冬の季語を一覧で解説!それぞれの意味や美しい言葉を使った俳句を知ろう

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2024/12/05

冬を象徴する季語には、自然の移り変わりや人々の感性を表した表現がたくさんあります。たとえば、冬の美しさを代表する「雪」や凍りついたように輝く「凍星(いてぼし)」、春を待ちわびる「春隣(はるとなり)」など、それぞれの季語には季節特有の情景や感情が込められているのです。

この記事では、冬に使える季語・意味・俳句を解説。また、冬ならではの美しい表現についてもまとめています。多種多様な冬の季語を通じて、奥深い日本語の表現や四季の移り変わりを楽しむ感性に触れてみてください。

目次

  1. 冬の季語が使える時期
  2. 初冬に使える季語
  3. 仲冬に使える季語
  4. 晩冬に使える季語
  5. 冬全体で使える季語
  6. 冬の自然・植物を表す美しい季語
  7. 冬の風景を表す美しい季語
  8. 冬の天気・気候を表す美しい季語
  9. 冬の季語が使われた有名な俳句
  10. まとめ

冬の季語が使える時期

冬の季語が使える時期の画像

冬の季語が使える時期は、11月の立冬(11月上旬頃)から2月の立春(2月上旬頃)の前日までです。立冬や立春の日にちは年によって変わるため、冬の季語は主に11月から1月に使えると覚えておくと良いでしょう。

冬の季語が使える3ヶ月を「三冬(さんとう・みふゆ)」と呼びます。さらに、11月を「初冬(しょとう・はつふゆ)」、12月を「仲冬(ちゅうとう)」、1月を「晩冬(ばんとう)」と呼び、それぞれの時期に合った季語を使用することが大切です。

冬は一年で最も寒さが厳しくなる季節です。「日本の季節や気候を解説!行事や伝統色についても」では、日本の季節ごとの気候や植物、行事、伝統色について紹介しています。

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初冬に使える季語

初冬に使える季語の画像

冬の始まりを「初冬」といい、現在の11月ごろを意味します。初冬に使える季語には、冬の始まりを感じられる表現が多いのが特徴です。

小春

旧暦の10月の総称を「小春(こはる)」といいます。現在の11月~12月上旬にあたる時期です。春先の陽気のように穏やかな日がみられることから、「小春」と呼ばれるようになりました。本格的な冬を迎える準備をする日和を意味します。

【小春を使った俳句】

  • 古家の ゆがみを直す 小春かな(与謝蕪村)

  • 海の音 一日遠き 小春かな(加藤暁台)

  • 身も共に 浄土に遊ぶ 小春かな(大谷句仏)

冬浅し

「冬浅し(ふゆあさし)」とは、冬に入って間もないころという意味です。まだ寒さの厳しくない時期を指します。冬の始まりと秋の余韻を感じさせる表現です。

【冬浅しを使った俳句】

  • 窯いづる 陶や竹林の 冬浅し(上野 秦)

  • 薬師寺を 出て冬浅き 小砂利道(菅 裸馬)

  • 蛍光灯 唄ふごと点き 冬浅し(藤田 湘子)

冬の風物詩でもある「凩(こがらし)」は、秋の終わりから冬の初めに吹く強い風のことを表します。「樹木を枯らすもの」という意味です。季節の変わり目を象徴し、冬の訪れを感じさせる季語といえるでしょう。

【凩を使った俳句】

  • 凩や 松葉吹き散る 能舞台(正岡子規)

  • 凩や 弦の切れたる 弓のそり(夏目漱石)

  • 凩に 何やら一羽 寒げなり(杉山杉風)

冬に使われる美しい表現には、寒さや雪を表現した言葉がたくさんあります。「美しい日本語といえば?言葉の意味や使い方を知ろう」では、四季や四字熟語、自然、感情と様子、色に分けて、響きや表現が美しい日本語を紹介しています。

仲冬に使える季語

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冬の半ばである「仲冬」は、現在の12月ごろを指します。寒さが厳しくなり、霜や雪に関する表現が多いのが特徴です。また、大晦日や元旦など行事に関する季語もあります。

冬日和

12月上旬以降のよく晴れた日を「冬日和(ふゆびより)」といいます。冬は薄雲や雪雲が空を覆いがちな季節です。すっきりと晴れ渡った空の冬日和は寒い冬の中でも心が和みます。「小春日和」は初冬の陽気を意味しますが、「冬日和」は本格的な冬の期間の晴天を意味する表現です。

【冬日和を使った俳句】

  • 母と子の 笑顔に出会ふ 冬日和(山下美絵子)

  • 家一つ 畠七枚 冬日和(小林一茶)

  • わだつみの 神とも申す 冬日和(高野素十)

名残の空

「名残の空(なごりのそら)」とは、大晦日の空を意味します。過ぎ去った一年を振り返りながら見る空のことです。その年の最後の空であり、去りゆく年を名残惜しむ表現といえます。

【名残の空を使った俳句】

  • 伊賀なれや 名残の空の 鳴ることも(茨木和生)

  • 風少し 出でて名残の 空ありぬ(岸田稚魚)

  • 名残空 磨く硝子戸の 隅までも(江田繭子)

初雪

「初雪(はつゆき)」とは、その年初めて降る雪のことです。新年になって初めて降る雪のことを呼ぶこともあります。「雪は豊年の瑞(しるし)」ということわざがあり、雪が多く降る年は豊年の前兆とされてきました。似た表現に「富士の初雪」がありますが、秋に分類される季語です。

【初雪を使った俳句】

  • 初雪や 幸ひ庵に まかりある(松尾芭蕉)

  • 初雪や 舞妓に狩りし 絵入傘(日野草城)

  • 初雪に 逢ひたき人の 訪れし(高浜年尾)

冬の魅力の一つが、一面真っ白に染まった雪景色です。冬の特徴や魅力、降雪時の過ごし方については「日本の四季の特徴や魅力を知ろう!海外との違いも解説」をご覧ください。

晩冬に使える季語

晩冬に使える季語の画像

「晩冬」は冬の終わりを意味します。旧暦の12月の別称で、現在の1月ごろの期間です。冬の厳しい寒さに耐えながらも春の訪れを待つ様子を表す季語が多くあります。

春隣

「春隣(はるとなり)」は厳しい寒さの冬を超え、春の訪れを感じられる季節になったという意味です。春が隣に感じられるほど冬の終わりが間近に迫っていることを表しています。季節の移り変わりを表現した美しい季語といえるでしょう。

【春隣を使った俳句】

  • 墨に秘む 色さそひだす 春隣(柿沼盟子)

  • 春隣 おろし金にも 裏表(鈴木真砂女)

  • 波伸びて 砂を走りぬ 春隣(稲畑汀子)

雪時雨

雪や霙(みぞれ)交じりになる雨のことを、「雪時雨(ゆきしぐれ)」といいます。時雨(しぐれ)とは、晩秋から初冬にかけて降ったり止んだりする小雨のことです。雨が雪に変わってしまうほど冷たく、気温が下がっていることを感じさせます。

【雪時雨を使った俳句】

  • 雪しぐれ 湖心に舟の 動かざる(小澤克彦)

  • 雪しぐれ 宿りし茶屋に 湯葉刺身(小堀真由美)

  • 掻き曇り 緋寒桜に 雪しぐれ(伊東宏晃)

波の花

「波の花(なみのはな)」は、冬の荒波が岩礁に押し寄せ、砕け散るときにできる小さな泡のことです。泡が花のように見えることから名づけられました。波の花が見られる条件に綺麗な海であることが挙げられます。石川県能登地方の冬の風物詩としても有名な現象です。

【波の花を使った俳句】

  • 波の花 蝶にならむと 岩の上(田中英子)

  • シベリアの 風が紡ぎし 波の花(辻口静子)

  • 波の花 ふたたび波に 帰るあり(豊原月右)

外国人にも人気のある俳句とは?英語で詠むHAIKUのルールも解説」では、俳句の特徴や創作するときのルールについて紹介しています。

冬全体で使える季語

冬全体で使える季語の画像

冬の季語は、寒さや冷たさを表した言葉だけではありません。暖かい春を待ち望む様子を感じられる表現があるのも特徴です。ここでは冬全体で使える季語を紹介します。

冬の星

「冬の星」は、冴えわたる冬の夜空に見える星のことです。冬の夜空は寒さで空気が澄み切っているため、星が綺麗に見えます。オリオン座やシリウス、北斗七星など冬に見られる星の美しさは格別です。

【冬の星を使った俳句】

  • 庇合に 一つ見ゆるや 冬の星(日野草城)

  • 冬の星 消息といふ 縁あり(保坂敏子)

  • 冬の星 仰ぎて通夜の 聖堂に(稲畑汀子)

寒菊

冬になって咲いている菊を「寒菊(かんぎく)」といいます。花の色は黄色や白がほとんどです。厳しい寒さの中でも咲いている花の美しさや強さを表した季語といえます。

【寒菊を使った俳句】

  • 寒菊に 夕の海光 おとろへず(石原八束)

  • 寒菊や 醸造る 窓の前(松尾芭蕉)

  • 人柄を 辻まで広げ 寒の菊(増田萌子)

南天の実

「南天(なんてん)」とは初夏に白い花を咲かせ、晩秋から初冬にかけて真っ赤な小さな実をつける植物です。「なんてん」という発音が「難転」に通じることから、古来から縁起物とされてきました。お正月やお祝い事などの飾り物としても用いられています。

【南天の実を使った俳句】

  • 億年の なかの今生 実南天(森澄雄)

  • 南天の 実をこぼしたる 目白かな(正岡子規)

  • 南天の 実のさわらねど 濃くこぼる(岡部弾丸)

日本では1月1日~3日までの期間を「三が日」と呼び、さまざまな伝統行事を行います。「日本の伝統文化を一覧で紹介!継承への取り組みとは」では、お正月のしきたりや古くから伝わる遊びについて解説しています。

冬の自然・植物を表す美しい季語

冬の自然・植物を表す美しい季語の画像

寒々しい風景になりがちな冬ですが、寒さに負けず咲く花や美しい姿を見せる植物は少なくありません。ここでは、冬の自然・風景を表す美しい季語を紹介します。

寒椿

一般的に2月~4月の春先に咲く「椿」の中でも、一足早く冬に開花するのが「寒椿(かんつばき)」です。雪の中で、深紅色の花びらを咲かせる様子は幻想的といえるでしょう。厳しい寒さの中で凛と花を咲かせる健気さを表す季語としても用いられます。

【寒椿を使った俳句】

  • 寒椿 落ちたるほかに 塵もなし(篠田悌二郎)

  • あざやかに 大厄きてさる 寒椿(中村明子)

  • 下むきに 咲きそる花や 寒椿(星野立子)

山茶花

「山茶花(さざんか)」とは、白やピンク色の花をつける日本固有の植物です。10月~12月ごろに開花します。寒さに耐えながら咲き誇る姿が美しさや生命力の強さを象徴するものとして、俳句で詠まれることが多い季語です。

【山茶花を使った俳句】

  • 山茶花や 土気はなれて 雪の色(加賀千代女)

  • 山茶花を 雀のこぼす 日和かな(正岡子規)

  • 山茶花の ととのふときの なかりけい(長谷川櫂)

水仙

冬から春にかけて白や黄色のラッパ状の花を咲かせる「水仙(すいせん)」は、うつむき加減に咲く姿とすがすがしい香りが特徴です。彩りの少ない冬に鮮やかさや明るさを与える花といえます。

【水仙を使った俳句】

  • 水仙に 狐遊ぶや 宵月夜(与謝蕪村)

  • 其のにほひ 桃より白し 水仙花(松尾芭蕉)

  • 水仙を 活けて鼓を かざりけり(松本たかし)

冬に見ごろを迎える花は、寒さや乾燥に強く、生命力があるのが特徴です。「植物の日本の名前を紹介!読み方が難しい花や特徴についても解説」では、美しい名前を持つ花の花言葉についてもまとめています。

冬の風景を表す美しい季語

冬の風景を表す美しい季語の画像

雪や氷などによって作りだされる美しい情景は、冬の魅力の一つです。ここでは、冬の風景を表す美しい季語を紹介します。

冬霞

「冬霞(ふゆがすみ)」とは、冬に立つ霞のことです。冬の終わりの朝や夕方に遠くがぼやける現象を指します。気温が少し高くなったころに見られるため、季節の移り変わりを表した美しい季語といえるでしょう。

【冬霞を使った俳句】

  • 冬霞 皇居は水を めぐらせる(大谷碧雲居)

  • いまありし 夕日の跡の 冬霞(野沢節子)

  • 山神楽 冬霞みして きこえけり(飯田蛇笏)

山眠る

冬の山が静まり返った様子を「山眠る(やまねむる)」といいます。山の様子を擬人化した表現です。この時期の山は雪に覆われ、生き物の声は少なく、木々の葉は枯れ落ちます。その様子がまるで「眠っている」ように見えることから生まれました。

【山眠るを使った俳句】

  • 山眠る 温泉のまちの 人やさし(上村占魚)

  • よく焼けし うなぎの肝や 山眠る(久保田万太郎)

  • 山眠る 大和の国に 来て泊る(山口青邨)

冬銀河

冬の夜空にかかる天の川を「冬銀河(ふゆぎんが)」といいます。銀河とは川の形をした白くて長い星の帯です。寒さの中で透き通って輝く無数の星は、秋とは異なる美しさを感じられます。

【冬の銀河を使った俳句】

  • 人の世の そののちのこと 冬銀河(伊藤敬子)

  • たましいを 蹴りつつ還る 冬銀河(須藤徹)

  • 冬銀河 姥子は独り 来べき宿(及川貞)

冬の天気・気候を表す美しい季語

冬の天気・気候を表す美しい季語の画像

日本の冬は、四季の中で最も冷え込む季節です。北海道や東北、日本海側の地域では雪が積もる日も少なくありません。ここでは、冬の天気・天候を表す美しい季語を紹介します。

月冴ゆる

「月冴ゆる(つきさゆる)」とは、冴えきった夜空にかかった鏡のように澄んだ月のことです。「冴ゆ(さゆ)」とは冬の季語で、「冷え込む」や「冷たく凍る」という意味があります。寒さが極まって月の美しさが際立つことを表した美しい季語といえるでしょう。

【月冴ゆるを使った俳句】

  • 一天の 一掃されし 月冴ゆる(稲畑汀子)

  • 月冴ゆる 如月の水 送りけり(大竹淑子)

  • 月冴える 男の意地の 愚かなり(前原勝郎)

冬暁

冬の明け方、夜の寒さがそのまま残っているような薄暗い様子を「冬暁(ふゆあかつき)」といいます。「暁(あかつき)」は夜明けなどの朝早い時間帯のことです。冬の澄んだ空気感や少しずつ夜が明ける美しさを表現しています。

【冬暁を使った俳句】

  • 冬暁や 清さ極まる 星一つ(佐々木しづ子)

  • 冬暁の 山旅に湧く こころかな(阿部昭子)

  • くり返す 自問ひとつや 冬暁(安立公彦)

風花

「風花(かざはな)」とは、晴れた冬の空に雪がちらちら舞って降ることです。また、雪が積もった場所から風に吹かれて飛んでくる雪のことを意味します。北国では「冬が訪れる前触れ」ともされている現象です。雪が桜の花びらのように舞い落ちる様子を表した美しい季語といえるでしょう。

【風花を使った俳句】

  • 風花を 富士の白きに 見失ふ(谷口荒太)

  • 束の間の 風花惜しむ 神田かな(五十畑明)

  • 風花や われに寄り添ふ 母の墓(加宮貴一)

雪だけでなく、雨にもかっこいい言葉や美しい表現を使った名前がたくさんあります。「日本語の雨の種類の名前は?一覧や使い方、天気に関することわざも!」では、雨の種類や天気にまつわることわざを紹介しています。

冬の季語が使われた有名な俳句

冬の季語が使われた有名な俳句の画像

冬の季語は多種多様で、冬の冷たさや静けさを表した言葉だけではありません。大晦日や元旦といった年中行事が行われることから、暮れや新年に関する季語があるほか、春を待ち望む表現などもあります。

以下は、冬の季語が使われた有名な俳句です。冬ならではの情景や美しさ、四季の移り変わりを感じてみてください。

  • いざゆかん 雪見に転ぶ 所まで(松尾芭蕉)

  • 吾が影の 吹かれて長き 枯野かな(夏目漱石)

  • いくたびも 雪の深さを たずねけり(正岡子規)

  • 寒月や 門なき寺の 天高し(与謝蕪村)

  • 百八の 鐘鳴り止みぬ そとは雪(三橋鷹女)

まとめ

冬の季語を一覧で解説!それぞれの意味や美しい言葉を使った俳句を知ろうのまとめの画像

俳句の世界では、11月~1月の期間が冬です。それぞれの時期に応じた季語を使うことで、情景や風景を表現でき、作品に情景や深みを与えられます。

冬の季語は、雪や寒さを連想させる表現から特有の行事や関連したものまで種類が豊富です。寒さの中にほのかな暖かさを感じる表現もあります。

季語は単なる自然現象を表しているだけではありません。四季に対する感性や美意識を映し出しています。美しい季語を参考に、奥深い日本語の表現に触れてみてください。

ライター

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