日本の冬は、四季のなかで最も冷え込み、地域によっては雪が降る季節です。過ごしやすい気候とはいえませんが、冬には冬の魅力もあります。雪の景観が楽しめる観光スポット、こたつで食べるみかん、のんびり過ごすお正月など、冬ならではの楽しみ方はさまざま。このコラムでは、冬の風物詩や観光スポットについて紹介しているので、冬の楽しみ方を探している方はぜひチェックしてください。
目次
日本の冬の気候
ここでは日本の冬の特徴について解説します。冬の期間はどのくらいなのか、どの程度冷え込むのかをここでチェックしておきましょう。
日本の冬は12月~2月
日本は12月~2月に「冬」というシーズンになります。冬は、四季のなかでもっとも寒い季節。1月の東京は昼間が10℃、朝晩が3℃くらいに冷え込みます。外出する際にはダウンジャケットやコート、マフラー、手袋といった防寒着を身に着けるのが一般的です。
寒さが厳しい北海道、冬でも暖かい沖縄
日本列島のほとんどは温帯に属していますが、北海道は亜寒帯(冷帯)に属しています。北海道の冬は長く続き、真冬は厳しい寒さになるのが特徴です。1日の平均気温が氷点下になることも多く、防寒対策は必須といえるでしょう。
一方、沖縄は亜熱帯に属するため、年中暖かく、冬でも昼間の気温は20℃前後になります。ちょうど本州の「秋」のような気候です。
日本海側は雪が降る
冬は、大陸でシベリア高気圧が発達する一方、北太平洋でアリューシャン低気圧が発達するので、日本にはシベリアの寒気を運ぶ北西の季節風が吹きます。季節風は日本海の水分を含んでおり、その風が日本列島の中央に連なる高い山にぶつかって雲となるため、日本海側には雪が多く降るのです。一方、太平洋側は乾いた季節風が山から吹き下ろし、乾燥した晴れの日が多くなります。
冬以外の季節については「日本の季節や気候を解説!行事や伝統色についても」のコラムでご紹介しています。合わせてご一読ください。
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日本の冬の風物詩
「日本の冬といえばコレ」といった風物詩を紹介します。
こたつ
日本の冬の風物詩といえば「こたつ(炬燵)」を思い浮かべる人も多いでしょう。こたつは、熱源を入れたテーブルに布団をかぶせた日本の暖房器具です。足をこたつに入れ、みかんを食べながらテレビを見る光景が日本の家庭ではよく見られます。
除夜の鐘
除夜の鐘は、大晦日の夜から元日にかけて寺院の鐘を撞く日本仏教の行事です。108ある煩悩(欲望や雑念)を払うため、除夜の鐘は108回つかれます。除夜の鐘を聞きながら、心穏やかに新年を迎える日本の年明けは、豪華で賑やかな海外の年明けとは対照的に、静かで厳かな雰囲気です。
温泉
身も心もリフレッシュできる温泉は、寒い季節に特に人気が高まります。冬の寒さで冷えた身体を芯から温めてくれる温泉は、まさに冬の風物詩。温泉そのものはもちろん、風情のある温泉旅館に泊まるのも楽しみの一つです。
温泉に入る方法やマナーについては「日本のお風呂の入浴方法は独特?文化や海外との違いなどを紹介!」で紹介しています。ぜひご覧ください。
日本の冬の食べ物
ここでは、日本の冬によく食べられる料理を紹介します。どれも寒い体を温め、栄養も取れるような料理ばかりです。冬の食べ物を味わって、日本の冬を味覚から体感してみましょう。
鍋
体が温まる鍋料理は、寒い日本の冬にピッタリの料理です。煮込むことで野菜をたくさん取れ、肉や魚介、キノコ類もバランスよく食べられます。ボリュームがあるのにヘルシーなのも鍋料理の魅力です。日本全国にご当地鍋料理があるので、旅行の際は味わってみるのも良いでしょう。
すき焼き
すき焼きは通年食べられますが、特に冬に人気のメニューです。濃い甘めの味付けや体が温まるところが好まれています。締めにごはんを入れておじやにしたりうどんを入れたりするのも良いでしょう。
みかん
冬はこたつでみかんを食べる光景があちこちの家庭で見られます。みかんは美味しいだけでなく、ビタミンCやクエン酸などの栄養素が多く含まれており、冬の体調管理にも効果的な食べ物です。みかんの白いすじや果肉の袋にはヘスペリジンという栄養が含まれているので、実と一緒に食べるのをおすすめします。
魚・魚介類
ブリやタラ、フグ、カレイなど、冬に脂がのって美味しくなる魚はたくさんあります。ぶりの照り焼き、タラのムニエル、カレイの煮付けなど、旬の魚を使った料理は冬の風物詩といえるでしょう。ほかにも、牡蠣や伊勢海老、たらこなどの魚介類も、冬が旬の食材として知られています。特にカニは人気が高く、冬の味覚として親しまれています。
焼き芋
焼き芋も冬に人気の食べ物です。ホクホクの甘い焼き芋を食べると体が温まります。サツマイモは種類によって食感が違うので、家で焼き芋を作る際は好みの品種を探してみましょう。
おでん
体が温まる冬の食べ物といえば、おでん。コンビニでは9月上旬ごろから店舗に並びます。冬が旬の野菜の代表格である大根もおでんの人気具材。そのほかにも、卵やもち巾着、こんにゃくなど、さまざまな具材があります。食べ比べてみるのも良いでしょう。
お餅
お餅は日本の正月には欠かせない食べ物です。おしるこやお雑煮、砂糖醤油など、お餅の食べ方はさまざま。メニューが豊富なだけでなく、どれも調理が簡単なので、お正月にはぜひ食べてみてください。
このように日本には冬ならではの食べ物が豊富にあります。そのほかの季節ならではの食べ物については「日本の季節の食べ物には何がある?春夏秋冬の旬の食材を紹介」で解説しているので、ぜひ、ご覧ください。
日本の冬の行事
日本の冬の代表的な行事についてもチェックしてみましょう。
冬至
太陽の出ている時間が1年で最も長い日を夏至(げし)、最も短い日を冬至(とうじ)と呼びます。冬至が来るのは、基本的に12月22日前後です。冬至には、かぼちゃを食べたりゆず湯に入ったりする文化があります。
クリスマス
クリスマスは、クリスマスツリーを飾ったりパーティーを開いてご馳走を食べたりするイベントです。毎年12月25日に祝われ、前日の12月24日も「クリスマスイブ」として祝われます。クリスマスはもともとキリストの生誕を祝う日でした。しかし、現代日本では宗教的な意味はあまり意識されておらず、楽しいイベントとして認識されています。
クリスマス当日は、友人や恋人、家族と過ごすのが一般的。家では、ローストチキンやビーフシチュー、クリスマスケーキなど、クリスマスのご馳走を大切な人と食べます。街は活気にあふれ、クリスマス一色になるので、イルミネーションを見に行ったり、クリスマスイベントに参加したりするのも一般的な過ごし方です。
大晦日
日本では各月の末日を晦日、12月31日を大晦日(おおみそか)と呼びます。大晦日の夜は、家族で年越しそばを食べて新年を迎えるというのが一般的な年越しです。「細く長い」「切れやすい」そばを食べることには、「延命長寿」や「1年の災厄と縁を切る」という願いが込められています。また、除夜の鐘も大晦日の行事です。たいてい31日の午後11時45分ごろから除夜の鐘を鳴らし始めます。
なお、日本では12月中旬ごろから大掃除をする文化がありますが、大掃除は31日までに終わらせておくのが古くからのルールです。大晦日は家をきれいにしてゆったり新年を迎えられるようにしておきましょう。
大晦日の過ごし方については「大晦日とは?意味や由来、過ごし方について知ろう」で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
正月
正月は新年を祝う行事です。正月は1月の別名でもありますが、現在は1月1日から1月3日までの「三が日」、もしくは1月7日までの「松の内」の期間を正月と呼ぶことが多く、また1月20日までを正月と呼んでいる地域もあります。正月は日本で最古の行事とされており、催し物が多い行事です。鏡餅やしめ縄をはじめとする正月飾りを飾ったり寺社に初詣に行ったり、おせち料理を食べることもあります。
お正月の習慣については「お正月の行事や習慣とは?料理から風習まで紹介!」で詳しく紹介しているので、興味のある方はぜひご覧ください。
大晦日~お正月の楽しみ方
大晦日~お正月の期間(12月31日~1月7日)は、日本人にとって特別な時期です。古くから新年の無事や幸福を祈る行事として祝われており、現代でも大切な人と家でゆっくり過ごす時期として浸透しています。
年末年始は長期休暇でもあるので、毎年恒例の行事やイベントが多数催されるのも魅力です。。ここでは大晦日~お正月の楽しみ方について紹介するので、年末年始らしい楽しみ方を探してみてください。
福袋を買う
福袋は、中身が見えない袋にさまざまな商品が詰められている形式の販売方法です。お正月の初売りで店頭にならび、日本の冬の風物詩の一つとなっています。福袋の醍醐味は、中に何が入っているか分からないワクワク感。福袋が売り出されると、毎年多くの人が買いに走ります。福袋の原型は、江戸時代に売られていた「えびす袋」。日本発祥の文化なので、海外ではあまり浸透していません。
箱根駅伝を見る
箱根駅伝は、毎年1月2日~3日に開催される大学生の駅伝競走です。正式名称を「東京箱根間往復大学駅伝競走」といいます。コースは、東京(読売新聞東京本社ビル前)から箱根(芦ノ湖)の往復約217km。その道のりを各大学の駅伝部がリレー形式で走り、タイムを競います。箱根駅伝を見るのもお正月の過ごし方の一つです。箱根駅伝をテレビで見ながらのんびり過ごしたり走っている選手を応援したりするという人が多くいます。
年末ジャンボ宝くじを買う
毎年11月~12月に発売される年末ジャンボ宝くじを楽しみにしているという人は少なくありません。年末ジャンボ宝くじの当選金は、1等が7億円(2022年度)。商品の豪華さが年末ジャンボ宝くじの魅力です。当選番号の発表は大晦日に行われます。億万長者を夢見て宝くじを購入し、年末の当選番号発表を楽しみしているという人も多いでしょう。
初詣に行く
初詣は、日本に古くからある風習で、新年にはじめて神社・お寺に参拝することを指します。初詣の期間は三が日(1月1日~3日)。遅くても1月7日までに行くべきだと考えられています。お祈りの内容は、主に前の年の感謝や新年の健康・無事などです。
神社やお寺の参拝方法については「神社とお寺の違いは何?参拝方法も解説【外国人向け】」で紹介しています。ぜひご覧ください。
日本の冬の遊び・アクティビティ
日本の冬は寒いので、外に出るのは敬遠されがちです。しかし、寒い冬には雪や氷を活かしたアクティビティが盛んに行われるようになります。ここでは日本の冬の代表的な遊びやアクティビティについて紹介するので、ぜひ体験してみましょう。
スキー・スノーボード
日本の冬のアクティビティといえば、スキーやスノーボードなどの雪を活用したウィンタースポーツが代表的です。冬ならではのウィンタースポーツは、雪山の景色を楽しみながら体を動かせるとして人気を集めています。雪景色のなかを滑っていく爽快感が魅力です。
バックカントリー
バックカントリーは、スキー場などの管理された場所ではなく、自然の雪山を登ってスキーやスノーボードを楽しむアクティビティです。バックカントリーの魅力は、固められていないパウダースノーを滑れるところ。白い雪にスキー跡を残して滑れる楽しみがあります。また、木々の間を滑っていくツリーランも魅力です。自然の中で行うというリスクがあるので、理解したうえで楽しむようにしましょう。
エアボード
エアボードは、ゴム製のボードに腹ばいに乗り、雪の上を滑走するアクティビティです。スキーやスノーボードよりも顔が地面に近いので、スピード感やスキルをより味わえます。ただ、速度がでるうえ、頭から進むので難易度は高め。エアボードができる施設は限られているので、よく調べてから楽しみましょう。
スノートレッキング
スノートレッキングは、雪山の自然がより体感できるアクティビティです。雪に足が深く沈まないスノーシューを履いて、雪山などを歩きます。歩くだけなので、基本的に練習は不要。スノーシューのおかげで、やわらかい雪の上でも簡単に進めます。初心者も気軽に雪山の自然を体験できるところが魅力です。
ワカサギ釣り
ワカサギ釣りは、誰でも気軽に始められる冬のアクティビティです。わかさぎは7~10㎝ほどの小さい魚。コンパクトで軽い釣り具を用いるので、釣り上げるのに力は必要ありません。そのため、女性や子ども、シニアも楽しむことができます。それでいて魚との繊細な駆け引きを楽しむこともできるので、初心者からベテランまで楽しめるアクティビティです。
かまくら
かまくらは、雪をドーム状に積み上げて中をくりぬいたものです。主に降雪地帯で、伝統行事として伝わってきました。人が入れる大きさのかまくらを作るのは大変ですが、作り方自体は簡単です。雪を積み上げて固めながら成形し、中を掘ることで作ることができます。大きなかまくらが作れなくても、小さなかまくらを作って夜にろうそくを灯すのも美しい光景です。
雪合戦
雪合戦は、雪を投げ合って遊ぶゲームです。降雪地帯を中心に、冬の子どもの遊びとして親しまれてきました。雪合戦は、道具を使わずにできる手軽さが特徴。家にこもりがちな冬の適度なストレス発散になります。
たこあげ
たこあげは、凧(たこ)を糸でコントロールしながら、風の力で空に浮かべる遊びです。同じような遊びは世界各地にもありますが、日本では伝統的なお正月の遊びとして親しまれています。なお、紙や布、竹でできた伝統的な凧を「和凧」、海外から入ってきたビニール製の凧を「洋凧」「カイト」と呼びます。
伝統的なお正月の遊びはほかにもあり、コマ回し、羽根つき、福笑いなどは日本の風物詩にもなっています。
日本のウィンタースポーツについては「日本で楽しめるウィンタースポーツ!体験できる場所も紹介」で紹介しています。ぜひご覧ください。
日本の冬の観光スポット
日本の冬を楽しめる観光スポットを紹介します。冬らしい景観を見に行きたい人はチェックしてみましょう。
さっぽろ雪まつり
さっぽろ雪まつりは、毎年1月下旬~2月中旬ごろに北海道の札幌市で開催されるイベントです。大雪像を見に、例年国内外から約200万人の観光客が訪れます。「世界三大雪まつり」にもなっており、北海道最大級のイベントとしても有名です。
小樽運河
北海道小樽市にある「小樽運河(おたるうんが)」は、1923年に完成した水路です。石畳の散策路や石造りの倉庫といったノスタルジックな景観が魅力。雪が降ると、歴史的な建造物が白い雪に包まれ、幻想的な光景となります。夕暮れになるとガス灯がともり、昼間とは違う雰囲気に。ロマンチックな絶景が楽しめます。
蔵王の樹氷
樹氷(じゅひょう)は、樹木に水蒸気が付着して凍り付き成長したものです。もこもことした巨大な白い姿から「スノーモンスター」とも呼ばれます。氷がつきやすい木があること、積雪量が適切であることなど、一定の条件が揃うことで発生する自然現象です。宮城県・山形県をまたぐ蔵王連峰(ざおうれんぽう)の樹氷は、近くで安全に見られる世界的にも珍しい景観。巨大な白いシルエットが群居する光景は、ファンタジー世界のような不思議さを醸し出します。気象条件によって見られる時期が異なるため、見に行く場合は最新情報の確認が必要です。
横手の雪まつり
横手の雪まつりは、小正月行事である「かまくら」や「ぼんでん(梵天)」を楽しめるイベントです。毎年2月に秋田県横手市で開催されます。
かまくらは市内に80基が設けられ、中では子どもたちが通りかかった人を招き入れ甘酒やお餅を振舞います。また、ミニかまくらも多数見ることができ、夜にろうそくがともされる光景は幻想的です。
ぼんでんは、4~5mの竿に頭飾りや布を取り付けた巨大なもので、神の依代としての意味があると考えられています。横手の旭岡山神社梵天奉納祭では、若衆に囲まれた複数のぼんでんが、掛け声とともに旭岡山神社まで運ばれます。
銀山温泉
山形県の銀山温泉(ぎんざんおんせん)は、ノスタルジックな温泉街が魅力です。雪化粧した温泉街にガス灯が灯る、大正ロマン漂う光景を目当てに多くの観光客が訪れます。連続テレビ小説の舞台となったことでも有名です。
袋田の滝・氷瀑
日本三名瀑に数えられる「袋田の滝(ふくろだのたき)」は、茨城県を代表する観光スポットのひとつです。高さ120m、幅73mというダイナミックさが魅力。冬には滝全体が凍結した「氷瀑(ひょうばく)」が見られます。巨大な滝が凍りつく様子は、神秘的な光景です。
日光東照宮
世界遺産に登録されている日光の社寺のなかでも、日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)は特に有名な観光スポットといえます。日光東照宮は徳川家康がまつられている神社です。漆や極彩色が施された建物、多くの彫刻が彫られた柱など、豪華絢爛な美しさも魅力ですが、雪が降ると普段とは異なる姿を見せます。日本の歴史を感じながら雪景色が楽しめるところが魅力です。
草津温泉
群馬県にある草津温泉は、日本三名泉に数えられる温泉です。毎分3.2万L以上の温泉が湧き出ており、自然湧出量は日本一となっています。「恋の病以外は何でも治す」と言われるほど殺菌力の高い強酸性の湯が特徴的です。温泉街の中心にある湯畑の白い煙が立ち上る風景が観光客の旅情をそそります。
三十槌の氷柱
三十槌の氷柱(みそつちのつらら)は、埼玉県秩父市にある冬の名所です。石清水が凍り付いてできた美しく巨大なつららが見られます。つららの見ごろは例年1月上旬~2月中旬ごろ。天然のつららなので毎年サイズが異なりますが、最大で幅30m、高さ約8mにも成長します。
けやき坂イルミネーション
東京の冬はイルミネーションイベントが各地で開催されます。六本木ヒルズのけやき坂イルミネーションのそのうちの一つです。約70万灯の白と青のLED「SNOW&BLUE」で約400mの並木通りが彩られます。
兼六園
石川県金沢市にある特別名勝「兼六園(けんろくえん)」は、日本三名園の一つです。四季折々さまざまな表情を見せる兼六園は、特に冬が見どころ。樹木を雪の重みから守る「雪釣り」が施され、美しい光景を作り出します。夜にライトアップされた雪釣りは必見です。
地獄谷野猿公苑
長野県にある地獄谷野猿公苑(じごくだにやえんこうえん)では、温泉に入るサルが見られます。人間の介入をなるべく少なくしているので、動物園とは異なり野生に近いサルが見られる点がポイントです。人間用の温泉や旅館、カフェもあるので、しっかり楽しむこともできます。なお、温泉に入るサルは夏場はあまり見られないので、雪景色の中温泉に入るサルが見たい人は冬に行くようにしましょう。
白川郷
岐阜県の白川郷(しらかわごう)は世界遺産にも登録されている合掌造り集落です。冬には豪雪地帯ならではの一面の雪景色が見られます。例年ライトアップが行われており、雪の中に家々が浮かび上がる幻想的な景色が観光客を魅了しています。
メタセコイヤ並木
メタセコイヤ並木は、滋賀県にある有名なドライブロードです。総延長2.4㎞にわたって、約500本のメタセコイヤが立ち並びます。葉が生い茂る夏、紅葉がみられる秋も見ごたえがありますが、冬の景観もまた魅力。雪化粧をしたメタセコイヤが立ち並ぶ神秘的な光景が見られます。
貴船神社
貴船神社(きふねじんじゃ)は、美しい雪景色がみられる京都の観光名所。雪が降ると、灯篭や鳥居の朱と雪の白さが美しいコントラストを生み出します。雪の積もっている日の夜限定でライトアップが実施されるので、見に行く人は最新情報をチェックしましょう。
肱川あらし
肱川あらし(ひじかわあらし)は、愛媛県・大洲盆地で発生した冷気が、霧を伴って河口を吹き抜ける自然現象です。強風がうねりをあげて吹き抜け、霧が海上にダイナミックに流れ出します。霧が町を飲み込み、会場に広がっていく様子は美しく幻想的な光景。肱川あらしは晴れた日に発生し、例年3月ごろまで条件が整えば見られます。
また、「日本を旅行する」にもまとめているように、日本には季節を問わず楽しめる観光スポットが各地に存在しています。旅行を計画する際はこちらもチェックしてみてください。
冬に外出するときの服装
東京観光をする場合は、12月下旬ごろからコートやダウンジャケットが必要です。寒い日は、マフラーや手袋を身に着けることもあります。風が強い日には、耳当てやニット帽があれば冷たい風が肌にあたるのを防げるでしょう。建物の中は暖かいので、脱ぎきしやすい服装がおすすめです。外出時間が長い日や、夜に外出する予定がある場合は、カイロを持っていくと良いでしょう。
日本のファッションについては「日本のファッションの特徴は?人気のジャンルや有名ブランドを紹介」で紹介しているので、ぜひご覧ください。
まとめ
日本の冬は寒く冷え込みますが、食べ物や観光スポット、アクティビティなど冬ならではの魅力もあります。雪景色を見に行ったり鍋料理を食べたりして、四季を感じてみましょう。