外国人の面接対策!企業に対する質問では何を聞くべき?

WeXpats
2020/03/23

面接で何を聞かれるのか分からず、不安になっている外国人の方はいませんか?
日本の面接でよくある質問は決まっているので、あらかじめパターンを把握すれば心配はいりません。面接の最後には、「何か質問はありますか?」と企業に対する質問を求められることがよくあります。コラムではそういった質問の意図や、回答の際に気をつけることをお伝えします。
面接は必ず事前に準備を行い、本番であなたの人柄や魅力をアピールしましょう!

目次

  1. 外国人が日本の面接でよく聞かれる質問
  2. 質問の意図を汲んで回答しよう
  3. 企業に対する質問を用意しておこう
  4. 面接で気をつけること
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外国人が日本の面接でよく聞かれる質問

外国人が日本の面接でよく聞かれる質問の画像

外国人が日本の面接でよく聞かれる質問をまとめました。定番の質問はあらかじめ回答を考えておくと、本番でスムーズに回答できます。
どんなことを聞かれるか知って、日本の面接をイメージしましょう。

応募者自身に関する質問

「自己紹介をしてください」
「どうして日本にきたのですか」
「なぜ日本で働きたいのですか」
「日本にはどのくらいいる予定ですか」
「趣味は何ですか」
「大学ではなぜ○○を学んだのですか」
「強み・弱みを教えてください」
「将来の夢はありますか」
「周りからどんな人だと言われますか」
「最近の気になるニュースを教えてください」

日本についての質問

「日本にきて驚いたことはありますか」
「日本のどこが好きですか」
「日本で嫌いなところはありますか」

これまでの仕事に関する質問

「今までの職歴を教えてください」
「今までの成功体験や実績を教えてください」
「仕事のやりがいを感じるのはどんな時ですか」
「仕事で大きな失敗をしたことはありますか」
「仕事をする上で大切にしていることは何ですか」
「退職(転職理由)は何ですか」

応募企業に関する質問

「どうして当社を選んだのですか」
「当社の商品やサービスを知っていますか」
「当社で活かせるスキルや強みはありますか」
「当社でやりたいことはありますか」
「当社でのキャリアプランを教えてください」
「当社に関して何か質問はありますか」

希望条件に関する質問

「入社可能な時期を教えてください」
「希望する勤務地はありますか」
「どういった業務に取り組みたいですか」
「希望する年収(月収)を教えてください」

ほかにも、面接では定番の質問があります。「外国人が就活でよく聞かれる質問と回答例を紹介!面接時のマナーも解説!」のコラムなどで、チェックしておきましょう。

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質問の意図を汲んで回答しよう

質問の意図を汲んで回答しようの画像

質問に答える時は、「面接官は何を知りたくてこの質問をしているのか?」を考えた上で回答しましょう。ここではご紹介した質問の中から一部を取り上げ、質問の意図と回答のアドバイスをお伝えします。

どうして日本にきたのですか

〈質問の意図〉
応募者の日本語力や育った背景、人柄を知ろうとする質問。どういった考え方をする人物なのかを判断したい意図もあります。

〈回答のアドバイス〉

ただ単に「日本語を勉強したかったから」「日本に興味があったから」と答えるのではなく、どうして日本語を学びたいのか、どういった経緯で日本に関心を持ったのかを詳しく伝えましょう。具体的な内容を話すことで、あなたの人柄や考え方が伝わります。

将来の夢はありますか

〈質問の意図〉
人生観や仕事へのスタンスを判断するための質問。仕事に対して向上心があるか、長く働いてくれそうかといった点が見られています。

〈回答のアドバイス〉
応募企業と全く無関係の内容を回答するのではなく、企業でキャリアを積んだ上で、どういった方向に進んでいきたいのか、自分の夢や目標を答えましょう。目標を持ち、意欲的に前進する姿勢をアピールすることで、仕事にも熱心に取り組む人材と評価されます。

日本にきて驚いたことはありますか

〈質問の意図〉
日本の習慣や文化への理解度を測るための質問。日本人にはない発想を知るために質問されることもあります。

〈回答のアドバイス〉
具体的なエピソードを取り上げ、母国の文化や習慣、出来事と比較しながら説明すると分かりやすく伝わります。

仕事で大きな失敗をしたことはありますか

〈質問の意図〉
ミスに対してどのように対処するのかを知るための質問です。原因を分析する力、判断力、行動力などが備わった人物かが評価されます。

〈回答のアドバイス〉
失敗への対処の仕方を知るための質問なので、「失敗したことはない」と答えるのは良くありません。失敗した後うまく対処できなかった案件であっても、今の自分だったらどのように行動するかを示せばOK。失敗を通して学んだことや、再発を防ぐためにとった対策を答えましょう。

どうして当社を選んだのですか

〈質問の意図〉
仕事への興味やモチベーション、長く働いてくれそうかを判断するための質問です。どういったキャリアプランを持っているのか、それが自社で実現できそうかもチェックされます。

〈回答のアドバイス〉
同業他社でも言えるような回答では説得力がありません。必ず応募先企業の事業内容や商品、サービス、社風などを調べ、応募企業の特徴を踏まえた上で回答しましょう。入社後にやりたいことや仕事で活かせる強みを交えて話すと、より熱意を伝えられます。

希望する年収(月収)を教えてください

〈質問の意図〉
自社の基準に合っているかを確かめる質問。客観的な自己評価ができる人物かを確認する意図もあります。

〈回答のアドバイス〉
応募する職種や業界の年収相場を調べ、自分の年齢や能力に応じた平均的な年収を答えるのが良いでしょう。自分のスキルに対して高額過ぎる年収では、自信過剰で傲慢な印象を与えてしまいます。かといって低すぎる希望年収は「スキルも低いのでは?」と思われるので注意してください。

企業に対する質問を用意しておこう

企業に対する質問を用意しておこうの画像

面接の最後には、「何か質問はありますか?」と面接官から聞かれることがよくあります。これは「逆質問」と呼ばれるもので、応募者が企業に対して質問するチャンスです。「特にありません」と答えると、「企業に対して興味がない」と捉えられる恐れがあるので、事前に質問を用意しておきましょう。

逆質問(企業に対する質問)の意味

面接官が逆質問をする1つ目の意味は、応募者の意欲を知ること。面接官は、意欲がある応募者は事前に企業のWebサイトや求人を読み込み、質問を準備していると考えています。
応募者側が自発的に発言する逆質問では、「疑問点を伝え、聞きたいことを尋ねるコミュニケーション能力があるか」といった点も評価されていると考えましょう。
もちろん、逆質問には応募者の疑問を解消して志望度を上げたり、会社の良さを伝えたりする意図もあります。企業や仕事内容について疑問に思うことがあれば、積極的に聞いてください。逆質問について詳しく知りたい方は、「日本の就活でよく聞く逆質問ってなに?外国人留学生向けに分かりやすく解説」のコラムをご覧ください。

逆質問(企業に対する質問)をする時のマナー

〈調べれば分かることを聞かない〉
求人票や企業のWebサイトに記載された内容など、自分で確認できることを聞いてはいけません。「調べる手間を惜しんだ」=「志望意欲が低い」と思われてしまいます。
企業が公表している事柄をさらに詳しく知りたい場合は、「○○が主力のサービスと聞きましたが、他社と比較してどのような点に強みがあるのでしょうか」という風に、情報を掘り下げる形で質問しましょう。

〈一度説明されたことを聞かない〉
面接中に一度説明されたことを聞くのも、「話をちゃんと聞いていなかった」と判断されるので避けましょう。

〈待遇や条件ばかりを聞かない〉
休日や給与、残業時間についての質問は、伝え方によっては「仕事自体に関心がないのでは?」と思われてしまいます。待遇や条件に関する質問は必要最低限に留め、仕事内容についても質問するようにしましょう。
細かい条件に関しては、内定通知がきてから人事に確認するのがおすすめです。

〈面接官が答えにくいことを聞かない〉
面接官が答えにくい質問は避けるのが賢明です。例えば、現場の責任者に「今後の会社の展望」を聞いても答えられない可能性があります。反対に、社長に「現場の1日の流れ」を聞いても把握していないことがあるので、面接官の立場を考えた上で質問内容を変えましょう。

逆質問(企業に対する質問)の例

「現場での1日の流れを教えてください」
「現場で大切にしている考え方があれば教えてください」
「御社で活躍されている人の特徴は何ですか」
「○○の資格を持っていますが仕事で活かすことはできますか」
「入社する上で覚悟しておくことがあれば教えてください」
「将来リーダーになるためには、どのような能力が必要ですか」
「仕事で実績を出せば、○○のポジションにチャレンジさせてもらえますか」
「今後予定している事業展開はありますか」
「御社の強み(弱み)は何ですか」
「○年後のビジョンを教えてください」

面接で気をつけること

面接で気をつけることの画像

最後に、日本の面接で気をつけたいポイントをまとめました。

身だしなみのマナーを守る

面接には、原則としてスーツを着用して行きましょう。日本の面接では清潔感が重視されるので、派手な髪型や濃い化粧は控えるようにしてください。
アパレル業界などでは、「私服でお越しください」「自由な服装でお越しください」と言われることがあります。センスが求められる仕事であれば、その会社やブランドのイメージに合った格好をして行きましょう。そうでない場合は、私服を指示された時はオフィスカジュアルが無難です。

受付には5~10分前に到着する

受付には5~10分前に到着するようにします。遅刻は厳禁ですが、早すぎるのも相手の都合を考えていない印象になるので避けましょう。
電車遅延などの事情で少しでも遅れる可能性が出た時は、担当者に電話で連絡します。電話では到着予想時刻とお詫びを伝え、面接でも謝罪の言葉を伝えるのを忘れないようにしてください。

挨拶をしっかりする

面接では、社会人の基本として、笑顔で挨拶ができるかどうかが見られています。
面接の開始前には、「はじめまして。○○(名前)と申します。本日はよろしくお願いいたします」と挨拶しましょう。面接が終わった際にも、「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました」と挨拶してから退室します。

面接は「準備が全て」と言われます。あらかじめよくある質問の回答を考え、日本のマナーを知っておくことが、良い結果がつながっていくでしょう。このコラムや「外国人が日本の面接を受ける際のマナーとは?服装や到着時間について解説」も参考にして、今から面接の準備を始めてください!

ライター

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