
時間を守って行動する
日本は時間に厳しい傾向にあるので、アルバイトの面接を受ける際は10～15分前に会場前に到着しましょう。あらかじめ交通手段や移動時間、面接会場までの経路を調べておくと安心です。面接の時間に遅刻するのは厳禁ですが、到着が早すぎても応募先の準備が整っていない可能性があるので、ちょうどいい時間に着くように調整しましょう。
丁寧な言葉遣いを心掛ける
アルバイトの面接では正しい言葉遣いを心掛けます。友人や家族と話すような砕けた話し方や若者言葉は避け、間違った敬語を使わないように気を付けましょう。「かしこまりました」を「了解です」、「お世話になっております」を「お世話様です」など、間違った敬語の使い方は面接官にマイナスイメージを与える可能性があります。日本語に自信がない外国人留学生は、アルバイト面接の前に正しい言葉遣いを勉強しましょう。
身だしなみに気を遣う
身だしなみは第一印象を大きく左右するので、アルバイト面接の前に鏡でチェックしましょう。面接の服装はスーツが一般的ですが、アルバイトの場合は私服でも良い応募先もあります。指定がない場合は、過度な露出や派手な服装は避け、清潔感がある落ち着いたものを選びましょう。男性の場合は顔が見えるように髪を整えて、髭を剃ると清潔感がアップします。女性が面接を受ける際は、ナチュラルメイクを施すと顔色が良く見え、面接官に好印象を与えられるでしょう。ロングヘアの女性はゴムやピンで髪をまとめて、表情が見えるようにしてください。
面接が始まる前に服にシワがないか、髪型が乱れていないか鏡でチェックしておくと安心です。
面接にふさわしい服装が知りたい方には、「外国人留学生に教える！アルバイト面接での正しい服装」のコラムも参考になるでしょう。
正しい姿勢を意識して座る
身だしなみと同じように、姿勢も面接官に与える印象を大きく左右します。アルバイトの面接で椅子に座る際に足を大きく開く開いたり、背もたれに寄りかかったりすると、「だらしない」「態度が悪い」と思われてしまうでしょう。面接中は椅子の背もたれに背中を付けず、背筋を伸ばして足を閉じて座るのがマナーです。
しっかり挨拶を行う
アルバイト面接で緊張してしまう外国人留学生もいますが、挨拶は忘れずにしっかり行いましょう。面接前は「本日はよろしくお願いいたします」、終わった後は「本日はお忙しい中ありがとうございました」と言うのがマナーです。明るく大きな声でハキハキと挨拶するだけで、面接官に好印象を与えられます。
アルバイト面接の準備や基本的なマナーについては、「アルバイトの面接に必要な準備やマナーとは？外国人留学生に向けて解説」のコラムでも詳しくまとめています。面接を控えている外国人留学生は、ぜひお役立てください。
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アルバイトの面接で好印象を与えるコツ
外国人留学生がアルバイトの面接で好印象を与えるには、基本的なマナーを押さえたうえでコミュニケーションに工夫をする必要があります。ここではアルバイトの面接で好印象を与えるコツを紹介するので、本番で実践してみてください。
ゆっくりハキハキと話す
アルバイトの面接ではゆっくりハキハキ話すのを意識すると、会話がスムーズに進み、面接官に好印象を与えられます。これから面接を受ける外国人留学生のなかには、緊張から早口になってしまったり、上手く日本語が話せず焦ってしまったりする人もいるでしょう。話の内容が良くても早口だと面接官が聞き取れない可能性があるので、落ち着いてゆっくりハキハキ話すのを意識すると、相手が理解しやすくなります。
適度なアイコンタクトを取る
アルバイトの面接で質疑応答を行う際は、面接官と適度なアイコンタクトを意識しましょう。普段よりはっきり目を開くことを意識すると、きちんと面接官と向き合って話しているのが伝わります。ただし、あまり長時間アイコンタクトを取ると面接官が威圧的に感じる場合もあるのでので、適度に視線を外してください。話し始めや話し終わり、アピールしたいポイントなどでアイコンタクトを取ると効果的です。
聞いておきたい質問を用意しておく
アルバイト面接の最後に面接官から「何か質問はありますか？」と聞かれたら、必ず質問しましょう。これは「逆質問」といい、応募者が企業に対してどれだけ興味を持っているかを測る意図があります。質問がないと「当社に興味がない」「アルバイトできればどこでも良さそう」など、面接官にネガティブなイメージを与えかねません。「外国人はどれくらい働いていますか？」「1日のスケジュールが知りたいです」と、アルバイトに対して前向きな印象を与えられる質問を考えておきましょう。
面接の最後にお礼を伝える
アルバイトの面接が終わったら、面接官に「本日はお忙しい中ありがとうございました」とお礼を述べ、退室するときには「失礼します」と一礼するのがマナーです。面接で好印象を残せればアルバイトに採用される可能性が高くなるので、お礼や挨拶は必ず行いましょう。
外国人留学生が面接で不採用になってしまう原因
せっかくアルバイトの面接を受けても、応募先とのミスマッチやミスが原因で不採用になってしまう外国人留学生もいます。アルバイトの面接に応募するときは、応募条件を下調べしたり履歴書に不備がないか確認したりするのはもちろん、以下のポイントにも注意しましょう。
コミュニケーション能力や言葉遣いに問題がある
外国人留学生がアルバイトの面接で不採用になってしまう理由として、日本語の言葉遣いやコミュニケーション能力に問題があることが考えられます。円滑にコミュニケーションが行えるかは、重要なチェックポイントです。特に、接客を行うアルバイトでは、お客さんと直接関わるのでコミュニケーション能力が重視されます。アルバイトの面接で面接官と目を合わせられない、会話がぎこちなくなってしまうという場合は、不採用になりやすいでしょう。また、なれなれしい態度や横柄な態度は印象を悪くするので、正しい言葉遣いや挨拶を意識したうえで、謙虚な姿勢を心掛けます。
質問の受け答えで嘘をつく
アルバイト面接の受け答えで嘘をついたり、見栄を張ったりといった不誠実な行動を行うのは不採用の原因になります。勤務可能時間を実際より長めに伝えたり、本当はできないことをできるといったりするのは、採用後のトラブルにも繋がるでしょう。内容によっては面接官が嘘を見抜くこともあります。気まずい空気になるだけでなく、マイナスイメージの原因にもなるので、自分自身の経歴や勤務希望は素直に伝えましょう。
挨拶やお礼の言葉がない
挨拶やお礼の言葉が言えない外国人留学生は、「日本語への理解が乏しい」「マナーがなっていない」と判断されて、不採用になる可能性があります。アルバイト面接では開始時や終了時の挨拶、お礼を忘れないように気を付けましょう。面接本番でどうしても緊張してしまい、うまく言葉が出ない外国人留学生もいますが、基本的なマナーができていないと面接官から厳しい目で見られます。意識しなくても挨拶やお礼が言えるように、なるべくリラックスした気持ちで面接に臨みましょう。
面接を成功させるには？
外国人留学生がアルバイト面接で採用をもらうには、事前準備が大切です。落ち着いて本番に臨めるように入念に準備を行いましょう。
練習を繰り返す
志望動機や自己PR、長所・短所などアルバイトの面接で聞かれそうなことはメモに書き出し、声に出して繰り返し練習しましょう。最終的には、メモを見なくてもすらすら言えるようになるのが理想です。できるようになるまで練習を繰り返せば自信が付き、面接本番でもつまずきにくくなるでしょう。
勤務可能日時や交通手段などを確認しておく
シフト制のアルバイトの場合、面接で希望の勤務時間帯や日数を聞かれる可能性が高いので、あらかじめ確認して具体的に答えられるようにしましょう。勤務可能時間や日数が少ないからといって不採用になるわけではないので、無理のない範囲で正直に答えて問題ありません。また、自宅からアルバイト先への交通手段や通勤時間をあらかじめ調べておくと、面接官に聞かれたときにスムーズに受け答えできます。
詳しい面接の流れを知っておきたい方は、「外国人留学生必見！アルバイト面接の流れやよくある質問を紹介」をご一読ください。面接のマナーや当日の流れ、よくある質問をチェックできます。
まとめ
外国人留学生にとって日本の面接マナーは複雑で覚えにくいかもしれませんが、基本的な言葉遣いや礼儀を押さえておけば、面接官に好印象を与えられます。日本でアルバイトを行いたい外国人留学生は、面接で話す内容を練習したり基本的なマナーを覚えたりして、本番に臨みましょう。
