就職面接の自己紹介で何を話す?外国人留学生と転職者に分けて例文も紹介

WeXpats
2024/04/18

日本企業の面接では多くの場合、最初に自己紹介を行います。外国人留学生のなかには、「面接の自己紹介では何を話せば良いの?」と疑問に思う方も少なくないでしょう。
このコラムでは、面接の自己紹介で話す項目や例文を紹介。また、外国人留学生が自己紹介を求められる理由や日本の面接の特徴も解説しています。転職者が自己紹介で気を付けるべきポイントもまとめているので、日本で就職を目指す外国人はぜひご覧ください。

目次

  1. 外国人留学生向け!面接における自己紹介の項目と例文
  2. 自己紹介で気を付けたい6つのポイント
  3. 外国人留学生が面接で自己紹介を求められる理由
  4. 日本の面接や自己紹介の特徴
  5. 転職する際の面接における自己紹介のポイント
  6. まとめ
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外国人留学生向け!面接における自己紹介の項目と例文

面接における自己紹介では、以下の項目について話します。

  • 氏名・出身地・学歴
  • 留学理由
  • 言語スキル・国際的な経験
  • 趣味・特技
  • アルバイト

各項目のポイントを例文とともに紹介するので、自身の自己紹介に当てはめてご覧ください。

氏名・出身地・学歴

面接の自己紹介では、はじめに氏名と出身地、学校名といった基本的な情報を伝えます。

【例文】

  • 「●●大学●●学部●●学科4年の△△△△(氏名)です。ベトナムのホーチミン出身です」
  • 「●●大学●●学部4年の△△△△(氏名)です。出身は中国の上海です。所属するゼミで△△の研究をしており、現在は地元の企業と協力し、●●●のプロジェクトに取り組んでいます」

学部や学科に続いて、ゼミやサークル活動について話しても問題ありません。ただし、長くなり過ぎないよう簡潔にまとめましょう。

留学理由

外国人留学生は、留学した理由を自己紹介に盛り込むと良いでしょう。

【例文】

  • 「卒業後は国際的な仕事がしたいと考え、学生のうちから国際交流の経験を積むために留学しました。留学先に日本を選んだ理由は、子供の頃からアニメが好きだったからです」
  • 「伯母(おば)が日本に住んでおり、小さい頃から日本の伝統文化や日本製品の話を聞いて親しみを感じていました。日本についてさらに深く知りたいと考え、日本の文化を学べる●●大学●●学部に留学しました」

まずは「国際的な経験を積むため」「日本の文化を勉強するため」など、勉強している内容や将来の夢に絡めて留学理由を話しましょう。

そのうえで、なぜ日本を選んだのかを話すと良いでしょう。「日本が好きだから」といった曖昧な理由ではなく、「日本の伝統文化に親しんでいた」「小学生の頃に日本のアニメを見て日本が好きになった」などの具体的なエピソードを添えるのがポイントです。

言語スキル・国際的な経験

日本語能力試験(JLPT)のN2レベル以上やBJTビジネス日本語能力テストJ2以上を取得した外国人留学生は、言語スキルをアピールするのも良いでしょう。また、英語を話せることもアピールポイントになります。

【例文】

  • 「今年、日本語能力試験N2を取得しました。さらなる日本語能力向上のため、毎日必ず日本語でニュースを見るようにしています」
  • 「母国の大学ではさまざまな国・地域の出身者とディベートをする機会があり、多様な価値観に触れてきました」

国際的な経験を伝えるのもおすすめです。日本や母国以外での滞在経験がある外国人留学生は、エピソードに盛り込むと良いでしょう。

趣味・特技

自己紹介で自分の人間性を伝えたいなら、趣味や特技を盛り込むのが効果的です。個性的な趣味や特技があれば、面接官に興味を持ってもらえる可能性が高まります。

【例文】

  • 「ギターが趣味で、日本のアーティストでは△△△△△の曲をよく弾きます」

大学のゼミでの研究やサークル活動などを積極的に行っていなかった外国人留学生は、自己紹介に趣味や特技の話題を加えてみましょう。

アルバイト

アルバイト歴を話すと、仕事に対する姿勢や経験をアピールできます。日本でアルバイト経験がある場合は、ビジネスシーンでの日本語能力や日本文化への理解度も示せるでしょう。

【例文】

  • 「3年間コンビニでアルバイトをして、お客様との会話の中から多くの日本語を学びました。敬語はー通り身に付いていると思います」

アルバイトによって身に付いたスキルを簡潔に伝えます。「あれもこれも」と長く話すよりも、エピソードを絞って短く伝えるのがポイントです。

転職の面接で外国人が聞かれる質問と回答例 「日本に来た理由」はどう答える?」のコラムでは、外国人が就活の面接でよく聞かれる自己紹介や志望動機、日本に来た理由などの質問と回答例をあわせて紹介しています。

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自己紹介で気を付けたい6つのポイント

面接で自己紹介をするときは、簡潔に自信を持ってはっきり話すのがポイントです。

事前に自己紹介の内容を考えておかないと、緊張して話せなくなったり自分の氏名や出身地などの重要な項目を言い忘れたりする恐れがあります。そのため、事前に内容をまとめて声に出して何度も練習しておきましょう。以下では、自己紹介で気を付けたいポイントを6つ紹介します。

1.話す長さは1分程度にまとめる

自己紹介は30秒から1分程度で済ませましょう。自己紹介が長いと、「話の要点をまとめるのが苦手な人」と思われてしまう可能性があります。特に集団面接(グループ面接)の場合は、ほかの応募者の時間も考慮する必要があるため、自己紹介は短くまとめなければいけません。
「1分で自己紹介をしてください」と時間を指定される場合もあるので、時間を計って練習しておくと安心です。

2.自信を持ってはっきり話す

面接では、面接官に好印象を与えるために、自信を持ってはっきり話すことを心掛けてください。早口だと「せわしない人だ」という印象を与えてしまいます。
言い間違いはもちろん、面接官が聞き取れない話し方をしないようにしましょう。緊張して声が小さくなったり、焦って早口になったりしないよう、話し始める前に一度深呼吸をするのが効果的です。

3.自己PRと混同しない

自己紹介と自己PRを混同しないよう注意しましょう。自己紹介は、自分の基本的な情報(プロフィール)を短く伝えるのが目的です。一方、自己PRでは自分の長所やスキル、これまでの経験をどのように仕事に役立てられるかなどを面接官へアピールします。

しかし、自己紹介に時間を掛け過ぎると、「自己紹介の意味を理解できていないのでは?」とネガティブな印象を与えてしまう恐れがあります。日本に対する思いや仕事に対する熱意は、自己紹介ではなく自己PRのときに時間を掛けて伝えるのが無難です。

4.適度にアイコンタクトを取る

自己紹介をするときは、適度に面接官とアイコンタクトを取りながら話すよう心掛けましょう。日本では、相手の目をじっと見続けるのは高圧的で失礼だと考える文化があります。ところが、全く目線を合わせないと、「誠実ではない」「消極的」といった印象を与える可能性も。目を見る時間と目線を逸らす時間のバランスが難しいと感じる外国人留学生もいるようです。
適度にアイコンタクトを取るには、文章の最初と最後で相手の目を見るようにすると良いでしょう。目線があちこち移動し続けていると、落ち着きがない印象になってしまうので注意が必要です。

5.自慢話やネガティブな発言を避ける

自己紹介では自慢話やネガティブな発言は避けましょう。日本には謙虚さを美徳とする文化があるため、自慢話ばかりする人に対し嫌悪感を抱く傾向にあります。
「●●の仕事はやりたくない」といったネガティブな発言も、自己主張が強いと捉えられてしまう可能性があるので避けるのが無難です。

6.最後に「本日はよろしくお願いいたします」と言う

自己紹介の最後には、「本日は、よろしくお願いいたします」と言ったあとに、軽くお辞儀をしましょう。自己紹介の終了を示すとともに、あいさつの言葉を付け加えることで、より丁寧な印象になります。「以上です」という言葉は、丁寧さに欠ける印象なので避けましょう。

外国人が面接の練習をするメリットは?効果的な方法を知って就活に活かそう」のコラムでは、面接の練習方法を解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

外国人留学生が面接で自己紹介を求められる理由

自己紹介には面接官が外国人留学生の人柄や日本語レベルを確認する以外に、お互いに話しやすい雰囲気を作る目的があります。

外国人留学生の人柄を知るため

面接官は、外国人留学生と直接話すことにより人柄を確認します。
明るくハキハキと話せば元気な印象を与え、相手の顔を見ながら話せば誠実さを伝えられます。人となりが伝わるような自己紹介を心掛けるようにしましょう。可能であれば、日本に対する想いを話すと、親近感を抱いてもらえる可能性が高まります。

外国人留学生の日本語レベルを確認するため

面接官は、自己紹介を通して外国人留学生の日本語レベルを確認します。日本語能力を示す資格を持っている場合は、自己紹介で伝えましょう。

なお、「日本語レベルが低い=不採用」とは限りません。日本語レベルよりも、誠実さや素直さといった人柄を重視する企業はたくさんあります。現時点での日本語レベルを伝えたうえで、入社後に日本語の勉強をする意欲があると示すのも良いでしょう。

お互いに話しやすい雰囲気を作るため

自己紹介は、お互いに話しやすい雰囲気を作る「アイスブレイク」の意味合いも持っています。面接官が「もっと知りたい」と思うような話題を盛り込み、自分に興味を抱いてもらえるように話しましょう。少し珍しい趣味があれば、自己紹介で伝えてみると話が広がることも期待できます。

日本の面接や自己紹介の特徴

外国人留学生が面接を受ける際は、日本特有の特徴を知っておくことが重要です。以下の内容を参考にして、面接や自己紹介の対策を行いましょう。

人柄やコミュニケーション能力を見られる

日本の面接では、応募者の人柄やコミュニケーション能力がチェックされます。人柄で確認されるのは、応募者の性格や価値観が自社に合っているかという点です。コミュニケーション能力は、「上や同僚と上手くやっていけそうか」「自分の考えを相手に伝えられるか」などの点で判断されます。
質問の例は以下のとおりです。

【例文】

  • 「苦手なことはありますか?また、克服するためにどのような努力していますか?」
  • 「チームで働く際に気をつけていることは何ですか?」

自分がどのような人間かを面接官に分かりやすく伝えられるように回答を考えておきましょう。

面接時間が長い

日本企業の面接は海外の会社と比べて長い傾向にあり、選考が進んでいる場合は1時間ほど掛かります。理由は履歴書の項目を一つひとつ確認し、人柄を見るためにさまざまな質問をするためです。また、趣味や特技など、直接仕事に関係がない内容を質問することも理由に挙げられるでしょう。
長い時間を掛けて面接を行い、応募者が自社の社風に合うか、長く働いてくれる人材かを判断します。

服装やビジネスマナーが重視される

日本の面接では、社会人として相応しい服装やマナーであるかを確認されます。面接には、男女ともに黒のリクルートスーツと白いシャツを着て行きましょう。髪の毛が長い方は、後ろで1つにまとめるのがマナーです。派手な化粧や香水の使用は避けて、清潔感のある身だしなみを心掛けましょう。

なお、外国人留学生は、日本独自のビジネスマナーを把握しておくことが重要です。確認されるビジネスマナーには、「開始時間の10分前には到着する」「入室時はドアを3回ほどノックする」などがあります。

日本のビジネスマナーについては、「日本のビジネスマナーを解説!服装から人への接し方まで紹介!」や「日本の面接を受ける際のマナーとは?服装や到着時間について外国人向けに解説」のコラムで詳しく解説しています。

転職する際の面接における自己紹介のポイント

転職する際の面接も、基本的に前述した自己紹介の項目や6つのポイントに気を付ければ問題ありません。ただし、転職希望者は職務経歴が重視されるため、前職の経験や身に付けたスキルを中心に話しましょう。新卒時と異なり、学生時代の経験を自己紹介で話す必要はありません。

【例文】

  • 「日本のホテルでフロント係としてお客様の対応をしてきました」
  • 「母国のメーカーで貿易事務を5年間担当し、資材調達や納期管理を行ってまいりました」

企業が求めている経験やスキルと合致する内容をアピールできれば、面接官に良い印象を与えられるでしょう。

まとめ

外国人留学生が就活面接で自己紹介をする際は、氏名や出身国、学歴などの基本情報のほかに、留学した理由やアルバイト経験などを伝えると良いでしょう。また、言語スキルをアピールするのも効果的です。ただし、長々と話すのはおすすめできません。30秒から1分程度で簡潔に伝えられるように、時間を計りながら声に出して練習しておくのがおすすめです。

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