日本のお花見といえば、レジャーシートを敷いてお弁当やお酒を楽しみながら桜を眺めることが定番です。また、お花見は散歩やドライブついでに気軽に楽しむ人も多くいます。このコラムでは、お花見の定番の過ごし方や食べ物、名所を紹介。2024年の桜の開花予想も掲載していますので、計画を立てる際の参考にしてください。
目次
- お花見といえば何をする?
- お花見といえばどんな食べ物を連想する?
- お花見をする時に気を付けたいマナー
- お花見といえば!持っていくと便利な必需品
- 日本の有名なお花見スポットといえば?桜の名所7選
- 桜の開花予想は?【2024年】
- まとめ
お花見といえば何をする?
お花見といえば、桜を見ながら公園でレジャーシートを敷いて飲食を楽しむのが定番です。ここではお花見の定番スタイルを紹介します。
公園でのピクニック
レジャーシートを敷いて、食べ物を持ち寄るお花見は定番の楽しみ方です。なお、最近ではキッチンカーが来る公園や園内にカフェを併設している公園もあるので、手ぶらでも飲食ができます。
散歩やドライブがてらのお花見
散歩やドライブがてらのお花見も良いでしょう。お花見といえば、事前に準備が必要な一大イベントだと思われがちです。しかし、実際にはお出かけのついでやドライブ先で気軽にお花見を楽しむこともできます。
新年度の親睦会・送別会
お花見の時期は卒業・入学・異動などの時期と重なります。そのため親睦を深めるためにお花見をすることもあるでしょう。綺麗な桜を見ながら美味しい食べ物やお酒を楽しみ、親交を深められるのもお花見の醍醐味です。
おつまみやお酒を持ち寄っての宴会
居酒屋などの飲食店や自宅で行う宴会を、お花見をしながら楽しむのも良いでしょうす。美味しいお酒やおつまみとともに、綺麗な桜の景色を鑑賞するのは格別です。
お花見以外の春の行事については、「お花見だけじゃない!日本の春の行事やイベントを詳しく解説」のコラムで紹介しているので、参考にご覧ください。
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お花見といえばどんな食べ物を連想する?
お花見といえば、桜を見ながら美味しいものを食べることが醍醐味です。ここでは、お花見の定番の食べ物について解説します。
市販のお花見弁当
毎年、お花見の時期になるとデパ―トの食品売り場(デパ地下)や和食料理店では、華やかなお花見弁当が売り出されます。手作りでお弁当を作るのが難しければ、市販のお花見弁当を買って持ち寄るのも良いでしょう。予約制のお店も多いので、気になるお弁当がある方はあらかじめ確認してみてください。
寿司
お花見のような華やかな場には、お寿司が欠かせません。レジャーシートを敷いて行うお花見では、いなり寿司や巻き寿司、てまり寿司などが食べやすくて良いでしょう。
おにぎり
おにぎりはご飯の種類や具材によってアレンジが楽しめます。おにぎりを薄焼き卵で巻いたりふりかけをご飯に混ぜたりすると彩りが良くなるので、華やかなお花見におすすめです。
からあげ
からあげはお弁当のおかずの定番です。味付けを濃いめにして衣に片栗粉を多めに入れると、冷めても美味しく仕上がります。鶏手羽元で作るチューリップからあげは、持ち手が付いて食べやすくなるのでお花見でも手軽に食べれるでしょう。
ピンチョス
ピンチョスは、小さく切ったパンに少量の具材を乗せて、ピンや楊枝で留めた一口サイズの軽食です。スペイン料理ですが、近年日本のスペイン風居酒屋(バル)やデリでも見かけるようになりました。片手で食べられるので、お花見のお酒に最適なおつまみでしょう。
卵焼き
アレンジ自在な卵焼きは、皆に喜ばれるおかずです。甘い味付けと塩辛い味付けのどちらが良いかは好みが分かれるため、複数人でお花見をする場合は両方用意するのをおすすめします。
お花見にちなんで、花形の卵焼きを作ってみるのも遊び心があって良いでしょう。一見難しそうですが、等間隔に並べた5本の竹串と卵焼きをラップで包み、しばらく置いておくだけで簡単に作れます。
サンドイッチ
日本のサンドイッチの定番は卵サンドやBLTサンドです。また、食べ応えのあるハムカツやトンカツのサンドイッチも定番といえます。
生クリームと一緒にいちごやみかん、マスカットなどのフルーツを挟んだサンドイッチは見た目も綺麗で、デザートとしてもお花見におすすめです。
フライドポテト
お花見ではおかずにもおつまみにもなるフライドポテトがあると、大人にも子どもにも喜ばれるでしょう。冷凍食品を活用すれば、調理の手間も省けます。熱する前の冷たい油から揚げていくと、冷めてもカリカリになるので試してみてください。
焼き鳥
宴会スタイルのお花見には、片手で食べられる焼き鳥が付き物です。多くの焼き鳥では、塩味かタレ味を選ぶことができます。さまざまな部位を食べたい場合は、屋台や焼き鳥専門店などの持ち帰りを利用すると便利です。
お花見団子
お花見団子はピンク・白・緑の3色と決まっています。色が決まっている理由は諸説あり、ピンク=春、白=雪、緑=夏を表しており、秋がないから「飽きがこない」というダジャレ説が有名です。ピンク=桜の花、白=残雪、緑=雪の下の草を表し、春の訪れを表現しているとの説もあります。色合いも春らしく、ほんのり甘いお花見団子はお花見に欠かせないデザートでしょう。
桜餅
餅菓子を塩漬けした桜の葉で包んだ桜餅は、お花見で食べられる代表的な和菓子です。桜餅には関西風と関東風の2種類があります。関東風(長命寺)は、小麦粉を蒸した薄い生地でこしあんを巻く形式です。一方、関西風(道明寺)は粗く引いたもち米で作った生地でつぶあんを包む、おはぎのような作り方をします。
桜餅に付いている桜の葉は、食べる派と残す派で意見が分かれるようです。桜の風味を感じられるので、まだ食べたことがない人は一度挑戦してみてください。
桜茶
お花見におすすめの飲み物は、桜の花びらを塩漬けをお湯に入れて飲む桜茶です。お湯を注ぐと桜が咲いたように桜の花びらが開くため、縁起物としておめでたい席でも飲まれています。
お湯が薄いピンク色に染まり、ほんのり塩気がある味と桜の上品な香りが漂うので春気分を満喫できるでしょう。
日本の食べ物については「日本の家庭料理の特徴を解説!和食・洋食・中華の人気メニューは?」や「日本の有名な食べ物とは?食文化の特徴や郷土料理も紹介」でも詳しくまとめています。
お花見をする時に気を付けたいマナー
お花見といえば、綺麗な桜を見ながら美味しいものを食べたりお酒を飲んだりすることで楽しい時間を過ごせます。ただし、マナーを守りながら楽しむのがルールです。お花見をさらに楽しむための注意点を紹介します。
お花見をする場所をしっかり決める
お花見をする際は、事前にお花見をする場所を決めておきましょう。特に人気のお花見スポットだと混雑しているため、現地に着いてから探すと場所の確保が難しくなります。
ゴミを持って帰る
美味しい食べ物やお酒を飲むとゴミが出ることもあるでしょう。施設や公園のゴミ箱には限りがあり、場所によってはゴミを捨てる場所が無いところもあります。綺麗な景観を守るためにも、自宅にゴミを持ち帰って処分しましょう。
お酒の飲み方に気を付ける
お酒を飲んで楽しい気持ちになっても、節度のある飲み方を心掛けましょう。美しい景色を見ながら飲むお酒は格別です。しかし日本では、場所によって飲酒を禁じる規則を設けているところもあります。ルールに従いながらお酒をたしなみましょう。
周囲に気を配る
気持ちよくお花見をするには、周囲の人への気配りが重要です。お花見をすると楽しくなり、騒ぎたくなることもあるでしょう。しかし、大きな声を出したり暴れたりすると、周りの人が気分を害してトラブルのもとになります。自分達も楽しみつつ、周囲の方々の迷惑にならないような行動を心掛けることも大切です。
飲み会のマナーについては「日本の飲み会文化とは?職場の人とお酒を飲む際のマナーを押さえよう」にも紹介しています。
お花見といえば!持っていくと便利な必需品
お花見といえば、食事する際に必要なグッズを持っていくのも欠かせません。レジャーシート、テーブル、折りたたみできる椅子があると便利です。食事をするので、箸やコップ、皿があると食べやすいでしょう。また、食事中に手が汚れた際に使えるウェットティッシュや後片付けのためにゴミ袋があると気持ちよくお花見ができます。
日本の有名なお花見スポットといえば?桜の名所7選
お花見に行きたいけれどどこに行ったら良いのか迷っている方向けに、定番のお花見スポットを紹介します。
1.五稜郭公園(北海道)
北海道函館市の五稜郭公園は、日本に2つしかない星型要塞の一つである「五稜郭跡」を整備して作られた公園です。隣接する五稜郭タワーから見える星型の桜の景色は、ほかの場所では見られません。
五稜郭公園は桜はもちろんのこと、漫画『ゴールデンカムイ』や大河ドラマ『青天を衝け(せいてんをつけ)』の舞台としても有名です。
2.弘前公園(青森県)
青森県弘前市の弘前公園は、三大桜の名所の一つです。青森県の名産であるりんごの木と同じ方法で手入れされた桜は、ボリュームのある咲き方で迫力があります。
毎年桜の時期には「弘前さくらまつり」が開催され、ボートや観光船に乗ってのお花見が可能です。
3.高遠城址公園(長野県)
日本三大桜の名所の一つである長野県伊那市の高遠城址公園(たかとおじょうしこうえん)は、「タカトオコヒガンザクラ」の名所として知られています。タカトオコヒガンザクラは、日本で一般的に見られるソメイヨシノよりも小ぶりで色の濃い花びらが特徴です。
高遠城址公園の桜はアルプス山脈の山々を遥か遠くに望むこともできるため、ここでしか見ることのできない景色を楽しめます。
4.目黒川(東京都)
東京都目黒区に流れる目黒川沿いは、川を埋め尽くすほどのソメイヨシノが見事に咲きます。名所として知られているのは、東急田園都市線「池尻大橋」駅から東急電鉄目黒線「目黒駅」付近です。
目黒川沿いには、お洒落なカフェやレストランがたくさんあります。お花見の時期になると桜にちなんだ限定メニューが発売されることもあるので、食事やお茶を楽しみながら桜を眺めるのも良いでしょう。桜の見頃の時期はかなりの混雑が予想されるので、予約をしておくと安心です。
5.新宿御苑(東京都)
新宿御苑は日本を代表する桜の名所といっても良いでしょう。元々は皇室の行事のために桜が集められました。新宿御苑にはお酒を持ち込めないので、その分落ち着いて静かに桜を眺められます。
2024年3月時点では、新宿御苑のお花見は混雑緩和・事故防止するため、チケットを事前に購入する予約が必要です。日程や時間帯によってはチケットが無いと入園できない期間もあるので注意しましょう。
6.造幣局(大阪府)
造幣局本局内の敷地に通り抜け通路は、関西を代表する桜の名所です。「桜の通り抜け」と呼ばれ、約560mにおよぶ通路は旧淀川沿いに面しています。道幅一面に広がる桜の中には希少な品種の桜を見ることもでき、それを楽しみに訪れる観光客もいるようです。
造幣局の通り抜けのお花見も、インターネットによる事前申込制を導入しています。事前にWebサイトで情報を確認してから訪れましょう。
7.大原大しだれ桜(大分県)
大分県日田市に大原八幡宮の近くに、「大原大しだれ桜」と呼ばれる桜があります。樹齢は200年を超えるといわれ、幹回りは約2.5m・桜の樹高は12mもある大木です。1本しかないのにその大きさやボリュームに圧倒されます。
毎年満開時期になると桜のライトアップが行われ、四方に垂れ下がった数多くの枝先に咲く桜を更に美しく見ることができるでしょう。
大分県の観光スポットを知りたい方は「大分県には魅力がいっぱい!外国人留学生や労働者が多い理由も解説」のコラムもあわせてご覧ください。
桜の開花予想は?【2024年】
2024年の桜の開花予想は、以下のとおりです。桜は開花から約7~8日程度で満開になります。開花予想をもとに、お花見の計画を立ててみてください。
地域 |
開花予想日 |
北海道札幌市 |
4月27日 |
北海道釧路市 |
5月13日 |
青森県青森市 |
4月18日 |
宮城県仙台市 |
3月31日 |
福島県福島市 |
3月29日 |
長野県長野市 |
4月3日 |
石川県金沢市 |
3月30日 |
東京都千代田区 |
3月21日 |
愛知県名古屋市 |
3月20日 |
京都府京都市 |
3月29日 |
大阪府大阪市 |
3月28日 |
広島県広島市 |
3月26日 |
高知県高知市 |
3月21日 |
福岡県福岡市 |
3月23日 |
鹿児島県鹿児島市 |
3月26日 |
なお、開花予想は随時変わります。あくまで目安として捉えましょう。
参照元 tenki.jp「桜開花・満開情報 2024」
まとめ
お花見といえば、桜を見ながら美味しい食事やお酒を楽しむのが定番です。手作りが難しい場合は、お店で購入したものを持ち寄ると手軽に楽しむことができます。満開の時期はどこも混雑するため、事前にしっかり下調べをしてお花見を楽しみましょう。