外国人向け!日本語の勉強方法を紹介

WeXpats
2023/02/08

「日本語をどう勉強すれば良いか分からない」と悩む外国人も多いでしょう。日本語は敬語や漢字、文法の使い分けが独特で、外国人は理解するのに苦労するようです。このコラムでは、外国人向けにおすすめの日本語の勉強方法を紹介します。また、外国人が日本語で難しさを覚えるポイントも解説。日本語の習得を考える外国人は、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 日本語の勉強に難しさを感じる外国人は多い
  2. おすすめの日本語の勉強方法を外国人に向けて紹介
  3. 日本人と積極的にコミュニケーションを取ってみよう
  4. まとめ

日本語の勉強に難しさを感じる外国人は多い

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ここでは、日本語の習得を目指す外国人向けに、勉強中につまづきやすいポイントを紹介します。主に、敬語表現や文法、漢字を覚えるのに苦労する人が多いようです。

敬語の使い分けが難しい

外国人は、敬語の使い分けに難しさを感じる方が多くいるようです。ほかの言語にも、丁寧な表現や相手を敬う表現はあります。しかし、日本語のように相手の立場や場面によって表現を使い分ける言語はそう多くありません。特に外国人が混乱するのは、「丁寧語」と「謙譲語」の違いです。会話する相手や話題の人が、自分と同等の立場である場合は「丁寧語」、上の立場である場合は自分をへりくだらせる「謙譲語」を使わなくてはなりません。この使い分けは複雑なため、混乱してしまう外国人も多いようです。

文法が独特で理解するのに時間がかかる

日本語の文法は、外国人にとって複雑で理解に時間を要するといわれます。たとえば「は」と「が」などの助詞の使い分けは、ほかの言語ではあまりない言語表現であるため、混乱するようです。また、日本語の話し言葉では主語や目的語を省略することがあります。ほかの言語では主語や目的語を必ず付ける場合が多いため、外国人は混乱してしまうのでしょう。

漢字が複雑で覚えられない

漢字は、日本語の習得を目指す外国人が非常につまづきやすい文字でしょう。まず外国人が悩むのは、漢字の種類の多さです。最低限必要とされる常用漢字だけでも2,136文字あり、人名で使われる人名漢字を含めると3,000字近くあります。また、字画が多い漢字もあり、見慣れない外国人からすれば文字として認識するのは難しいでしょう。

漢字の難しさは、「音読み」「訓読み」の違いにもあります。たとえば、「国」は音読みで読むと「こく」、訓読みだと「くに」です。一つの漢字に対して2つの読み方を覚えるのは、日本語の勉強を始めたばかりの人からすれば難しく感じるでしょう。また、使い分けも難しく、「この場合は音読みと訓読みどちらの読み方が正しいの?」と混乱し、なかなか言葉が出てこない外国人も多くいます。

おすすめの日本語の勉強方法を外国人に向けて紹介

おすすめの日本語の勉強方法を外国人に向けて紹介の画像

ここでは、おすすめの日本語の勉強方法を外国人向けに紹介します。テキストを使って学ぶのも、文法や漢字を覚えるには有効な方法です。加えて、日本のカルチャーに触れたり、趣味と関連付けて学んだりするとより効率的に勉強が進むでしょう。また、インターネットを活用するのもおすすめです。

音楽を聴いたり映画を見たりして勉強する

音楽や映画などの日本のカルチャーに触れると、自然な日本語が身に付くでしょう。音楽は、歌い方によってはイントネーションが独特だったり、聞き取りにくかったりする場合もあります。しかし、日本語の耳なじみが良くなり、より身近に感じられる効果があるでしょう。歌詞カードを見ながら聴くのもおすすめです。

映画鑑賞は、楽しみながら日本語を覚えられます。おすすめはサブスクリプションサービスです。定額でいろいろなジャンルの映画を繰り返し観られるので、日本語の勉強に役立ちます。勉強のためと身構えて観る必要はありません。好きなジャンルの映画を日本語字幕や日本語吹き替えで観るだけでも、学びに繋がります。さらに、セリフで分からない日本語が出てきたら、一時停止して意味を調べてから続きを見ると、より理解できる日本語が増えていくでしょう。

趣味や好きなことと関連付けて勉強する

趣味や好きなことと関連付けて勉強すると、日本語が早く身に付くでしょう。たとえば、趣味が「スポーツ観戦」の人は試合を日本語の実況中継で観ると、より内容を深く理解するために早く日本語が覚えられます。また、勉強というよりは「趣味の時間」なので、ストレスなく日本語が覚えられるでしょう。日本語は覚える内容が多く、気負い過ぎると挫折しがちです。勉強と思わず、楽しんで学べる方法を見つけるのが、日本語の勉強を続ける秘訣といえます。

単語帳を使う

漢字を覚えるには、単語帳を使うのも良いでしょう。単語帳は英語圏でいう「フラッシュカード」です。日本の単語帳は、単語が書き込める小さな台紙がカードリングでまとめられており、学生を中心に広く使われています。単語を書いた裏側に答えになる読み方を書き、台紙をめくると答えが分かる仕組みです。単語帳のメリットは、自分に必要な単語を選んで自作できる点でしょう。市販の単語テキストは、実際にはあまり使われない単語が含まれている場合があります。単語帳を自作すると、今すぐ覚える必要のない単語を除けるため、効率が良いです。また、単語帳を作成する過程も勉強に繋がります。単語帳は文具店や書店で販売しているので、興味のある人は試してみましょう。

インターネットやSNSを活用する

インターネットやSNSを活用すると、効率よく日本語が覚えられるだけでなく、日本人や日本語を学ぶ外国人と交流が生まれます。語学はコミュニケーションのためにあるので、実際に人と話すのが一番スムーズな勉強方法です。特に、外国語を学びたい日本人とコミュニケーションを取る「言語交換」のSNSをおすすめします。相手から教わるだけでなく自分も母国語を教えるため、対等な立場でコミュニケーションが取れ、気楽に日本語を使えるでしょう。相手はプロの日本語教師ではないため、分かりにくい点もあるかもしれませんが、日本語も覚えつつ日本人と交流したい人は試してみてください。

日本語を学ぶ外国人向け!おすすめの勉強法まとめ」や「日本語の勉強方法を外国人に向けて解説!覚えるのが難しい内容も紹介」のコラムでも、おすすめの日本語勉強方法や、海外で日本語を学ぶ外国人についてのデータを紹介しています。外国人の方はこのコラムの内容を参考にして、日本語学習を効率的に進めましょう。

日本人と積極的にコミュニケーションを取ってみよう

日本人と積極的にコミュニケーションを取ってみようの画像

日本語の勉強を進めるために、日本人と積極的にコミュニケーションを取ってみましょう。始めは、通じるか不安に思いなかなか言葉が出ない場合もあるでしょう。しかし、文法や助詞などの使い方が少々間違っていても、意味は通じるものです。実際に、日本語を正しく理解しきれていなくても、日本で働き、立派に生活を営んでいる外国人はたくさんいます。日本人からすると、一生懸命日本語を話そうとしてくれている外国人は非常に好印象です。多少の間違いがあっても、腹を立てたり冷たい態度を取ったりする人はほとんどいません。勇気を出して、日本人とコミュニケーションを重ねると、日本語が一気に上達するでしょう。

まとめ

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外国人向けの日本語の勉強方法は、映画や音楽などの日本のカルチャーに触れつつ学んだり、自分の趣味に関連付けたりといった方法があります。なお、活きた日本語を勉強するには、日本人とコミュニケーションを重ねるのが一番の近道です。日本語は漢字や敬語など覚えることが多く、始めは苦労するでしょう。しかし、日本人とコミュニケーションを取っていくうちに自然と使いこなせるようになります。「日本語の勉強」と堅くならずに、会話を楽しむことから始めましょう。

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