夏祭りといえば、七夕祭り(たなばたまつり)や花火大会、盆踊りが挙げられます。豪華な装飾が特徴の山車(だし)が街を練り歩くお祭りを連想する人も多いでしょう。
このコラムでは、夏祭りで見かける人気の屋台や食べ物を紹介。お祭りに行く際におすすめの服装にも触れているので、ぜひ参考にして夏祭りを楽しんでください。
目次
日本にはどのような夏祭りがある?
夏祭りといえば、花火大会や盆踊りなどのさまざまなお祭りがあります。「デートで花火大会に行った」「地元の盆踊りに家族で参加した」という人も多くいるでしょう。以下では、七夕祭り・花火大会・山車祭り・盆踊りについて紹介します。
七夕祭り
七夕祭りでは、折り紙で作った飾りや短冊を笹の葉につるして星に願いごとをします。
七夕祭りの由来の一つとなったのが、「棚機(たなばた)」といわれる、織った着物を神様に供えて秋の豊作を祈る日本の行事です。
七夕祭りといえば、宮城県の「仙台(せんだい)七夕まつり」が有名です。ほかにも、神奈川県の「湘南(しょうなん)ひらつか七夕まつり 」や愛知県の「おりもの感謝祭一宮(いちのみや)七夕まつり 」などがあります。いずれも、大きく華やかな七夕飾りが見られるお祭りです。
花火大会
夏祭りといえば、よく連想されるのが花火大会です。地元で開催される花火大会を楽しみにしている人もいるでしょう。
花火大会は、夏の一大イベントといえます。
特に人気のある花火大会は、秋田県大仙市の「 全国花火競技大会 」や新潟県長岡市の「長岡まつり大花火大会」、長野県諏訪市の「諏訪湖(すわこ)湖上花火大会」などです。これらの花火大会は、毎年多くの観光客が訪れ、賑わいを見せています。
山車祭り
夏祭りには、人形や花などの豪華な飾りがついた山車が出るお祭りもあります。何人もの大人が、大きな山車を引いて街中を練り歩く様子は見ものです。
山車が出る人気のお祭りといえば、青森県で開催される「青森ねぶた祭」です。明かりを灯した大きな人形を乗せた山車が動く様子は、迫力満点といえます。
ほかにも、京都府の「祇園祭(ぎおんまつり)」も人気です。人形や細かな装飾が見どころの「山鉾(やまぼこ)」は、大変豪華といえます。
盆踊り
盆踊りは、8月13日から16日のお盆の時期に、音頭や民謡に合わせて踊る行事のことです。夏祭りといえば「盆踊り」を想像する人も多く、高く組み上げた櫓(やぐら)を中心に人々が回ったり、街中で列を作って踊ったりします。
有名な盆踊りには、岐阜県の「郡上(ぐんじょう)おどり」や徳島県の「阿波(あわ)おどり」があります。いずれも多くの人で賑わう人気の夏祭りです。
盆については「日本の年中行事や伝統行事を一覧で解説!特別な日の風習や行事食とは?」や「日本の行事やイベントを一覧で紹介!伝統や風習についての知識を深めよう」のコラムでも解説しています。
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夏祭りで見かける遊びやおもちゃの屋台といえば
夏祭りといえば、屋台で遊んだりおもちゃを買ったりするのも楽しみの一つです。以下では、金魚すくい・型抜き・ヨーヨー釣りなどの人気がある屋台を紹介します。
金魚すくいの屋台
夏祭りの屋台といえば、金魚すくいが人気です。
金魚すくいは、浅く大きな水槽に入れられた金魚をすくう遊びです。取っ手付きの丸い枠に薄い紙を張った「ぽい」といわれる道具ですくいます。ぽいは水に濡れると破れやすいため、金魚をすくうには慎重さと技術が必要です。
釣った金魚を持って帰るのも、金魚すくいの楽しみといえます。
型抜きの屋台
型抜きは、でん粉やゼラチン、砂糖、香料などで作られた板状のお菓子を決められた形にくり抜く遊びです。お菓子にはあらかじめ動物や花、星などのさまざまな絵が描かれており、つまようじや針を使ってくり抜きます。絵にもよりますが、きれいにくり抜くのは大人でも困難です。
描かれた絵のとおりにくり抜けると、難易度に応じた賞金や景品がもらえます。
ヨーヨー釣り・スーパーボールすくいの屋台
夏祭りの屋台といえば、ヨーヨー釣りやスーパーボールすくいも人気です。
ヨーヨー釣りは、水槽に入れられた小さな風船を釣り針で釣って遊びます。風船についている小さな輪に釣り針をひっかけるのが難しく、集中力がいる遊びといえるでしょう。
スーパーボールすくいは、水槽に入れられた大小さまざまなゴム製のボールをぽいですくう遊びです。ポンプによる水流がありスーパーボールが流れるようになっている場合と、ただ浮かべられている場合があります。
射的・輪投げの屋台
射的(しゃてき)は、棚に並べられた的や景品におもちゃの銃の弾を当てる遊びです。小さなおもちゃやお菓子などが並べられており、倒した物はもらえます。狙った物に弾を当てるのは至難の業です。たとえ弾が当たってもなかなか倒れないため、簡単には景品を獲得できないところが面白いといえます。
輪投げは、離れた場所にある棒に輪を投げ入れる遊びです。お祭りの屋台では、棒の代わりにおもちゃが置かれている場合が多く、輪に入った物をもらえます。簡単に遊べるため、子どもに人気の遊びです。
お面や光るアイテムなどの屋台
夏祭りといえば、お面や光るアイテムなどの屋台も定番です。
夏祭りの屋台では、日本に昔からある「ひょっとこ」や「おかめ」などのほかに、アニメの登場人物のお面が売られています。光るブレスレットやカチューシャなどは、子どもから大人まで人気です。
お面や光アイテムを身に付けると気分が盛り上がり、より夏祭りを楽しめるでしょう。
夏祭りの屋台で買える食べ物といえば
夏祭りといえば、屋台で食べ物を買うのも醍醐味です。食べ物の屋台の近くを通ると良いにおいが漂って、お祭りに来たという実感が湧くでしょう。夏祭りの屋台で買える食べ物は以下のとおりです。
- りんご飴:生のりんごをシロップや飴などでコーティングしたお菓子で、手で持つための棒が付いている
- チョコバナナ:チョコレートを掛けたバナナに棒を指したお菓子
- かき氷:氷を細かく削り、イチゴ味やメロン味などのシロップをかけた氷菓
- 綿あめ:砂糖を溶かし細い糸状にして棒で巻き取ったお菓子
- フランクフルト:食べやすくするために棒に指して売られている太いソーセージ
- たこ焼き:小麦粉でできた生地の中にタコや野菜などを入れて小さな球形に焼いた料理
たこ焼きと同じく、小麦粉でできたお好み焼きも屋台でよく売られています。
夏祭りの服装といえば浴衣・甚平・法被
夏祭りといえば、浴衣(ゆかた)や甚平(じんべい)、法被(はっぴ)などの服装が定番です。
夏用の着物である浴衣は、袖や裾に風が通り熱気を逃がせるようになっています。花や金魚、花火などのさまざまな絵が描かれており、見た目も美しいのが特徴です。甚平は、主に男性や子どもが着る夏用のカジュアルな和装です。ゆったりとした作りで丈が短いため、暑い夏でも涼しく過ごせます。
法被は、屋号や家紋などが描かれている上着のことです。一つのチームを組んで山車を引いたり祭りの音楽を演奏したりする人は、よく同じ法被を着て夏祭りに参加します。
日本の伝統的な服装について気になる方は、「日本の伝統衣装の魅力を紹介!歴史や着物の種類などを解説」のコラムもぜひご覧ください。
夏祭りと聞いて思い浮かぶ曲といえば
日本には、夏祭りを題材にしている曲もあります。夏祭りを題材にした人気の曲と歌っているアーテイストは、以下のとおりです。
- 曲名『夏祭り』:アーテイスト「Whiteberry」
- 曲名『HANABI』:アーテイスト「Mr.Children」
- 曲名『睡蓮花(すいれんか)』:アーテイスト「湘南乃風(しょうなんのかぜ)」
- 曲名『花火』:アーテイスト「aiko」
- 曲名『打ち上げ花火』:アーテイスト「DAOKO×米津玄師(よねづけんし)」
なお、夏祭りといえば、太鼓や笛による日本の伝統的な音楽も欠かせません。日本各地のお祭りごとに長く受け継がれてきた音楽があります。
まとめ
夏祭りといえば、七夕祭りや花火大会、盆踊りなどさまざまな祭りがあります。大きなお祭りでは金魚すくいや型抜きなどの多くの屋台が並び、賑やかな雰囲気が魅力です。かき氷やりんご飴、綿菓子など、食べ物が買える屋台も外せません。
夏になったら、日本全国で開催されるさまざまなお祭りに行ってみましょう。