「日本の人口を都道府県別に知りたい!」と思っている外国人もいるでしょう。このコラムでは、都道府県別の人口を網羅的に紹介しています。日本で最も人口が少ない都道府県は鳥取県です。対して、人口が最も多い東京都は、日本の経済や政治の中心地として機能しています。人口は県庁所在地や政令都市に集中しているの特徴です。このコラムを参考にして、日本の人口への知識を深めてください。
目次
日本の人口
2021年発表の日本の総人口は、約1億2570万8000人です。前年よりも約42万人減少しています。日本では人口の減少が深刻しており、厚生労働省の推計によると、2060年ごろには日本の総人口が9000万人にまで減少するという可能性があるようです。
参照元 総務省統計局 人口推計 厚生労働省 日本の人口の推移
ピックアップ記事
都道府県ごとの人口
ここでは、2019年に発表された人口統計のデータをもとに、各都道府県の人口を紹介します。都道府県によって人口が大きく異なりますので、比較してみてください。
北海道・東北地方
北海道・東北地方の人口は以下のとおりです。
-
北海道:525万人
-
宮城県:230万6000人
-
福島県:184万6000人
-
青森県:124万6000人
-
岩手県:122万7000人
-
山形県:107万8000人
-
秋田県:96万6000人
北海道は、日本列島の最北端に位置しており、面積が日本で一番広い都道府県です。しかし、人口の3分の1は北海道庁が置かれている札幌市に集中しています。
東北地方の中で一番人口が少ないのは秋田県です。東北地方は、高速道路や新幹線などの交通機関が発達しており、その沿線の近くに人口が集中している傾向があります。
関東地方
関東地方の人口は以下のとおりです。
-
東京都:1392万1000人
-
神奈川県:919万8000人
-
埼玉県:735万人
-
千葉県:625万9000人
-
茨城県:286万人
-
群馬県:194万2000人
-
栃木県:193万4000人
関東地方は、日本列島の南東部に位置しており、日本の総人口の約3分の1が住んでいます。東京に隣接した埼玉県や神奈川県は人口が多く、群馬県や栃木県、茨城県など東京から離れるにつれ人口が少なくなるのが特徴です。
中部地方
中部地方の人口は以下のとおりです。
-
愛知県:755万2000人
-
静岡県:364万4000人
-
新潟県:222万3000人
-
長野県:204万9000人
-
岐阜県:198万7000人
-
石川県:113万8000人
-
富山県:104万4000人
-
山梨県:81万1000人
-
福井県:76万8000人
中部地方は、日本列島の中心部に位置しています。日本アルプスをはじめ、富士山や妙高山、浅間山など山が多い地域です。太平洋側の沿岸沿いには、浜松市や静岡市、名古屋市といった政令指定都市が並んでおり、人口が集中しています。政令指定都市とは、政令によって定められた人口が50万人以上の都市のことです。山間部付近の人口は少なく、海に面した平野部に人口が集中している傾向があります。
近畿地方
近畿地方の人口は以下のとおりです。
-
大阪府:880万9000人
-
兵庫県:546万6000人
-
京都府:253万8000人
-
三重県:178万1000人
-
滋賀県:141万4000人
-
奈良県:133万人
-
和歌山県:92万5000人
近畿地方は、日本列島の中西部に位置しており、沿岸部には大阪市や神戸市など、人口が集中している都市が集中しています。特に神戸市には江戸時代末期に外国人居住地が設けられていた名残りで、現在でも多くの外国人が居住しているのが特徴です。
中国地方
中国地方の人口は以下のとおりです。
-
広島県:280万4000人
-
岡山県:189万人
-
山口県:135万8000人
-
鳥取県:55万6000人
-
島根県:67万4000人
中国地方は、日本列島の西部に位置しています。広島市は、広島県の総人口の約2分の1が住んでおり、中国地方や四国地方の政治や経済を中心となって動かしている都市です。
四国地方
四国地方の人口は以下のとおりです。
-
愛媛県:133万9000人
-
香川県:95万6000人
-
徳島県:72万8000人
-
高知県:69万8000人
四国地方は、中国地方の真下に位置しており温暖な気候が特徴です。本州とは瀬戸大橋という大きな橋で結ばれているほか、フェリーなどの回路での行き来も活発にされています。
九州・沖縄地方
九州・沖縄地方の人口は以下のとおりです。
-
福岡県:510万4000人
-
熊本県:174万8000人
-
鹿児島県:160万2000人
-
長崎県:132万7000人
-
大分県:113万5000人
-
宮崎県:107万3000人
-
佐賀県:81万5000人
-
沖縄県:145万3000 人
九州・沖縄地方は、日本列島の南西部に位置しています。人口は九州地方の上部に集中しており、中でも福岡県は、政治や経済の中心です。
参照元 統計局 人口推計 2019年10月1日現在 人口推計
人口に関する都道府県ランキング
ここでは、人口の多い都道府県と少ない都道府県をランキング形式でまとめました。
人口の多い都道府県
人口の多い都道府県は以下のとおりです。
1位:東京都:1392万1000人
日本の首都である東京都は47都道府県の中で一番人口が多く、経済や政治、文化などさまざまな分野の中心地です。また、高層ビルが立ち並ぶオフィス街が広く存在します。このように、都市機能が発達しているため、各地方から移住してくる方も多いようです。
2位:神奈川県:919万8000人
神奈川県は東京都と隣接しているため、都心へのアクセスが良い県です。人口が多いのもその影響が大きいでしょう。特に、横浜市や川崎市、相模原市に人口が集中しています。
3位:大阪府:880万9000人
大阪府は、西日本の経済や政治の中心地といえます。昔は、商業の中心地として栄えており「天下の台所」と呼ばれていました。特に、大阪市や堺市に人口が集中しています。
人口の少ない都道府県
人口の少ない都道府県は以下のとおりです。
1位:鳥取県:55万6000人
47都道府県の中で1番人口が少ないのは鳥取県です。鳥取県では、少子高齢化対策や移住・定住対策など人口の減少に歯止めをかける対策が行われています。
2位:島根県:67万4000人
47都道府県の中で2番目に人口が少ないのは島根県です。島根県では、人口を増加させるための対策が行われています。具体的には、生活支援機能の向上や雇用の創出、地方行財政の強化などです。
3位:高知県:69万8000人
高知県では、中山間地域の過疎化や若年層の県外流出が進んでいます。その要因として考えられるのは、経済規模の縮小により働き口が少なくなっているためでしょう。そのため、地産外商という県内で生み出したものをほかの都道府県で売るという対策で雇用の安定を図っています。
人口密度の高い都道府県
人口密度の高い都道府県は以下のとおりです。
1位.東京都
東京の人口密度は約6370人/km2です。東京都は人口がもっとも多く、面積が約2190km2と、47都道府県の中で3番目に小さいため、かなり密集しているといえます。
2位.大阪府
大阪の人口密度は約4630人/km2です。大阪府は面積が約1905km2と、47都道府県の中で2番目に小さく、人口も東京に次いで多いとされているため密集しているといえます。
3位.神奈川県
神奈川県の人口密度は約3810人/km2です。神奈川県も東京都や大阪府に次いで人口が多く、面積も約2412km2と東京都とほぼ同じのため人口密度が高いとされています。
人口密度の低い都道府県
人口密度の低い都道府県は以下のとおりです。
1.北海道
北海道の人口密度は約66人/km2です。北海道は都道府県の中で最も面積が広く、日本の5分の1を占めています。
2.岩手県
岩手県の人口密度は約79人/km2です。岩手県の面積は、北海道に次いで2番目に大きいとされています。
3.秋田県
秋田県の人口密度は約81人/km2です。秋田県の面積の約7割が森林となっているため、人口密度が低くなっています。
日本の人口に関しては、「日本の都道府県の各ランキングを紹介!総人口・面積・人口密度は?」のコラムでも詳しく解説しています。
併せてご覧ください。
まとめ
日本の人口は、経済や政治が発展している東京都や大阪府、神奈川県に集中しています。人口の少ない都道府県は、労働力の低下や若者の県外流出がみられる鳥取県や島根県、高知県です。このコラムを読んで、日本の人口への知識を深めましょう。