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近年、日本に働きにくるミャンマー人は増加傾向にあります。ミャンマー人は日本人と似た価値観を持っており性格の傾向も似ているため、日本企業に馴染みやすい存在です。
このコラムでは、ミャンマー人によくみられる特徴を解説。また、ミャンマー人との関わり方で気を付けるべき点もまとめています。さまざまな国籍の人材を雇用して、人材不足解消に繋げましょう。
目次
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ミャンマーは東南アジアに位置する多民族国家です。ここでは、ミャンマーの基本的な情報を紹介します。ミャンマー人人材を受け入れる際に役立ててください。
ミャンマー(ミャンマー連邦共和国)は東南アジアにあり、中国やタイ、ラオスなどと国境を接しています。面積は約680,000km²と日本の1.8倍。135もの民族が存在し、公用語であるミャンマー語(ビルマ語)のほか、シャン語やカレル語などの言語があります。
2021年に軍事クーデターがあり、国内では混乱が続いている状況です。日本では、避難してきた人々に在留資格「特定活動」を許可し、在留や就労を認める措置を実施。今後も日本で仕事を探すミャンマー人は増えていくと考えられます。
日本に在留しているミャンマー人は、技能実習生の比率が多くなってきています。法務省の「在留外国人統計」によると、2022年6月時点で日本に在留しているミャンマー人は47,965人でした。そのうち、15,825人が技能実習生として就労しています。
技能実習生の受け入れを考えている企業は、いずれミャンマー人を雇用する可能性があることを知っておきましょう。
関連記事:「【2024年6月最新】特定技能とは?制度や採用方法をわかりやすく解説」
ミャンマーはほかのアジアの国々同様、平均年齢が低く若い人材が豊富です。しかし、国内の政治や経済が混乱状況にあるため、なかなか良い就労先を見つけられません。そのため、日本に仕事を求めてやってくる人が増えています。
参照元 出入国在留管理庁「本国情勢を踏まえた在留ミャンマー人への緊急避難措置」 外務省「ミャンマー連邦共和国」 e-Stat「在留外国人統計」
ここでは、ミャンマー人の性格や価値観の特徴を紹介します。もちろん、人によって性格は異なるのが前提ですが、傾向を知っておくことで一緒に働きやすくなるでしょう。
ミャンマー国民の80%以上は仏教徒といわれています。ミャンマーで信仰されている「上座部仏教」は日本に浸透している「大乗仏教」とは異なり、戒律をしっかり守る厳格な教えが特徴です。ミャンマーの仏教徒は、来世をより良くするために功徳を積むことを重要視しています。そのため、真面目で一生懸命働く人が多い傾向にあります。
ミャンマー人は日本人と似た部分が多いといえます。先述したとおり、日本もミャンマーも仏教が根付いているため、根本にある価値観が似ているのです。
自己主張をあまりせず、控えめな性格の人が多い点も共通しています。そのため、日本の職場でも、すんなりと馴染みやすいでしょう。
ミャンマーには、日本に好感を持つ人が多い傾向にあります。第二次世界大戦中に深く関わった両国は、終戦後も互いに助け合ってきました。日本が食糧難のときにはミャンマー(当時のビルマ)に安く米を輸出してもらった歴史があります。一方、日本は経済支援を継続して実施。もともと気質が似ていることもあり、友好な関係を築きやすかったのでしょう。
近年は若者の間で日本のアニメがブームのようです。ポップカルチャーを通じて、さらに「日本が好き」という人が増えています。
ミャンマー人は調和を大切にしており、和を乱すことは好みません。仏教の理念に基づき、人前で怒りの感情を見せてはいけないと幼いころから教えられています。感情の起伏が穏やかな人が多いので、職場でも周囲の人々と良い関係を築いていけるでしょう。
ミャンマー人は両親をはじめとした家族との繋がりが非常に強いのが特徴です。そのため、家族の行事を非常に大切にします。行事やイベントに参加するための休暇が取れないと、モチベーションが低下する恐れも。できる範囲で柔軟に対応しましょう。
ミャンマーには一般的な挨拶表現がなく、挨拶の習慣に不慣れです。特に出勤時の「おはようございます」、退勤時の「お疲れさまでした」といった挨拶は、なかなか習慣付かないでしょう。母国に挨拶の習慣がないという特徴を考慮し、挨拶を忘れてもむやみに注意せず暖かく見守ることが大切です。
ミャンマー人に長く働いてもらうためには、注意の仕方や物事の伝え方に気を付けましょう。また、意見を言いやすい関係性作りも大切です。
ミャンマー人を雇用する際は、本心を話しやすい環境作りに配慮しましょう。ミャンマー人は控えめで和を重んじる国民性から、自分の意見をなかなか言わない特徴があります。そのため、悩みや不安を抱えこんでしまうことが多いようです。まずは心を開いてもらえるよう、積極的にコミュニケーションを取りましょう。そのうえで、本心を話すきっかけとなる場所や機会を設ける配慮が大切です。
大らかな人柄が魅力のミャンマー人ですが、仕事面ではマイナスに働く場合もあります。楽観的なので、危機感や注意事項がうまく伝わらないこともあるでしょう。本当に急いで欲しいときや気を付けて欲しいときは、はっきり言葉にする必要があります。
ミャンマー人には、人前で注意や指導をしないようにしましょう。ミャンマーでは怒りの感情を抑えるのが美徳とされています。人前で怒ることがない分、怒られた経験もあまりないようです。そのため、注意されたり厳しい言葉をかけられたりすると、想像以上に落ち込んでしまう可能性があります。また、プライドを傷付けられるのを嫌うため、なおさら人前で注意や指導はしないほうが良いでしょう。ほかの人の目がない場所で言葉のチョイスやトーンに注意しつつ、改善点や問題点を客観的に伝える工夫が必要です。
ミャンマーの政治情勢について、興味本位で話すのは絶対に辞めましょう。ミャンマーでは大勢の人が亡くなったり拘束されたりする状況が続いています。母国の状況にさまざまな思いを抱えてる人も多いでしょう。相手に配慮なく話題に出すのは、傷付けるだけでなくトラブルのもとになります。
ミャンマーでは外国語を話せる人があまり多くありません。専門的に勉強していなければ、日本語を話すのは難しいといえます。ただし、ミャンマー語(ビルマ語)と日本語は語順が一緒です。そのため、ミャンマー人にとって日本語は比較的習得しやすい言語といえます。また、真面目で勤勉な人が多いので、上達は早いでしょう。受け入れ時に日本語能力が高くなくても、長い目で見守っていく体制が大切です。
ミャンマー人は控えめで温和な人柄が特徴です。日本人と似ている部分が多く、一緒に働きやすい人材といえるでしょう。ただし、特有の価値観や文化への配慮も必要です。長く働いてもらうためにも、ミャンマー人の特徴を知っておきましょう。
執筆:WeXpats
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