日本で就職活動をする外国人留学生から、プレエントリーとエントリーの違いが分からないという声を良く聞きます。プレエントリーは、就職活動の第一段階で、中には、プレエントリーをしていないと選考に進めないという企業もあるのです。このコラムでは、プレエントリーとエントリーの違いや、外国人留学生がつまずきやすいプレエントリーの方法を詳しく説明しています。参考にして、日本での就職活動をスムーズにスタートさせましょう!
目次
プレエントリーとエントリーの違いって?
プレエントリーとは具体的に就職活動のどの段階なのか、分からない外国人留学生の方もいるでしょう。この項目で詳しく説明しますので、参考にしてください。
プレエントリーとは?
プレエントリーとは、企業側へ、自分がこの会社に興味があるという意思表示の段階を指します。具体的に説明すると、名前や住所などの個人情報、学校名を登録して、会社案内が自分の元に届くように登録することです。なお、企業や就活サイトによってはプレエントリーがそのままエントリーになる場合もあるので注意しましょう。
エントリーとは?
エントリーは本エントリーとも呼ばれ、履歴書やエントリーシートを企業に送付し、本格的に選考に参加することを指します。事前にプレエントリーをしていなければ、エントリーに進めない企業も多いようです。エントリーからは、本格的に自分を企業にアピールする段階に入ります。
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プレエントリーについて詳しく知ろう!
プレエントリーとは一体何をすれば良いのか、分からない外国人留学生も多いようです。この項目では、プレエントリーを行う方法や数について、詳しく説明します。
プレエントリーの方法
プレエントリーは主にWebで行います。就活サイトや企業の採用サイトにアクセスし、そこから必要事項を入力すると、完了です。就活サイトは、さまざまな企業の情報をまとめて見られるため便利ですが、企業によっては自社の採用サイトからしかプレエントリーを受け付けていない場合もあります。自分が興味のある企業がどのような方法を取っているのか、よく確認しましょう。
プレエントリーはいつから始まる?
プレエントリーは、日本の就職活動の解禁日と同日に始まります。2022年に大学を卒業する方まで、就活解禁日は大学3年生の3月1日と決まっていました。しかし、2021年以降就活に関するルールの主導が、日本経済団体連合会(経団連)から、日本政府になります。そのため、今後のルール改正で、2022年以降の卒業生の就活解禁日が変更になる可能性があります。最新の経済ニュースや、学校から発信される情報を確認しておくようにしましょう。
プレエントリーの数はどのくらい出すべき?
プレエントリーは50社程度する就活生が多いようです。しかし、業界を絞っている学生は、プレエントリー数が少なくなるでしょうし、幅広い業界に興味がある学生は多くプレエントリーをすることを考えると、適切な数は人によって違うといえます。ただし、プレエントリーの数が多ければ多いほど、間口が広がり、内定を得られる可能性が上がるのも事実です。自分に無理のない範囲で、できるだけ多く出しておくのが安心でしょう。
プレエントリーを取り消したい場合は?
プレエントリーには、基本的に取り消しや辞退の手続きは必要ありません。なぜなら、資料請求や個人情報の登録だけといった意味合いが大きく、必ずプレエントリーした企業の本選考を受けますという意思表示ではないからです。しかし、プレエントリー後に採用担当者と連絡のやり取りをしたり、説明会の日程予約をしたりしている場合は、礼儀として、採用担当者にメールで断りを入れます。
プレエントリーの前にしておくと良いことは?
プレエントリー後は就活のあらゆることがスピーディーに進んでいきます。プレエントリー前に済ませておくと良いことを紹介しますので、スケジュールを組む際の参考にしてください。
興味のある企業について調べる
業界や企業を絞らず、幅広くプレエントリーをする学生も居ますが、ある程度将来やりたいことや、働きたい業界が絞れていた方が、その後の就活がスムーズに進められます。時間に余裕のあるプレエントリーの前までに、企業研究を済ませておくと安心です。
OBやOGを訪問する
OBやOG訪問は、時間に余裕のあるプレエントリー前に済ませるのが理想です。OG、OBとはOldboy、Oldgirlの略で、自分の所属先の卒業生を指す和製英語です。外国人留学生の場合は、同じ国出身の方も含まれます。OGやOBに個人的にコンタクトを取り訪問することは、会社説明会などでは聞けない生の情報が聞け、就職活動ではとても重要です。OBやOG訪問が盛んに行われるのは、就活解禁日から本選考が始まるまでの期間。有名企業や人気の企業で働くOBやOGは、多くの訪問を受けるため、なかなか予定が組めないことも多々あります。プレエントリーが始まる前の、大学3年生の10月~11月あたりからスケジュールを組むと良いでしょう。
インターンシップに参加する
プレエントリーが始まるまえに、インターンシップに参加して、日本の企業の働き方や職場の雰囲気を知っておきましょう。インターンシップは多くの企業で大学3年生の夏に行われています。なお、インターンシップの申し込みの際にもプレエントリーが必要な場合も。このときのプレエントリーは「インターンシップに興味がある」「インターンシップに関する資料が欲しい」という意味です。その後、インターンシップに関する情報を受け取るために、企業のWebサイトや就活サイトに自分の情報を登録します。その後、インターンシップに参加したいと思った企業の、インターンシップを受けるための選考のエントリーを行い、面接や筆記試験を受けるという流れです。
プレエントリーとエントリーという行動の意味合いは、そのときの就活の段階によって変わってくることを頭に入れておきましょう。
プレエントリーからエントリーへ進む流れ
プレエントリー後、選考を受けたいと思った企業へエントリーすれば、本格的な就職活動のスタートです。必ずしておくべきことや、本エントリーへ進む流れを説明します。
各社のパスワードをすぐ分かるようにしておく
エントリーが始まる前に、プレエントリーした企業や就活Webサイトのパスワードを整理しておきましょう。いざ、興味のある企業の本選考を受けようと思ったときに、すぐにアクセスできないと余計な時間がかかってしまいます。パスワードを設定したタイミングで、メモとしておくと安心です。
説明会の予約
プレエントリーで受け取った資料や情報を見て、興味の出た企業の説明会に参加します。プレエントリーがそのまま説明会の予約に直結している場合もあるでしょう。説明会は大きく分けて単独説明会と合同説明会の2種類があります。複数の企業が同じ場所で行う合同説明会は、予約が要らない場合がほとんどです。対して、単独説明会は、企業に興味を持っている学生が集まるため予約が必要になります。人気の企業は説明会が満員になってしまうことがあるため、注意しましょう。
本エントリーへ進む
選考を受けたい企業が決まったら、いよいよエントリーです。エントリーは、企業の選考を受けるという意思表示。履歴書やエントリーシートを提出し、書類選考を通過すると面接に進めます。エントリーしただけで面接に進めるという訳ではありません。その企業の選考のスタートラインに立った段階です。エントリーシートを書くなどの作業があるため、やみくもに多くの企業にエントリーしてしまうと、スケジュール管理が困難になる恐れも。本当に働きたい企業の選考に影響が出ないよう、ある程度企業を絞ってエントリーを行いましょう。
エントリーシートの書き方については「エントリーシートの書き方を知りたい!例文も併せて解説」で詳しく解説しているので、ご覧ください。
まとめ
外国人留学生にとって、プレエントリーとエントリーの意味の違いは、分かりにくい部分もあるでしょう。プレエントリーは「興味がある」エントリーは「選考を受ける」と考えるとスムーズです。プレエントリーは就職活動の第一段階。できるだけ多くの企業の資料に目を通し、将来の選択肢を広げましょう。