日本で就職活動を行う外国人が面接で聞かれる質問とは?回答のコツを解説

WeXpats
2021/11/29

日本で就職活動をする外国人のなかには、面接でどのような質問をされるか気になる人もいるでしょう。このコラムでは、外国人が日本の採用面接で聞かれやすい質問を紹介します。また、逆質問のマナーや解答例も解説。採用面接時の質問に対する受け答えは選考に大きく影響します。外国人はこのコラムを参考にして、日本での就職を叶えましょう。

目次

  1. 外国人が日本の面接でよく聞かれる質問
  2. 質問の意図を汲んで受け答えを行おう
  3. 応募企業への質問で興味をアピールできる
  4. 外国人採用で面接官が見ているポイント
  5. まとめ
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外国人が日本の面接でよく聞かれる質問

外国人が日本の面接でよく聞かれる質問の画像

外国人が日本の面接でよく聞かれるのは、外国人自身に関する質問や日本に関する質問です。また、日本人と同じように希望条件や志望動機、今までの職歴に関する質問もされるでしょう。

応募した外国人自身に関する質問

応募した本人に関する質問とは、いわゆる自己紹介や自己PRのことです。採用担当者は自己紹介で特技や趣味を聞き、応募者がどのような人物であるかを知ろうとしています。外国人の場合は国籍やどの国から来たかもこのタイミングで伝えましょう。なお、自己紹介は30秒から1分以内に納めるのがベストです。無理やり自己紹介の時間に自己PRを行おうとすると、自己主張が強い印象を与える恐れがあるので注意しましょう。

日本に関する質問

外国人は「なぜ日本に来たか」「日本語はどの程度話せるか」といった質問は頻繫に聞かれるでしょう。日本に来た理由はできるだけ詳しく答えると、採用担当者の興味を引き、印象も良くなります。日本語能力に関しては、取得している資格があれば具体的にレベル感が伝わるので忘れずに伝えましょう。

今までの職歴に関する質問

中途採用の場合は、今までの職歴や経歴に関する質問もされます。面接を受ける企業で活かせる職歴やスキルがあれば、積極的にアピールすると効果的です。なお、職歴や経歴を間違えて伝えると経歴詐称と判断される可能性もあるので注意しましょう。

応募企業に対する質問

応募企業に関する質問には「当社のサービスや扱っている商品は知っていたか」「なぜこの企業を選んだのか」などがあります。なぜ日本に来て、数ある企業のなかから応募企業を選んだのかを具体的に答えましょう。選考を受ける企業の商品やサービスについては、知らないままだと「当社に興味がない応募者」と捉えられてしまう可能性があります。そのため、事前に調べてから面接に臨むのがおすすめです。

希望条件に関する質問

希望条件に関する質問では、報酬や配属部署に対する希望が聞かれます。なお、希望条件の伝え方には注意が必要です。海外の面接では、自分の主張はハッキリ伝えるのが主流ですが、日本の採用面接で希望条件を多数提示すると要求が多い応募者と思われ、マイナスイメージを持たれる可能性があります。どうしても譲れない条件や、採用に関係する内容だけ伝え、細かい希望条件は内定を得たあとに交渉しましょう。

質問の意図を汲んで受け答えを行おう

質問の意図を汲んで受け答えを行おうの画像

採用面接でされる質問には意図があります。意図を汲んだ受け答えをすることによって採用担当者に与える印象は大きく変わるでしょう。就職活動は、面接対策がカギを握るといっても過言ではありません。この項目では「自己紹介」「志望動機」「日本に来て困難を感じた経験」「キャリアアップ」の4つの質問の意図や、効果的な答え方を紹介しますので参考にしてください。

自己紹介

日本の採用面接では、自己紹介は必ずといって良いほど求められます。採用担当者は自己紹介で応募者がどのような人物であるかを知るほか、外国人に対しては日本語能力を確認する意図もあるようです。自己紹介で無理に自分を良く見せようとする必要はありません。氏名や出身地などの基本情報や、趣味や特技などの人柄を知れる情報を簡潔に伝えましょう。面接の前に、イントネーションや発音にも気を付けて練習しておくと、日本語コミュニケーション能力の高さもアピールできます。

志望動機

志望動機は、面接時にされる質問のなかでも非常に大きな意味を持ちます。採用担当者は志望動機から、「どれだけこの会社に入りたいのか」「なぜこの会社に入りたいのか」といった熱意を見るのです。効果的な志望動機を考えるには、まず企業理念や経営方針を確認してみましょう。その企業の特徴や、競合他社とは違う点をしっかり押さえたうえで、なぜ自分が選んだのかを主体的に伝えます。また、外国人留学生の場合は、「なぜ日本に来て日本の会社に入ろうと思ったのか」もあわせて答えられるようにしておきましょう。

日本に来て困難だった経験

外国人は就職活動の際に、「日本に来て困難だった経験は何ですか」との質問をよくされるようです。採用担当者は、ただ外国人が日本で困った経験を聞きたいわけではありません。困難に対して、どのような行動や対策を取ったかを知り、応募者の危機回避能力や判断力を確認する意図があります。また、日本への適応能力を見る意図もあるでしょう。以上のことから、困難だった経験を答えるときはただ事実を述べるのではなく、自分が起きたトラブルに対してどのような行動を取り、乗り越えたかを答えるのが効果的です。

キャリアプラン

採用担当者は、キャリアプランを尋ねることで応募者の仕事への積極性や目指している方向を知ろうとします。明確なキャリアプランがあるのであれば、正直に答えても問題ないでしょう。しかし、選考を受けている企業の方向性とあまりにもかけ離れたプランを述べると、ミスマッチな人材と捉えられる可能性があるので注意が必要です。

そのほか、面接でよくある質問やその回答例を「外国人が就活でよく聞かれる質問と回答例を紹介!面接時のマナーも解説!」のコラムにまとめてあります。こちらもあわせてご覧ください。

応募企業への質問で興味をアピールできる

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面接時に採用担当者から応募者に対し「何か質問はありますか?」と聞かれる場合があります。これは、日本では「逆質問」と呼ばれており、企業への志望度や関心の高さをアピールできるチャンスです。ここでは、逆質問を行う際のマナーや、逆質問の例を紹介しますので参考にしてください。

逆質問を行う際のマナー

逆質問を行う際は、自分で調べれば分かることを採用担当者に聞かないのがマナーです。企業のWebサイトや会社案内を見れば分かる内容を聞いてしまうと、「下調べをしていない」と思われる可能性があります。また、面接官がすぐに答えられないような質問の仕方は控えましょう。たとえば、採用担当者が本社で働いている社員の場合、支店に配属されている社員のタイムスケジュールや仕事内容は把握していない可能性があります。「はい・いいえ」で答えられる質問や、特定の部署の社員でなくても答えられる質問をすると好印象です。

また、逆質問の際は、給料や賞与、残業時間といった待遇面の質問ばかりするのは避けましょう。待遇面だけを気にする応募者と捉えられる可能性があります。待遇に関する質問は、どうしても聞かなければいけないことだけにとどめておくのが賢明です。

逆質問の例

以下は、採用担当者に好印象を与えられる逆質問の例です。
 

「御社で実際に働いている方が感じるやりがいを教えてください。」

「入社までに身に付けておくと良いスキルを教えてください。」

「外国人社員はいらっしゃいますか?またどのような業務を行っていますか?」

「御社が外国人社員に期待していることを教えてください。」

「外国人社員で管理職に就いている方はいますか?」
 

選考を受けている企業に入社すると仮定して、質問をすると良いでしょう。逆質問について詳しく知りたい方は、「日本の就活でよく聞く逆質問ってなに?外国人留学生向けに分かりやすく解説」や「外国人の面接対策!企業に対する質問では何を聞くべき?」のコラムも一読ください。

外国人採用で面接官が見ているポイント

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採用面接で、採用担当者が見ているのは受け答えのスムーズさやビジネスマナー、応募者の人柄などです。外国人採用に限ったことではありませんが、以下の点に気を付けて面接に臨むと、内定を得られる可能性が高まるでしょう。

質問に対する受け答え

質問に対する受け答えで見られているのは、聞かれたことを的確に理解し、また自分の意思を分かりやすく伝えられてるかの部分です。採用担当者は、応募者のコミュニケーション能力を見ています。聞かれた質問と趣旨がずれた回答をしたり、自分でも何を話しているか分からなくなったりすると、良い印象は与えられないでしょう。過度に緊張せず、落ち着いて答えるのを意識します。

基本的なビジネスマナー

採用面接では、身だしなみや立ち居振る舞いといった基本的なビジネスマナーもチェックされます。

特に、見た目の第一印象はとても大切です。見た目の印象が、内面の印象までも決めてしまう可能性があります。髪の毛はよくクシを通し綺麗にまとめ、前髪が長い場合は横に流したり、ピンで留めたりしてすっきりさせましょう。

服装の指定がスーツの場合は、着崩さずに着用します。服のシワや靴の汚れが目立つと、それだけで細かい部分に行き届かない人だと思われかねません。面接の前は、最大限見た目に気を配って挑みましょう。そのほかに、入室の仕方や着席の仕方も面接にふさわしいとされるマナーがあるので、身に付ける練習が必要です。面接時のマナーや注意点は、「外国人が日本の面接を受ける際のマナーとは?服装や到着時間について解説」のコラムもご覧ください。

応募者の人柄

話し方や、話す内容によって、人柄が評価されます。日本語のスキルを披露するより、誠意を持った伝え方ができているかが大切です。質問に答える際は、ゆっくり丁寧に、相手に伝わることを考えた話し方を意識しましょう。また、自分自身の強みや長所についての質問は、より人柄をアピールできるチャンスです。グローバルな人材として企業に貢献できることと、自身の持つ強みとをあわせ、より自分が魅力的に映る受け答えを心掛けましょう。

まとめ

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採用担当者からされる質問への回答により、選考の結果は大きく変わります。日本で就職活動をする外国人はこのコラムを参考にして、質問の受け答えのコツを知り、日本企業の内定をスムーズに獲得しましょう。

ライター

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生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

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