「ざっくり」の言い換え表現は?ビジネスでの使い方をマスターしよう!

WeXpats
2024/07/02

「ざっくり」という言葉は、日常会話でもよく使われる表現です。「ざっくり説明すると…」「ざっくりまとめると…」など、さまざまな使い方があります。また、日本語では話す場面や相手によって、同じ内容でも違う言葉に言い換えて表現することも。

この記事では、「ざっくり」の言い換えや言葉の意味について解説。日常生活やビジネスシーンなどでよく使われる表現や例文も紹介します。

目次

  1. 「ざっくり」の意味
  2. 「ざっくり」を使う場面と例文
  3. 「ざっくり」を使わないほうが良い場面
  4. 「ざっくり」の言い換え表現
  5. ビジネスで使える「ざっくり」の言い換え表現
  6. まとめ
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「ざっくり」の意味

「ざっくり」は、全体の大まかな状況を表現する言葉です。全体をまとめて話したり、全体の様子を簡単に話したりするときに使います。そのため、細かく具体的な説明をするときには「ざっくり」という言葉は使いません。英語では、「generally」「roughly」と表現されることもあります。

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「ざっくり」を使う場面と例文

「ざっくり」は日常生活やビジネスシーンでも使われています。場面や使い方を正しく理解することは、コミュニケーションにおいて大切です。ここでは、「ざっくり」がよく使われる場面や、会話の流れを例文で説明します。実際に使えるようチェックしてみましょう。

日常会話で使われる「ざっくり」を使った表現

「ざっくり」は日常会話でよく使われる表現です。どんな場面でどのような使い方をするのか、例文を参考に「ざっくり」の意味と使い方を理解しましょう。

使う場面:時間がないときや、急いでいるときに話を早く聞きたいとき
例:「ゆっくり聞きたいけど時間がないから、ざっくり話してくれる?」

使う場面:情報量が多いため、簡単に説明してほしいとき
例:「情報が多すぎるから、ざっくり内容を説明してほしい」

使う場面:予定を簡単に知りたいとき
例:「今月の大事な予定をざっくり教えて」

例文からも分かるように、「ざっくり」は早く知りたいときや、要点をまとめてほしいときなどに使うことが多い言葉です。

ビジネスシーンで使われる「ざっくり」を使った表現

「ざっくり」が会社内で使われるのは、上司が部下へ指示・依頼をするときや、簡潔に状況を知りたいときなどです。「ざっくり」はカジュアルな表現なので、ビジネスシーンで使う際には会話の相手に気を付けましょう。

使う場面:会議の内容をすぐに知りたいとき
例:「会議の内容をざっくり説明してください」

使う場面:全体の様子を知りたいとき
例:「会場にどのくらい人が集まってるか、ざっくり教えてください」

使う場面:業務内容の指示を行うとき
例:「資料のデータをざっくりまとめて、大切なポイントを箇条書きにしてください」 

ビジネスシーンでは、状況を把握したいときや様子を簡潔に知りたいとき、指示を出すときなどに「ざっくり」という言葉を使用します。

「ざっくり」を使わないほうが良い場面

「ざっくり」という言葉はよく使われる便利な言葉である一方で、カジュアルな表現と捉えられています。そのため、会話する相手によっては注意が必要な言葉です。親しい友人や知人との会話で「ざっくり」を使用するのは問題ありません。しかし、ビジネスシーンで使う際は、相手に悪い印象や違和感(いわかん)を与えてしまう恐れがあるため、気を付けましょう。

ビジネスシーンにおいて顧客には使わない

「ざっくり」はカジュアルな表現のため、顧客やクライアントに対して使うのは失礼です。また、「ざっくり」は丁寧な説明とは反対の意味を持つ言葉なので、雑な印象を与えてしまう恐れがあります。顧客やクライアントに対しては使わないように注意しましょう。

ビジネスシーンにおいて上司や目上の人には使わない

「ざっくり」はフォーマルな表現ではないため、上司や目上の人に対しては使わないのが無難です。「ざっくり」は大まかに様子や状況を表す言葉なので、ビジネスシーンで使用すると「いい加減な人」「確認が甘い」という印象を与えてしまう恐れがあります。場合によっては、「責任感がない」と思われることもあるでしょう。そのため、上司や目上の人が正確な情報を求めているときには、「ざっくり」と言わないようにしましょう。

ほかにもビジネスシーンでよく使われる日本語を知りたい方は、「日本語のビジネス用語を紹介!今さら聞けない言葉の意味も解説」も参考にしてみてください。

「ざっくり」の言い換え表現

「ざっくり」と似た意味の言葉として挙げられるのは、「およそ」「大体(だいたい)」「概ね(おおむね)」「大半は」「大抵は」「粗方(あらかた)」「ざっと」という言葉です。類義語からも分かるように、「ざっくり」は細かい様子を表す言葉ではなく、全体の様子を表す言葉として使われています。

およそ

「およそ」は「大体の概要」「約」という意味などで使います。大まかに述べる言い方なので、「ざっくり」と似た意味での使用が可能です。

【例】
「ここから旅館までおよそ5kmだ」
「およその面積の計算」

「およそ」は「おおよそ」という言葉の音が変化してできたもので、共通する意味が多い語です。「およそ」は話すときに、「おおよそ」は書くときに使われやすいでしょう。

大体(だいたい)

「大体(だいたい)」は「全部ではないものの、ほとんど大部分」「おおよそ」などの意味を持ちます。全体の要点を大雑把にとらえるときに使えるため、「ざっくり」と似ているでしょう。名詞や副詞として使えます。

【例】
「家を買うには大体どのくらいかかるんだろう」
「大体のことはこの本に書いてある」

概ね(おおむね)

「大体」という意味を持ち、80%以上の大部分を指すのに使われることが多い言葉です。名詞や副詞として使えます。

【例】
「概ねの人が賛成している」
「明日は概ね晴れでしょう」

大半は

「過半数」「大部分」という意味です。「大半」は名詞ですが、副詞的にも使えます。「ざっくり」は、全体を大まかにとらえるときに使う言葉なので、意味は似ているでしょう。

【例】
「この学校では生徒の大半はクラブ活動をしている」
「レポートは大半書き終わった。」

大抵は

名詞や形容動詞、副詞として使える言葉です。「おおよそ」「だいたい」「大部分」「ほとんど全て」などの意味があり、品詞によって使い分けられます。

【例】
「仕事で大抵は家にいません」
「関東の観光スポットなら大抵行きました」

粗方(あらかた)

「大部分」の意味を持ち、「全部ではないものの、ほぼ近い」と表すのに使える言葉です。副詞的な用法では大体の数を表すときに「およそ」という意味でも使えます。

【例】
「作業が粗方終わって安心したよ」
「この会場に入るのはあらかた200人くらいだろう」

ざっと

大まかに作業をするときに使える副詞です。「一通り」という意味を表す場合もあります。「大体」という意味で、おおよその見当をつける際の使用も可能です。

【例】
「時間がなかったので、新聞にざっと目を通した。」
「会場に集まったのは、ざっと150人くらいだ」

ビジネスで使える「ざっくり」の言い換え表現

「ざっくり」という表現は、友人との会話のようなカジュアルな印象を与えます。そのため、「大まかに申し上げますと」「要約いたしますと」「おおよその見解ですと」などの表現に言い換えることで、フォーマルで丁寧な印象になります。

また、顧客やクライアントとの関わりが多いビジネスシーンにおいては、相手を敬う言葉遣いや所作、マナーが大切です。相手に良い印象を与えることで、個人だけでなく企業の印象も変わるので、丁寧な言い換え表現を使ってみてください。

大まかに申し上げますと

「大まか」は細かいことを気にせずに、大雑把に行うときに使う言葉です。「申し上げる」は「言う」の謙譲語なので、自分の行為を低く言うことで相手を立てられます。

【例】
「顧客の概要を大まかに申し上げますと、リピーターが多く新規顧客が少ない傾向でございます」

要約いたしますと

「要約」は文章などの主要な内容をまとめることです。「いたします」は、「する」の謙譲語の「いたす」に、丁寧語の「ます」がついた表現。「要約いたしますと」は、丁寧に概要を話すときに使うと良いでしょう。

【例】
「こちらのパンフレットの内容を要約いたしますと、弊社製品の概要やお客様のご感想などの記載がございます」

おおよその見解ですと

先述のように、「おおよそ」は「およそ」と共通する意味が多い語です。仕事の場面では「およそ」よりもフォーマルな印象を与えられる言葉でしょう。見解とは、何かについての考え方や意見という意味です。

【例】
「おおよその見解ですと、下旬ごろにはオープンできる見込みでございます」

日本で働く予定のある方は、「日本のビジネスマナーを解説!服装から人への接し方まで紹介!」もぜひご覧ください。ビジネスマナーや日本の働き方の特徴について詳しく解説しています。

まとめ

「ざっくり」は「およそ」や「大体」などの意味を持ち、状況や情報をまとめて話すときに使う言葉です。日常会話でよく使われる表現ですが、カジュアルな表現であるため「ざっくり」を使うことにより大雑把な印象を与える可能性もあります。そのため、ビジネスシーンにおいては、敬語やフォーマルな表現への言い換えが必要です。使い方や相手、使う場面に気を付けながら、さまざまな会話を楽しんでみてください。

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