植物の日本の名前を紹介!読み方が難しい花や特徴についても解説

WeXpats
2023/02/07

植物の日本の名前や由来について知りたい外国人もいるでしょう。植物のなかには、日本名が難解なものや美しい名前を持つものがあります。

このコラムでは、日本名が難解な植物を一覧で紹介。また、美しい名前を持つ花の花言葉もまとめています。日本人がよく目にする植物の名前や特徴も解説しているので、参考にして植物の名前に関する知識を深めましょう。

目次

  1. 日本名が難解な植物の名前一覧
  2. 日本人に馴染みのある植物の名前と特徴
  3. 日本名が美しい花の名前と花言葉
  4. まとめ

日本名が難解な植物の名前一覧

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植物の名前には日本名が難解なものがあります。馴染みのある植物であっても、漢字表記だと読むのが難しいでしょう。ここでは、日本名が難解な植物を紹介します。

漢字2文字の植物の名前

漢字2文字の植物の名前の画像

日本名が難解な漢字2文字の植物は、以下のとおりです。

  • 杜若(カキツバタ)
  • 梔子(クチナシ)
  • 石榴(ザクロ)
  • 土筆(ツクシ)
  • 撫子(ナデシコ)
  • 繁縷(ハコベラ)
  • 糸瓜(ヘチマ)
  • 蜜柑(ミカン)

漢字本来の読み方と異なる読み方をする植物が多くあります。ザクロやミカンは日本人に馴染みのある果物ですが、漢字表記は見慣れない人もいるでしょう。

漢字3文字の植物の名前

漢字3文字の植物の名前の画像

日本名が難解な漢字3文字の植物の名前は、以下のとおりです。

  • 勿忘草(ワスレナグサ)
  • 彼岸花(ヒガンバナ)
  • 花水木(ハナミズキ)
  • 石楠花(シャクナゲ)
  • 仙人掌(サボテン)
  • 山茶花(サザンカ)
  • 含羞草(オジギソウ)
  • 白粉花(オシロイバナ)

山茶花(サザンカ)は、中国語でツバキ科の木を「山茶」と呼ぶことに由来し、彼岸花(ヒガンバナ)は秋の彼岸に咲くことに由来した名前です。漢字3文字の植物には、花の意味や特徴を想像できる名前が多くあります。

日本人に馴染みのある植物の名前と特徴

日本人に馴染みのある植物の名前と特徴の画像

朝顔(アサガオ)や百合(ユリ)などは、日本人に馴染みのある植物といえます。カタカナと漢字の両方の表記で目にする場面が多いでしょう。ここでは、日本人に馴染みのある植物の名前と特徴を紹介します。

無花果(イチジク)

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無花果(イチジク)はクワ科イチジク属の果樹です。内側で白い花を咲かせるため、外からは花が咲いていないように見えます。花がないように見えることから「無花果」という漢字がつけられました。無花果には夏果と秋果があり夏果は6月ごろから8月ごろまで、秋果は8月ごろから10月ごろまで収穫できます。

桜(サクラ)

桜(サクラ)の画像

桜(サクラ)はバラ科サクラ属の植物です。3月や4月の卒業や入学シーズンに咲く日本の春の代表的な花といえます。白色や薄いピンク色などの可愛らしい花の色が特徴です。「西洋実桜(セイヨウミザクラ)」「支那実桜(シナノミザクラ)」「西洋酸実桜(セイヨウスミノミザクラ)」と呼ばれる桜は、花が散ったあとに赤いさくらんぼをつけます。

桜に代表される季節ごとの伝統色について、「季節ごとの日本の伝統色とは?襲の色目についても解説!」のコラムで紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。

桔梗(キキョウ)

桔梗(キキョウ)の画像

桔梗(キキョウ)は、キキョウ科キキョウ属の植物です。青紫色や淡いピンク色、白色の花があります。花の鑑賞を目的とした「秋の七草」の花として有名です。日本のほかに中国や東シベリア、朝鮮半島でも咲いています。

朝顔(アサガオ)

朝顔(アサガオ)の画像

朝顔はヒルガオ科サツマイモ属の植物で、長いツルと大きな花が特徴です。日本の夏の風物詩とされており、各地で朝顔祭りが開催されています。朝顔の花の色は紫色や青色、ピンク色、白色などです。

菖蒲(ショウブ)

菖蒲(ショウブ)の画像

菖蒲(ショウブ)はアヤメ科アヤメ属の植物です。古来より日本で親しまれてきた花で、江戸時代にはすでに菖蒲の品種改良が行われていたといわれています。菖蒲の花は、外側と内側の花びらが3枚ずつ咲くのが特徴です。花の色は藤色や白色、紫色、黄色、ピンク色などがあります。

百合(ユリ)

百合(ユリ)の画像

百合はユリ科ユリ属の植物で、英名では「Lily」です。キリスト教では、白い百合は聖母マリアに捧げられた花であり、純潔のシンボルとして知られています。百合は茎が細いため、風が吹くと花が揺れます。花が揺れる様子から「揺すり」と呼ばれ、のちに「揺すり」の形が変化して「百合」と名づけられました。

日本名が美しい花の名前と花言葉

日本名が美しい花の名前と花言葉の画像

花には、見た目が美しいのはもちろん、華やかで美しい日本名がつけられているものもあります。また、花の特質によって意味を持つ「花言葉」も存在するのです。ここでは、日本名が美しい花の名前と花言葉を紹介します。

秋桜(コスモス)

秋桜(コスモス)の画像

コスモスは以前まで、日本名で「秋桜(アキザクラ)」と呼ばれていました。コスモスが秋に咲くことと花の形が桜に似ていることから、「秋桜」という漢字がつけられたといわれています。秋桜をコスモスと読むようになったのは、有名な昭和歌謡曲の「秋桜(コスモス)」がきっかけです。日本の代表的な歌謡曲として広まり、「秋桜=コスモス」の読み方が定着しました。

秋桜の花言葉は花の色によって異なります。赤色の秋桜の花言葉は「乙女の愛情」、白色の秋桜は「優美」、ピンク色の秋桜は「乙女の純潔」、茶色の秋桜は「恋の終わり」、黒色の秋桜は「移り変わらぬ気持ち」です。純情を意味する花言葉が多いといえます。

金木犀(キンモクセイ)

金木犀(キンモクセイ)の画像

金木犀(キンモクセイ)も美しい日本名を持つ花です。白い花を咲かせる銀木犀に対して、黄色の花を咲かせることから「金木犀」と名づけられました。

金木犀の花言葉は「初恋」「謙虚」です。金木犀は香りが良く芳香剤の香料としても使われています。香りの良さに対して花の大きさが小さいことから、「謙虚」という花言葉がつけられました。

花薄雪草(ハナウスユキソウ)

花薄雪草(ハナウスユキソウ)の画像

花薄雪草(ハナウスユキソウ)は、エーデルワイスの日本名です。花が白い綿毛に覆われていることから、綿毛を薄雪に例えて「花薄雪草」と名づけられました。英名のエーデルワイスも、高貴な白という意味を表しています。

花薄雪草の花言葉は、「勇気」「忍耐」「大切な思い出」です。勇気や忍耐などの精神力を意味する花言葉は、花薄雪草が険しい山地に咲いていることが由来しているといわれています。大切な思い出という花言葉は、天使に叶わぬ恋をした登山家の言い伝えからつけられたようです。

向日葵(ヒマワリ)

向日葵(ヒマワリ)の画像

ヒマワリは太陽の動きに合わせて花の向きが変化することから、日本名で「向日葵」と表記します。向日葵の花言葉は、「あなただけを見つける」「憧れ」です。なお、花の色や大きさによって花言葉が変わります。花が小さい向日葵の花言葉は「愛慕」「高貴」、花が大きい向日葵は「にせ金持ち」「偽りの愛」です。紫色の向日葵には「悲哀」、白色の向日葵には「程よき恋愛」という花言葉があります。本数ごとの花言葉も存在し、1本の花言葉は「一目惚れ」、11本は「最愛」、99本は「永遠の愛」、999本は「生まれ変わってもあなたを愛す」です。

香散見草(カザミグサ)

香散見草(カザミグサ)の画像

香散見草(カザミグサ)は梅(ウメ)の別名で、梅の香りを表して名づけられたといわれています。梅の別名は、香散見草のほかにも複数存在するようです。春を告げる風を待って咲くことに由来した「風待草(カゼマチグサ)」や一年のなかで初めに名前を聞くことが由来の「初名草(ハツナグサ)」などがあります。

香散見草の花言葉は、「気品」「忍耐」「忠実」「高潔」です。気品は白梅(シラウメ)の花言葉で、凛と咲く姿に由来しています。

緋衣草(ヒゴロモソウ)

緋衣草(ヒゴロモソウ)の画像

緋衣草(ヒゴロモソウ)はサルビアの日本名で、花が濃い赤色である「緋色」の萼(がく)をまとっているように見えることから名づけられました。

緋衣草の花言葉は、「知恵」「家族愛」「尊敬」「エネルギー」「恋情」などです。なお、花の色によって異なる花言葉を持ちます。青色の緋衣草の花言葉は「永遠にあなたのもの」、赤色の緋衣草は「燃える思い」です。白色の緋衣草もありますが、緋衣草全般の花言葉と同様に「知恵」「家族愛」「尊敬」「エネルギー」「恋情」などの意味を持ちます。

まとめ

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植物の日本名には、植物が持つ性質や名前の由来が込められているものが多くあります。難解な漢字を使っている植物も存在するため、日本人でも読むのが難しいでしょう。

花には「愛」や「勇気」などの意味を持つ花言葉があります。花言葉は花の種類や色、大きさによって持つ意味が異なるのが特徴です。花を贈る際は、花言葉を意識して選ぶと良いでしょう。

 

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