パソコンスキルに関する資格を日本で働きたい外国人向けに解説!

WeXpats
2023/02/13

日本での就職を望む外国人のなかには、経理やプログラマー、Webデザイナーなどパソコンスキルを活かせる仕事に就きたい方もいるでしょう。就職活動でパソコンスキルをアピールするには、資格の取得がおすすめです。そこで、このコラムでは日本で就職したい外国人に必要なパソコンスキルを紹介します。パソコンスキルの証明に役立つ資格検定もまとめているので、やりたい仕事に合わせて受験を検討してみましょう。

目次

  1. 外国人が日本で就職するのに必要なパソコンスキル
  2. パソコンスキルの証明に使える資格
  3. パソコンスキルや資格が活かせる仕事
  4. 外国人の就職には仕事内容に応じた在留資格が必要
  5. まとめ
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外国人が日本で就職するのに必要なパソコンスキル

外国人が日本で就職するのに必要なパソコンスキルの画像

日本で働く外国人には一定のパソコンスキルが求められることが多いです。昨今はさまざまな企業でIT化が進んでおり、職種に関わらずパソコンを使って仕事をする機会が増えています。そのため、仕事に活かせるパソコンスキルを身に付けておくと、就職活動がスムーズに進むでしょう。ただし、職種や仕事内容によって必要なパソコンスキルが異なるため、注意が必要です。

企業が求める基本的なパソコンスキル

タッチタイピングやファイルの圧縮・解凍、ExcelやWordの操作など、企業によって求められるパソコンスキルはさまざまです。そのため、募集条件に特定の資格や明確な基準が記載されていない場合は、職種や仕事内容から必要なパソコンスキルを推測しなければなりません。自分で判断するのが難しいときは、実際に使うパソコンスキルを面接で聞いてみるのが確実です。

採用担当者にパソコンスキルを聞かれたときは試用期間や頻度、操作できる範囲を具体的に答えられるように考えておきましょう。

就職を有利にする応用的なパソコンスキル

Excelのマクロ機能で使うVBAやPowerPointのスライドマスター機能など、応用的なパソコンスキルがあると就職に有利に働く可能性が高いです。特に総務や人事、一般事務の仕事であれば即戦力として採用されやすくなるでしょう。基本的なパソコンスキルに自信があり、就職活動の成功率を高めたいと考えている外国人にはスキルアップや高度な資格の取得をおすすめします。

パソコンスキルの証明に使える資格

パソコンスキルの証明に使える資格の画像

日本の就職活動でパソコンスキルをアピールするには、職種や仕事内容に応じた資格を取得するのがおすすめです。医療事務や経理、プログラマーなど職種によって役立つ資格は異なります。資格必須の求人もあるので、仕事の選択肢を増やしたい方は受験しておくと良いでしょう。パソコンスキルに関する資格を取りたい方は以下の内容を参考にしてください。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

ExcelやWord、PowerPointのスキルをアピールしたい外国人は「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」の取得がおすすめです。表計算ソフトや文書作成ソフトはほとんどの会社で使っているため、事務職の面接では必ずといってよいほど使用経験を聞かれるでしょう。MOSの資格を持っていれば客観的にパソコンスキルを証明できるため、口頭での説明が簡単になります。MOSはパソコンスキルのアピールに役立つ有名な資格なので、一般事務や経理、総務での就職を目指している方は受験してみましょう。

MOSの試験は全国1700ヶ所でほぼ毎日開催されているうえ、英語での受験も可能です。試験科目はソフトごとに分かれており、一般レベルと上級レベルがあります。自分の希望に沿って試験科目とレベルを選択できるので、必要な範囲だけ受験できるのが魅力です。

日商PC検定試験

WordやExcel、PowerPointを活用した文書作成や表計算、IT知識・スキルに自信がある方は「日商PC検定試験」を受験してみましょう。日商PC検定試験は、企業実務における実践的なスキルをアピールするのに向いています。試験科目は「文書作成」「データ活用」「プレゼン資料作成」の3種類で、それぞれのレベル分けはベーシック、3級、2級、1級です。1級が最も難易度が高いため、取得していると就職や転職に有利に働きます。ただし、日商PC検定試験に合格するにはパソコンスキルだけでなく、経営や日本語に関する知識も必要です。外国人からするとほかの資格よりも難易度が高く感じるでしょう。

日商PC検定試験は実力を示すのに役立つ資格である反面、MOSほどの知名度はありません。すべての採用担当者がパソコンスキルに関する資格に精通しているわけではないため、うまくアピールにつながらないこともあります。パソコンスキルを的確にアピールしたい外国人は、日商PC検定試験とあわせてMOSも取得しておくと安心です。

ITパスポート試験

ITに関する基礎知識を証明する資格としては、「ITパスポート試験」が有名です。ITパスポート試験は国家資格なので知名度が高いうえ、さらにハイレベルなIT系国家資格を受験するための足掛かりになります。ITパスポート試験は、受験後すぐに試験結果が確認できるのが特徴です。全国各地に試験会場があり場所によって試験日が異なるため、受験する方は公式Webサイトを確認しておきましょう。

ITパスポート試験は、IT業界に就職しない人にも役立つ資格です。試験内容と出題範囲は「経営全般」「IT管理」「IT技術」の3つから構成されており、パソコンを使う仕事であれば確実に活かせる知識が身に付きます。コンプライアンスに則った業務を行うため、ITパスポート試験の取得を奨励してる企業も多いようです。採用担当者に好印象を与えたい人は、ITパスポート試験の資格を取得してみましょう。

VBAエキスパート

ExcelやAccessで使うマクロやVBAのスキルを証明する資格が「VBAエキスパート」です。業務の自動化や効率化に欠かせないスキルを証明できる資格として人気があります。VBAエキスパートの試験はExcelとAccessに分かれており、難易度はベーシックとスタンダードの2つです。事務職や営業職を目指すならベーシック、プログラマーやシステムエンジニアならスタンダードを受験すると良いでしょう。実際の業務を想定した試験内容なので、マクロやVBAの実践的なスキルの証明に役立ちます。VBAエキスパートの試験結果はその場ですぐに判定されるため、合格すれば受験日の翌日から履歴書に書けるのが魅力です。なお、VBAエキスパートの試験は全国各地の試験会場でほぼ毎日実施されており、自分の好きなタイミングで受験できます。

基本情報処理技術者試験(FE)

プログラマーやシステムエンジニア、Webデザイナーなどを目指す外国人は「基本情報技術者試験(FE)」を受験しましょう。基本情報技術者試験は、ITエンジニアのキャリアスタートに適した国家資格です。IT業界は専門的な知識やスキルを必要とするため、基本的なパソコンスキルだけではアピールになりません。そこで、情報技術に関する基本的な知識・スキルを実践的に活用できることを証明する基本情報技術者試験が役立ちます。未経験者を積極採用している企業も研修中に取得させることが多い資格なので、面接時に合格していると好印象を与えられるでしょう。また、基本情報技術者試験は高度IT人材になることを前提としているので、就業意欲のアピールにもなります。IT系の上位資格を取得する足掛かりにもなるため、IT業界で働きたい外国人は受験して損はありません。

Excel®表計算処理技能認定試験

「Excel®表計算処理技能認定試験」は、Excelの操作に自信があり、実務に活かせる資格が取りたい外国人におすすめです。Excel®表計算処理技能認定試験の試験科目は、知識問題と実技問題で構成されています。試験では実務と同じように素材データや分析表を使って一つの完成物を作るため、実践的な能力を測定できるのが魅力です。Excel®表計算処理技能認定試験は難易度別に3級、2級、1級に分かれています。なお、就職活動のアピールになるのは2級以上なので受験する際は間違えないように注意しましょう。

パソコンスキルを証明する資格については「日本で働くために必要なパソコンスキルや資格とは?外国人に向けて解説」のコラムでも紹介していますので、併せてご覧ください。

パソコンスキルや資格が活かせる仕事

パソコンスキルや資格が活かせる仕事の画像

オフィスワークはパソコンを使う仕事が多いです。なかでも事務職やクリエイティブ職、ITエンジニアはパソコンスキルを活かして働けます。

事務職

データ入力や経理、総務、医療事務などは事務職に該当します。データ入力や集計、文書作成を行うため、タッチタイピングができると素早く仕事をこなせるでしょう。また、WordやExcel、PowerPointに関するパソコンスキル・資格があると就職に有利です。日商簿記検定や秘書検定といった資格も役立つので、興味がある方はチャレンジしてみましょう。

ITエンジニア

システムエンジニアやプログラマー、フロントエンドエンジニアなどはパソコンスキルを活かせる職種です。プログラミングやシステムの開発・設計、ネットワークの構築など仕事内容は多岐にわたります。専門的なパソコンスキルに加えて、情報処理技術者試験の資格を持っていると就職や転職に有利になるでしょう。

クリエイティブ職

Webデザイナーやイラストレーター、ゲームクリエイターとして働くにはパソコンスキルが必要です。パソコンを使って作品を作るにはWordやExcelだけでなく、PhotoshopやIllustratorを操作するスキルも求められます。職種によっては映像編集も行うため、身に付けなければならないパソコンスキルが多いです。

外国人の就職には仕事内容に応じた在留資格が必要

外国人の就職には仕事内容に応じた在留資格が必要の画像

海外に住む外国人が日本で働くには、職種や仕事内容に応じた在留資格が必要です。事務職なら「技術・人文知識・国際業務」で、エンジニアは「特定活動」または「高度専門職」というように決まっています。日本で働きたい外国人は、希望する職種に応じた在留資格があるか確認しましょう。なお、「日本人の配偶者等」「永住者」などの身分に基づく在留資格があれば、就職できる職業の制限はありません。

在留資格については「日本で就職する外国人留学生必見!在留資格の変更申請について解説」のコラムで詳しく解説していますので、ご参考ください。

まとめ

まとめの画像

昨今は企業のIT化が進んでいるため、パソコンスキルや資格があると就職が有利になることがあります。特に事務職やITエンジニア、クリエイティブ職は、仕事内容に応じたパソコンスキルが欠かせません。日本で就職したい外国人は、このコラムの内容を参考にしてパソコンスキルを磨いたり、資格を取得したりしましょう。

ライター

WeXpats
生活・仕事・留学に関するお役立ち情報から、日本のディープな魅力を紹介するコラムまで、バラエティ豊かな記事をお届けします。

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