夏の風物詩を知りたい人へ!食べ物やイベントを紹介

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2023/06/21

風物詩(ふうぶつし)とは、季節や情景に関連付けられた物や出来事などを表します。日本の風物詩を知ることで夏の過ごし方や楽しみ方が分かり、季節感や日本文化をより理解することができるでしょう。このコラムでは、夏の風物詩といわれている食べ物やイベント、季節の花や日本の伝統工芸品などを紹介します。日本の夏について知りたい方や、風物詩について知識を深めたい方は参考にしてみてください。

目次

  1. 【夏の風物詩】季節の食べ物
  2. 子どもに人気のある夏の食べ物
  3. 【夏の風物詩】お楽しみイベント
  4. 【夏の風物詩】6月~8月に咲く花
  5. 【夏の風物詩】日本の伝統工芸品
  6. まとめ

【夏の風物詩】季節の食べ物  

【夏の風物詩】季節の食べ物の画像

ここでは、夏の風物詩ともいえる食べ物を、大人と子どもに人気の料理に分けて紹介します。どれも涼しげで暑い夏にも美味しく食べられる食べ物ばかり。夏を感じたい人は、ぜひ食してみてください。

大人に人気のある夏の食べ物 

大人に人気のある夏の食べ物の画像

夏の風物詩となる食べ物はたくさんあります。ここでは、仕事帰りや、昼食時、休日の暑い日に好まれる夏の食べ物を紹介します。大人に人気の定番メニューを食べて心身ともにリフレッシュし、暑い夏を乗り切りましょう。

素麺(そうめん)

素麺は、小麦粉やそば粉を主成分として作られ、古来から日本で食されてきた夏のお昼ご飯の人気メニューです。夏場は冷やして食べることが一般的で、出汁がきいためんつゆの味と、細い麺の食感がのどごしよく食欲を満たしてくれます。皆で楽しめる素麺流し(そうめんながし)も夏の風物詩となりました。

冷やし中華

冷やし中華は、夏の訪れを感じさせる風物詩といえる食べ物の一つです。飲食店では夏に近づくと「冷やし中華はじめました」と張り紙するお店も多く見られます。トッピングには、キュウリやトマトなどの生野菜がよく使われ、茹で卵やスライスした焼き豚(ハム)を添えるのが一般的です。中華麺と甘酸っぱくさっぱりとした味わいのソースが人気の夏の定番メニューです。

枝豆 

枝豆は、ビールのおつまみとしても夏によく食べられます。茹でた枝豆に塩を振りかけるだけで食べられる手軽さも人気の理由です。枝豆には筋肉や骨が作られる上で必要な栄養素となるたんぱく質が多く含まれているほか、ビタミンなどの豊富な栄養素が夏バテを防止にも効果的だといわれています。夏の風物詩である枝豆を食べ、暑い夏に負けない身体づくりをするのも良いでしょう。

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子どもに人気のある夏の食べ物 

子どもに人気のある夏の食べ物の画像

夏休みやお祭りなどで子ども達に好まれている、夏の風物詩といわれている人気の食べ物を紹介します。食べ物を通して涼を感じることで夏の訪れを感じられると同時に、子ども達にとっても良い思い出となるでしょう。

かき氷

かき氷は、アイスクリームと同じくらい子ども達に人気のある定番おやつです。かき氷にかけるシロップもいちご味やメロン味、ブルーハワイ味などさまざまで、その日の気分によって楽しめます。自宅のかき氷器で作ったり出店で買ったり、どこでも気軽に味わえる夏の風物詩です。

スイカ

夏の風物詩といえる遊びにスイカ割りがあります。目隠しされた人が、周りの人の声を頼りに棒でスイカを割る遊びです。夏祭りイベントや海水浴場でよく行われ、子ども達にも人気があります。スイカは、塩を振りかけて甘みを強調して食べたり冷凍してシャーベットにして食べたり、味わい方もさまざまな夏の主役ともいえる食べ物です。

ラムネ  

ラムネの画像

ラムネは、お祭りの屋台でもよく売られている昔ながらの炭酸飲料です。英語の「レモネード」がラムネの名前の由来だといわれています。瓶にビー玉が入ったラムネ瓶を見ると懐かしさを感じるという人もたくさんいるようです。お祭りで見るとつい飲みたくなる、夏の風物詩といえるでしょう。

【夏の風物詩】お楽しみイベント 

【夏の風物詩】お楽しみイベントの画像

夏には日本各地でさまざまなイベントが開催されます。家族や友人と夏ならではのイベントに参加することで、夏休みやお盆休みの楽しい思い出が作れるでしょう。

海水浴

全国各地の海水浴場で海開きが行われると、ビーチは海水浴を楽しむ人でにぎわいます。水泳はもちろんのこと、シュノーケリングやビーチバレー、海辺散策など海水浴場での楽しみ方は人それぞれです。また、海だけでなくプールで水泳や水遊びを楽しむ人もたくさんいます。海水浴場やプールで楽しむ人たちこそが夏の風物詩といえるでしょう。

夏祭り・花火大会

夏休みの一大イベントといえば、花火大会です。毎年日本各地でさまざまなお祭りが開催されています。夏祭りの会場には屋台が並び、食べ物や飲み物だけでなく、金魚すくいや射的など家族で楽しめる夏の風物詩である遊びもたくさんあります。夏祭りや盆踊りでは浴衣を着る人も多く、日本文化も感じられるイベントです。

ラジオ体操 

ラジオ体操は、夏の朝の風物詩です。夏休み中も規則正しい生活を行えるよう、小学生を中心に行われてきました。現在は地域ごとに実施される日数は異なるようです。生活リズムを整えたり全身体操により体幹が鍛えられたりするなど、ラジオ体操にはメリットも多くあります。体操カードに押してもらえるスタンプも子どもたちの楽しみの一つです。

甲子園

日本の夏の風物詩といえば、甲子園(甲子園)は欠かせません。甲子園とは阪神甲子園球場を指しますが、ここでの甲子園とは「全国高等学校野球選手権大会」を指します。大会が兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われることから、甲子園と呼ばれるようになりました。暑い夏に全国の高校球児がチーム一丸となって日本一を目指す姿は人々に感動を与え、応援席から歓喜の声が湧きあがります。出身地や出身校の高校を応援する人も多く、今や夏の風物詩となりました。

虫取り  

虫取りの画像

虫取りは子ども達が楽しみにしている夏ならではの遊びです。子ども達が虫取り網を持って歩き回る姿も夏の風物詩となりました。よく見かけるアブラゼミのほか、夜や早朝に捕まえられるカブトムシやクワガタムシも人気です。そのほか、夏の虫として有名なのが蛍(ほたる)ですが、飼育するには寿命が短く、環境保護の観点から取る虫ではなく、観察する虫として位置付けられています。

ビアガーデン 

ビアガーデンは一般的に夏季に屋上や屋外にオープンするビールを楽しむための場所です。さまざまな種類のビールを味わえるほか、バーベキューや料理も一緒に楽しめます。日本では1875年に横浜で始まったとされ、歴史ある夏の風物詩です。

その他の日本の行事やイベントについては「日本の行事やイベントを一覧で紹介!伝統や風習についての知識を深めよう」のコラムでも詳しく解説しています。参考にしてみてください。 

【夏の風物詩】6月~8月に咲く花 

【夏の風物詩】6月~8月に咲く花の画像

夏の花は俳句の季語として使われることも多く、古来より親しまれてきました。四季がある日本では6月〜8月にしか見られない花を鑑賞することで、夏を目で楽しめるのです。ここでは夏に咲く代表的な花を紹介します。

朝顔

朝顔(あさがお)はツル性の植物で、円錐形の花がラッパの先端のように開きます。小学生の夏休みの宿題として、朝顔を観察し育てた人も多いことから、日本では広く馴染みのある夏の風物詩といえる植物です。早朝に開花し、夕方にはしぼむ特性を持っています。また、朝に美しい花を見せることから朝顔と呼ばれるようになりました。

ひまわり

ひまわりは夏を代表する花で、夏を表すイラストにも良く使われます。夏の強い日差しの中、太陽に向かって咲く花なので、漢字で書いたときの文字も「向日葵」です。日本にも各地にひまわり畑があり、観光地では夏の風物詩として人気があります。

紫陽花 

紫陽花(あじさい)は水分を多く必要とし、梅雨から夏にかけて咲く花です。日本では梅雨に咲く花のイメージで、カタツムリと一緒にイラストに描かれることも多くあります。一般的には青や紫の色の花が多いですが、白やピンクに咲く場合も。花の色は土壌の成分によって変化します。

ハイビスカス

ハイビスカスは主に温暖な地で育つ、日本では沖縄などでよく見られる花です。鮮やかな赤色の花びらのハイビスカスのほか、ピンク色やオレンジ色の花を咲かせる種類もあります。熱帯地域のリゾートやビーチなどではシンボルの花として親しまれてきました。夏をイメージさせる風物詩といえる花です。

夏の季語については「夏の美しい季語を知りたい!爽やかさや涼しさを表現する言葉には何がある?」のコラムでも詳しく解説しています。

【夏の風物詩】日本の伝統工芸品 

【夏の風物詩】日本の伝統工芸品の画像

夏の風物詩といわれる製品の中には、日本文化に由来する伝統工芸品もあります。夏を楽しむアイテムの一つとして参考にしてみてください。

風鈴  

風鈴(ふうりん)は江戸時代以降中国から日本に伝わり、軒下に吊るす魔除けやお守りのような存在とされていました。現在では音色を楽しむほか、好みの柄や形のものをインテリアとして飾るなど夏の風物詩として人々に愛されています。また、風鈴発祥の有名な都道府県では、お寺や神社で風鈴祭りなども開催されているようです。

扇子  

扇子の画像

扇子(せんす)は日本で発明された工芸品であり、鎌倉時代以降、能楽、歌舞伎などの日本芸能でも重要な小道具として使われています。江戸時代後期からは扇いで涼むスタイルが定着し、折りたためる利便性から人々に愛用されてきました。団扇(うちわ)とともに愛用されてきた夏の定番アイテムです。暑い夏に人々が扇子や団扇で扇ぐ姿は夏の風物詩といえるでしょう。

絵葉書

絵葉書(えはがき)は夏の挨拶である暑中見舞い、残暑見舞いの便りとして送られるハガキです。絵葉書には夏の風物詩とされるスイカや風鈴などのイラストを描き、挨拶文や相手を気遣うメッセージを添えます。浮世絵など日本の有名画家の作品の絵葉書も、お土産に人気の品です。

金魚鉢 

金魚鉢(きんぎょばち)とは金魚を入れるガラス製の丸い形の水槽のことです。日本では江戸時代より金魚の鑑賞が庶民に広がってきました。当時ガラス製の金魚鉢はなく、陶器の器に金魚を入れ、上から鑑賞していました。その後、ガラス文化の広がりによりガラス製の金魚鉢が生まれ、金魚を横からも鑑賞できるようになったのです。また、「金魚すくい」は夏祭りの風物詩であることから、金魚を入れる金魚鉢も夏を感じる日本の伝統工芸品として親しまれています。

線香花火  

線香花火の画像

線香花火(せんこうはなび)は日本発祥の手持ち花火として江戸時代から親しまれてきました。日本では夏に花火大会が開催されることが多く、自宅で楽しめる手持ち花火も、夏ならではの遊びとして定着しています。浴衣を着て線香花火を持つ姿は夏の風物詩といえるでしょう。

そのほかの日本の伝統文化については、「日本の伝統文化を紹介!芸道や季節の行事には何がある?」のコラムでも紹介されています。

まとめ

まとめの画像

日本には食べ物やモノ、イベント、植物まで幅広く多様な夏の風物詩があります。風物詩は、目や耳、舌など五感で感じられます。日本の夏の風物詩を知ることで季節を感じ、夏休みやお盆休みなどの休暇をより一層楽しむことができるでしょう。
風物詩から得た新たな発見や気付きは、日本の歴史や文化理解にも繋がります。日本には他にも多くの風物詩があるので、気になる方はぜひ調べてみてください。

ライター

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