季語とは、主に俳句や手紙の挨拶文に使われる季節を表す言葉です。
秋を通して使われる季語には「秋高し」があります。秋になって空気が澄み、空が高く感じることから生まれた言葉です。秋は紅葉や秋雨、空など自然の美しさを表す季語が多くあります。また、秋の始まり・半ば・終わりに使われる季語は、いずれもその時期に見られる植物や現象を表しており、繊細な季節感を感じられるでしょう。
この記事では、秋の季語や意味、その季語を使った俳句を一覧で紹介しています。日本の美しい秋の情景を思い浮かべながら、繊細で奥深い日本語の表現にふれてみてください。
目次
- 季語とは
- 初秋に使える季語
- 仲秋に使える季語
- 晩秋に使える季語
- 秋全体で使える季語
- 秋の天候を表す美しい季語
- 秋の自然・風景を表す美しい季語
- 秋の植物・花を表す美しい季語
- 秋の季語を使った有名な俳句
- まとめ
季語とは
日本には四季があり、その季節ごとにしか感じられない魅力や美しさがあります。季節の美しさを表した表現が「季語」です。ここでは、季語について解説します。
季語の意味
季語とは、特定の季節を表す言葉です。俳句や改まった手紙を書く際の挨拶文に使われます。
たとえば、「紅葉」と「赤蜻蛉」は秋の季語です。木々が赤や黄色に色づくことを意味する「紅葉」は秋に見られ、「赤蜻蛉」は秋になると外を飛び回ることから秋の季語として分類されています。特定の季節に見られる草花や虫、現象などを表す言葉が季語として定められているのが特徴です。
秋の季語を使う時期
俳句では二十四節気に基づいて四季を区分しており、8月7日ごろの立秋から11月7日ごろの立冬の前日までが秋です。そのため、秋の季語が使えるのは8月・9月・10月ごろで、この3ヶ月を「三秋(さんしゅ)」、8月を「初秋(しょしゅう・はつあき)」、9月を「仲秋(ちゅうしゅう)」、10月を「晩秋(ばんしゅう)」とそれぞれ呼びます。
現代では、9~11月を秋と指すことが一般的です。秋の季語が使われる時期と1ヶ月ほど相違がある点に注意しましょう。
二十四節気とは1年間を24の季節に分ける考え方です。「立春」 「春分」 「夏至」などが一例で、季節の変わり目を表す言葉として現在でも使われています。「日本の季節や気候を解説!行事や伝統色についても」では、日本の季節ごとの気候や植物、行事、伝統色を紹介しています。
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初秋に使える季語
立秋の8月7日ごろから9月7日ごろが初秋です。初秋に使える季語には、厳しい夏の暑さを感じられる表現が多くあります。
初嵐
「初嵐(はつあらし)」とは、秋の初めに吹く強い風のことです。畑の作物がなびくほど風が強いことから「畑嵐」とも呼びます。夏の暑さのなかにも、涼しさを感じさせる季語です。
【初嵐を使った俳句】
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温泉湧く 谷の底より 初嵐(夏目漱石)
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初嵐 すだれを吹いて すぎにけり(久保田万太郎)
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琴の音や 芭蕉すなはち 初嵐(飯田蛇笏)
朝顔
「朝顔(あさがお)」は朝に咲き、昼前には閉じます。秋の訪れを告げる花として古来から親しまれてきました。咲いている時間が短いことから、儚さを表した俳句が多くあります。
【朝顔を使った俳句】
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朝顔や つるべとられて もらひ水(加賀の千代女)
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朝貎や 咲いた許りの 命哉(夏目漱石)
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朝顔の 垣や上野の 山かつら(正岡子規)
天の川
「天の川(あまのかわ)」は夏の季語と誤解されがちですが、初秋の8月ころに最も美しく見えるため、秋に分類されます。澄み切った初秋の夜空に帯状に輝く無数の星の美しさを表す季語です。
【天の川を使った俳句】
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荒海や 佐渡に横たふ 天の川(松尾芭蕉)
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うつくしや 障子の穴の 天の川(小林一茶)
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天の川 吹き散らさない ように息(神野紗希)
天の川は別名「銀湾」と言い換えられます。澄みきった秋の夜空に輝く無数の星の帯が、まるで川や湾のように見えたことが語源とされている言葉です。「美しい日本語といえば?言葉の意味や使い方を知ろう」では、響きや表現が美しい日本語を紹介しています。
仲秋に使える季語
仲秋とは9月8日ごろから10月7日ごろまでの期間で、秋の半ばを指します。彼岸や星、月に関する季語が多くあるのが特徴です。ここでは、仲秋に使える季語を紹介します。
秋彼岸
「秋彼岸(あきひがん)」とは、秋分の日(9月27日ごろ)を含めた合計7日間のことです。彼岸は春と秋の年2回あり、日本では古来からお墓参りや法要を行う習慣があります。「暑さ寒さも彼岸まで」という慣用句があり、残暑は秋の彼岸ごろまで続き、寒さは春の彼岸ごろには和らぐという意味です。秋の過ごしやすい気候を表現するときにも用いられます。
【秋彼岸を使った俳句】
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万象に しづか日つづき 秋彼岸(原石鼎)
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懐しき 暑さに家居 秋彼岸(高田風人子)
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火の中に 栄螺ならべて 秋彼岸(長谷川櫂)
碇星
「碇星(いかりぼし)」は、カシオペア座の和名です。5つの星がアルファベットの「W」の形をしており、船を停泊するための碇(いかり)に似ていることから名付けられました。一年を通して見られる星座ですが、秋に最も美しく見られることから秋の季語に分類されます。
【碇星を使った俳句】
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碇星 言葉足らざり しを悔いぬ(荒井千佐代)
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透きとほる 虫の楽章 碇星(近藤真啓)
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向うより 誰か見てをる 碇星(今木偉郎)
十六夜
「十六夜(いざよい・じゅうろくや)」は、陰暦の8月16日の夜もしくはその夜の月のことです。秋は月が最も綺麗に見えるため、月に関する季語が多くあります。なかでも、満月よりも少し欠けた十六夜は、趣き(おもむき)やわびさびを感じさせる表現です。
【十六夜を使った俳句】
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十六夜や 囁く人の うしろより(加賀の千代女)
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十六夜や 海老煎るほどの 宵の闇(松尾芭蕉)
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十六夜の 鋒鋩薄き 雲間かな(川端茅舍)
旧暦では、気候や行事にちなんだ月の名前である和風月名が使われていました。「日本の旧暦は月の満ち欠けを元にしていた!各月の名前である和風月名も紹介」では、旧暦や和風月名について紹介しています。
晩秋に使える季語
晩秋とは、10月8日ごろから11月6日ごろまでです。二十四季節の寒露から立冬の前日までを指します。秋の終わりを意味し、寒さや冷たさを感じる季語が多くあるのが特徴です。
秋時雨
「秋時雨(あきしぐれ)」とは、秋の終わりに降ったり止んだりする、にわか雨やパラパラ降る小雨のことです。秋の深まりを感じさせる雨で侘しさや寂しさを表現しています。
【秋時雨を使った俳句】
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竹売つて 酒手にわびむ 秋時雨(立花北枝)
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犬にのみ 許す心や 秋時雨(草間時彦)
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秋時雨 人の濡れざま 吾が濡れざま(中村汀女)
冬隣
「冬隣(ふゆとなり)」は、冬が近づいていることを表す晩秋の季語です。朝晩の冷え込みや厳しくなっていく寒さを連想させます。あえて「秋」という言葉を使わない奥深い表現です。
【冬隣を使った俳句】
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赤松の 高きに日差 冬隣(藤田あけ鳥)
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前餅を 焼く手くるくる 冬隣(江原博子)
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くらがりへ 人の消えゆく 冬隣(角川源義)
紅葉
「紅葉(もみじ・こうよう)」は、落葉広葉樹の葉の色が赤や黄色に色付く様子を表す言葉です。色が変わった葉自体を指す言葉でもあります。は秋の風物詩としてすぐに連想しやすいため、使いやすい季語といえるでしょう。
【紅葉を使った俳句】
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石垣に 固めし院の 紅葉かな(川端茅舍)
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蔦の葉は 昔めきたる 紅葉かな(松尾芭蕉)
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山暮れて 紅葉の朱を 奪いけり(与謝蕪村)
秋になると、山や渓谷、公園、神社、寺院などで、赤や黄色に染まった葉の美しい紅葉が見られます。「日本の秋の魅力は?季節の花や行事などを紹介!」では、秋の気候や注意点、食べ物、花、行事についてまとめています。
秋全体で使える季語
秋全体で使える季語は、澄んだ空気や色鮮やかな自然を感じられる表現が多いのが特徴です。ここでは、秋全体で使える季語とその言葉が使われている俳句を紹介します。
秋高し
空が一段と高くなったと感じることを「秋高し(あきたかし)」といいます。雲一つなく、高く広々とした秋の空の特徴を表した美しい季語です。
【秋高しを使った俳句】
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秋高し 雲より上を 鳥かける(正岡子規)
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地に足を つける明日や 秋高し(稲垣廣太郎)
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秋高し わが心 今全開に(稲畑汀子)
秋澄む
秋は大陸の上空に冷たい乾いた空気が流れ込み、遠くまで澄み渡るようになります。「秋澄む(あきすむ)」は、澄んだ秋の空気のことです。澄み切った空気により、風が吹く音や虫の鳴き声などがよく聞こえる様子も表しています。
【秋澄むを使った俳句】
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秋澄みて なにがしの丘 又野川(山口誓子)
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秋澄める 暁雲といふ ものの紅(飯田蛇笏)
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秋澄むや 湖のひがしに もぐさ山(森澄雄)
身に入む
「身に入む(みにしむ)」とは、秋の冷たさが身にしみじみと感じられることです。秋の深まりとともに、体中に寂しさが染みわたっていくことを表しています。にぎやかな夏が終わりを迎え、少し落ち着いた雰囲気を感じさせる季語です。
【身に入むを使った俳句】
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身に入むや ひらがなのみの 母の文(牛尾澄子)
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野ざらしを 心に風の しむ身かな(松尾芭蕉)
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身にしむや ほろりとさめし 庭の風(室生犀星)
秋の蝶
「秋の蝶(あきのちょう・あきのてふ)」は、立秋のころを過ぎて見られる蝶のことです。秋に見かける蝶は、春や夏と比べて元気がなく弱々しい様子をしています。冬が近づくと蝶が飛び回る様子も見れなくなることから、物悲しさを感じさせる秋の季語です。
【秋の蝶を使った俳句】
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のらくらも よい程にせよ 秋の蝶(小林一茶)
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秋蝶の 驚きやすき つばさかな(原石鼎)
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山中や 何をたのみに 秋の蝶(蝶夢)
赤蜻蛉
赤いトンボのことを「赤蜻蛉(赤蜻蛉)」といいます。秋を通して使える季語です。初夏に羽化したトンボは山に移動し、秋の初めに成虫となって産卵のために再び平野に下りてきます。真っ赤になったトンボを見て秋を感じることから、秋に分類される季語です。
【赤蜻蛉を使った俳句】
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町中や 列を正して 赤蜻蛉(小林一茶)
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生きて仰ぐ 空の高さよ 赤蜻蛉(夏目漱石)
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赤とんぼ 戻らぬ一機 二機三機(川崎益次郎)
流れ星
「流れ星」は、夏から冬にかけてよく見られます。宇宙のちりが大気と衝突して高温になり発光する現象です。明かりが少ない場所では、まるで星が降るような美しさを感じられます。
【流れ星を使った季語】
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流れ星 蚊帳を刺すかに 流れけり(金子兜太)
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来るこない 来る三つ目の 流れ星(鷹羽狩行)
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流れ星 悲しと言ひし 女かな(高濱虚子)
秋の天候を表す美しい季語
秋は、より空が青く感じられる季節です。そのため、秋の美しい空を表した季語が多くあります。また、月や星が特に美しく見えるため、夜空に関する季語も少なくありません。ここでは、秋の天候を表す季語を紹介します。
秋晴れ
「秋晴れ(あきばれ)」とは、秋の晴れ渡る空の様子のことです。台風が過ぎ去った後に見られる清々しい天気などを指します。秋を通して使われる季語です。
【秋晴れを使った俳句】
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秋晴に 障子しめあり たかし庵(星野立子)
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秋晴れや 松茸来る 柚子来る(横光利一)
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戸隠の 岩根こごしく 秋晴れぬ(佐藤春夫)
星月夜
「星月夜(ほしづきよ)」は、月が出ているように明るい星空という意味です。月という字が含まれていますが、月の出ている夜のことを指しているわけではありません。まるで月の明かりを感じられるほど満点の星が輝いていることを表した秋の季語です。
【星月夜を使った俳句】
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風落ちて 曇り立ちけり 星月夜(芥川龍之介)
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木がらしや こんにゃく桶の 星月夜(小林一茶)
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星月夜 空の高さよ 大きさよ(江左尚白)
秋麗
秋のよく晴れた過ごしやすい日のことを「秋麗(あきうらら・しゅうれい)」といいます。「麗らか(うららか)」は春の気持ち良い気候を表す春の季語ですが、秋にも似たような天気の良いのどかな日があることから、「秋麗」は秋に使われる季語です。心がうっとりするような美しく輝く日和のことを意味します。
【秋麗を使った俳句】
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阿蘇の牛 道に寝てゐて 秋うらら(大久保橙青)
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母の言ふ この家の敷居 秋うらら(辻美奈子)
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秋麗の 坂道のぼり つめても青(平井照敏)
秋の自然・風景を表す美しい季語
日本の秋の風物詩といえば「紅葉」が挙げられます。紅葉は世界中で見られますが、赤や黄色、オレンジなど多彩で美しいコントラストを楽しめるのが日本の紅葉の魅力です。ここでは、秋の自然・風景を表す美しい季語を紹介します。
錦秋
「錦秋(きんしゅう)」とは、紅葉した木々や山々が錦織物のように美しい様子を表した秋の季語です。さまざまな色を使って作られた美しい絹織物を「錦」といいます。秋の紅葉の美しさを錦に見立てた表現です。俳句だけでなく、手紙を書くときの「時候の挨拶」にも使われています。
【錦秋を使った俳句】
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野の錦 山の錦は 繪の錦(正岡子規)
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錦秋の山ふところに塔一つ(林日圓)
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錦秋の 山の名知らず 鈴鹿越(竹内悦子)
秋声
「秋声(しゅうせい)」は、秋の音を感じさせる音のことです。空気が澄み切っている秋は、さまざまな音がよく聞こえます。雨風や虫の鳴き声、木の葉が散る音などによって感じられる秋の気配を表現した季語です。「秋の声」とも言い換えられます。
【秋声を使った俳句】
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秋声や 石ころ二つ 寄るところ(村上鬼城)
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癒えたりし 胸の奥より 秋の声(長谷川櫂)
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旅人の 耳に秋声 光悦寺(高木晴子)
山粧う
「山粧う(やまよそおう)」は、紅葉によって色づく山のことです。美しく色鮮やかな紅葉が、まるで山がお化粧したように美しく見えることが由来とされています。山を擬人化した季語があるのは秋だけではありません。春は「山笑ふ」、夏は「山滴る」、冬は「山眠る」と表現されます。
【山粧うを使った俳句】
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滝になる 水湛へたり 山粧ふ(菅裸馬)
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芭蕉像 置き去りにして 山粧ふ(斉藤郁)
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搾乳の 朝な夕なを 山粧ふ(波多野爽波)
夏の季語には真っ青な海や白い波、太陽が輝く空など、鮮やかな情景が思い浮かぶ美しい言葉が多くあります。「美しい夏の季語を一覧で紹介!言葉の意味や俳句も」では美しい夏の季語や意味、その季語を使った俳句を紹介しています。
秋の植物・花を表す美しい季語
秋は多くの花が咲く季節です。コスモスやリンドウ、キキョウなどの美しい花が見ごろを迎えます。また、赤や黄色など色鮮やかな紅葉の美しさは格別です。ここでは、秋の植物・花を表す美しい季語を紹介します。
銀杏黄葉
「銀杏黄葉(いちょうもみじ・いてふもみぢ)」とは、イチョウの葉が黄色く染まった様子を表した言葉です。イチョウは街路樹や公園に植えられており、秋の終わりころになると葉は黄色に色づきます。色鮮やかな様子を表した美しい季語といえるでしょう。
【銀杏黄葉を使った俳句】
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明るさの 暗さの銀杏 黄葉かな(行方克巳)
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とある日の 銀杏もみぢの 遠眺め(久保田万太郎)
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降れ降れと 銀杏黄葉の 幹たたく(仙田洋子)
秋桜
秋の季語として分類される「秋桜(あきざくら)」はコスモスのことです。主に秋に見ごろを迎え、花びらの形が桜に似ていることから名づけられました。ピンクや白などの花を咲かせます。俳句の中で「秋桜」と表現されているときは「あきざくら」と読むのが一般的です。
【秋桜を使った俳句】
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降られゐて 牛おとなしや 秋桜(日野草城)
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ぽつぽつと お手玉はやり 秋桜(阿部みどり女)
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逗子出たる 観音と遇う 秋桜(伊丹三樹彦)
金木犀
「金木犀(きんもくせい)」は、秋の季語として分類されます。甘く強い香りを放つ橙黄色の小さな花です。その匂いから秋の訪れを感じる人も多いといわれています。季語として用いることで、華やかな金木犀の香りを想像させるでしょう。
【金木犀を使った俳句】
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末枯れの 地に点滴 金木犀(楠本憲吉)
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金木犀 尼は白布で 頭を包む(山口誓子)
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金木犀 そこここ入日 道の果て(大野林火)
日本には四季があり、その季節ごとに異なる魅力ああります。「日本の四季の特徴や魅力を知ろう!海外との違いも解説」では、日本の各季節に楽しめる植物やレジャーを紹介しています。
秋の季語を使った有名な俳句
秋は色鮮やかな自然の美しさや情景を想像させる季語が多くあるのが特徴です。また、にぎやかな夏が過ぎ去ることへの寂しさや落ち着きを表す言葉が多い傾向にあります。以下は秋の季語を使った有名な俳句です。日本を代表する俳人たちが、どのような秋を感じて作成したのか想像してみてください。
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秋深き 隣は何を する人ぞ(松尾芭蕉)
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名月を 取ってくれろと 泣く子かな(小林一茶)
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柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺(正岡子規)
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秋空を 二つに断てり 椎大樹(高浜虚子)
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突き抜けて 天上の紺 曼珠沙華(山口誓子)
まとめ
季語とは、俳句や手紙に使われる季節を表す言葉です。四季の美しさや情景を感じさせる役割を担っています。
四季のなかでも、秋は色彩豊かな季節。涼しさや色鮮やかな自然を表す表現のほか、夜空に関する美しい言葉が多くあるのが特徴です。また、季節が深まる様子や冬が近づく気配を感じさせる言葉も。賑やかな夏と異なり、落ち着いた雰囲気や寂しさを表す季語が多くあります。
秋の季語を知り、日本語の表現の豊かさや季節に関する繊細な感性を感じてみてください。