敬老の日は国民の祝日です。1966年から毎年9月の第3月曜日は、お年寄りに感謝し長寿を願う日に定められました。9月15日から9月21日までの一週間は「シルバーウィーク」とも呼ばれています。敬老の日は、孫だけでなく家族でお祝いする家庭も多いでしょう。このコラムでは、敬老の日におすすめのプレゼントや相場について解説します。敬老の日の過ごし方やプレゼント選びの参考にしてください。
目次
敬老の日はいつ?【2023年】
日本では、9月の第3月曜日を敬老の日としています。2023年の敬老の日は、9月18日(月)です。敬老の日は、移動祝日であるため毎年変わります。ハッピーマンデー制度の導入により、2003年から敬老の日は毎年9月の第3月曜日となりました。2002年までは、9月15日が敬老の日とされていたことから、9月15日から9月21日までの一週間が「老人週間」とされ「シルバーウィーク」とも呼ばれています。
敬老の日のほかにも、日本の祝日について知りたい方は「日本の2022年の祝日は?外国人に向けてカレンダーとともに紹介」を参考にしてください。
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敬老の日の由来
敬老の日は、1947年に兵庫県多可郡野間谷村の村長が提唱し「としよりの日」を作ったのが始まりと言われています。その後、1950年に兵庫県が9月15日を「とりよりの日」として制定しました。国民の祝日となったのは、1966年です。「国民の祝日に関する法律」の改正により、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」日として「敬老の日」が制定されました。
敬老の日のお祝いは、何歳からという定めはありません。日本では一般的に65歳以上が高齢者とされています。しかし、昨今では定年後も再雇用で仕事を続ける人や定年退職後もパートやアルバイトで働く人も増えてきました。そのため、敬老の日は、定年退職した年や孫が生まれたなどの節目で祝う場合もあれば、70歳や80歳などの節目で祝うこともあるなど、さまざまです。
参考元 内閣府「各「国民の祝日」について」
敬老の日におすすめのプレゼント
敬老の日には、一般的に孫から祖父母にプレゼントを贈ることが多く、孫が小さい場合は両親が代わってお祝いすることも。敬老の日の祝い方は家庭によりさまざまで、必ずしもプレゼントを贈ることが決まっているわけではありません。ここでは、敬老の日におすすめのプレゼントを紹介するので、選ぶ際の参考にしてください。
花
敬老の日に花を贈る人は多くいます。花は、老若男女問わず喜んでもらえる贈り物の一つです。敬老の日にはバラやリンドウ、トルコキキョウ、ユリなど、秋の花を贈る人が多いようです。中でもリンドウは、青色や紫色など鮮やかな見た目と根が漢方の生薬としても使われていることから、感謝の気持ちと長寿を願うプレゼントとして人気があります。長く花を楽しめる鉢植えでは、上品なコチョウランや可愛らしいにおい桜なども好まれています。
お菓子
お菓子は、相手の好きなものや食べやすいものを贈ると喜ばれます。歯が悪く固い食べ物が食べられないお年寄りには、和菓子や羊羹(ようかん)、カステラ、お饅頭など柔らかいお菓子を選ぶようにしましょう。のど越しが良く高齢者でも食べやすい、ゼリーやプリンもおすすめです。
洋服
敬老の日は秋にあることから、冬に向けて長袖の洋服や羽織やエプロンなどをプレゼントする人も多いようです。帽子や手袋、マフラーなどの装飾品も喜ばれるでしょう。せっかく選んで買ったプレゼントでも、サイズが合わなければ着られません。購入前にサイズを確認しておきましょう。
手紙
手紙は、孫から祖父母へよく贈られるプレゼントです。感謝の気持ちを伝える手紙は、後から何度も読み返すことができるため、思い出に残るものとして喜ばれるでしょう。字が書けるようになったり文章中の漢字が増えてきたりといった、手紙の文面から孫の成長なども感じられる贈り物です。
写真や似顔絵
写真や似顔絵は、まだ手紙が書けない幼い孫から、祖父母へ贈られることが多いプレゼントです。保育園や幼稚園で似顔絵を書くことも。アルバムを贈ったり、家族写真を写真立てに入れてプレゼントしたりするのも良いでしょう。写真も似顔絵も飾っていつでも見られるため、喜ばれるプレゼントです。
日本のお菓子について詳しく知りたい方は「日本のお菓子について詳しく解説!おすすめのお土産も紹介」も参考にしてください。
敬老の日に贈るプレゼントの相場
敬老の日のプレゼント代の相場は、一般的に3000円から5000円程度です。プレゼントしたい品物がマッサージ器や電化製品などの場合は相場を超えることもあるので、予算は家庭により異なります。敬老の日は感謝の気持ちを伝える日であるため、似顔絵や手紙、写真などお金をかけないプレゼントでも十分喜ばれます。予算が少ない場合は、手作りなどで工夫してみるのも良いでしょう。
敬老の日に好ましくないプレゼント
敬老の日には、好ましくないとされるプレゼントもあります。ハンカチは、手切れや縁切りなどの別れを意味し、下着は着るものに困っているという意味があるため失礼です。靴下は、「踏みつける」「見下す」といった意味に捉えられる恐れもあり、年配の方へのプレゼントには相応しくないでしょう。また、緑茶はお葬式の手土産とされることが多く、長寿を願う敬老の日には縁起の悪い贈り物です。縁起や習わしを重視するお年寄りも少なくないため、ギフトを選ぶ際は気を付けましょう。
敬老の日の過ごし方
敬老の日の過ごし方は、家庭によりさまざまです。敬老の日は祝日であることから、毎年恒例の慣習がある家庭もあれば、年によって過ごし方を変えている家庭もあるでしょう。ここでは、敬老の日の過ごし方について紹介します。ものの代わりに、電話をしたり一緒に出かけたりするなど体験を贈る家庭も多いようです。
食事に行く
敬老の日は、家族で外食する家庭も多いでしょう。祖父母の好きなものを食べに行きお祝いするのも特別感があり、良い思い出になります。足が不自由だったり体調が悪かったりで外食が難しい場合は、無理せず自宅で食事会をするのも良いでしょう。
旅行に行く
敬老の日を含むシルバーウィークには、家族で旅行に行く人もいます。温泉旅行をプレゼントしたり、家族で旅館に泊まったりして過ごすのも良いでしょう。シルバーウィークは、過ごしやすい時期であるため、秋の紅葉や行楽も楽しめます。
家に顔を見せに行く
普段なかなか会えない祖父母に顔を見せに行くのも良いでしょう。家の掃除や庭の手入れを手伝うなど、お金をかけずとも出来ることは沢山あります。自宅に限らず、施設や病院にいる祖父母を見舞うのも喜ばれます。直接会って会話することで、特別な時間を過ごせるでしょう。
まとめ
敬老の日のプレゼントや過ごし方は、家庭によりさまざまです。主役である、祖父母に喜んでもらえるよう、日頃の感謝の気持ちを伝えましょう。何をあげたらいいか分からない人やどう過ごしたらいいか分からない人は、欲しい品物やしたい体験がないかなどを、敬老の日の前に聞いてみるのもおすすめです。