日本の年中行事や伝統行事を一覧で解説!特別な日の風習や行事食とは?

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2023/02/02

日本では、お正月から大晦日まで一年中さまざまな行事が行われています。節分や七夕(たなばた)などは、長い歴史を持つ伝統行事です。ほかにも、日本の価値観や文化を取り入れて定着した欧米発祥の行事もあります。
このコラムでは、日本の年中行事と行う目的を解説します。特別な日に振舞われる行事食も紹介しているので、ぜひチェックしてください。

目次

  1. 年中行事とは?
  2. 年中行事を行う目的
  3. 1月の年中行事
  4. 2月の年中行事
  5. 3月の年中行事
  6. 4月の年中行事
  7. 5月の年中行事
  8. 6月の年中行事
  9. 7月の年中行事
  10. 8月の年中行事
  11. 9月の年中行事
  12. 10月の年中行事
  13. 11月の年中行事
  14. 12月の年中行事
  15. まとめ

年中行事とは?

年中行事とは?の画像

年中行事とは、毎年決まった季節や時期に行われる行事のことです。日本では、古くから季節ごとにさまざまな年中行事が行われてきました。長い歴史を持つ年中行事を伝統行事といい、お正月やお盆などが現代でも行われています。中国にルーツを持つ年中行事もあり、節分や七夕などが代表例です。

また、欧米から伝わり、日本の文化を取り入れながら浸透した年中行事もあります。たとえば、毎年多くの人が楽しんでいるハロウィンやクリスマスなどが良い例です。日本の年中行事について知ることで、文化や価値観に関する理解を深められます。

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年中行事を行う目的

年中行事を行う目的の画像

日本の伝統行事は風土と深く結びつき、さまざまな目的を持って行われてきました。具体的には、「自然の恵みや先祖に感謝する」「周囲の人々との繋がりを強める」「行事食を食べて健康を願う」といった目的があります。

自然の恵みや先祖に感謝する

伝統行事を行う目的の一つが、自然の恵みや先祖に感謝を示すためです。
日本の伝統行事は、農業と深く結びつき発展してきたといえます。科学が発達する以前は、悪天候の影響で農作物の収穫量が少なくなる事態が度々起きました。そのため、人々は神様や先祖に祈ることで天候を良くしようとさまざまな年中行事を行ったのです。そして、無事に農作物の収穫が終わると、縁起の良い飾りや農作物を供えて、感謝の気持ちを伝えました。

現代では、天候を良くするために祈るという目的は薄れたといえるでしょう。しかし、自然の恵みや先祖への感謝を伝える目的を持つ年中行事は、いくつもあります。

家族や周囲の人との繋がりを強める

日本の年中行事には、家族や親戚、地域の人との繋がりを強める目的もあります。必要な飾りや行事食を準備するなかでコミュニケーションが生まれ、連帯感が強まるのです。さらに、年中行事を一緒に楽しむことでより関係が円満になると考えられます。
普段は会わない遠くに住む家族や親戚と会うきっかけになる点でも年中行事は重要です。

行事食を食べて健康を願う

日本の伝統行事の多くは、普段の食事と異なる行事食を食べて健康を願うのが習わしです。
たとえば、お正月には長寿を願って腰の曲がった老人のように見えるエビを食べ、節分にはその年の福をつかさどる神様の方角を向いて、恵方巻きを頬張ります。
行事食は、縁起の良い意味のある料理や各季節の旬の食材を食べるのが特徴です。普段の生活では食べないごちそうによって、英気を養うという目的もあります。

お正月に食べる行事食については、「お正月といえば?おせち料理や過ごし方まで詳しく紹介」のコラムでも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

1月の年中行事

1月の年中行事の画像

1月は伝統的な年中行事が多い月です。以下では、お正月・七草の節句(ななくさのせっく)・鏡開き・成人式を紹介します。

お正月

お正月は年神さま(としがみさま)を迎えて、新年が良い年になるように祈る伝統的な年中行事です。年神さまは幸せをもたらす神様で、玄関に置かれた松の飾り「門松(かどまつ)」を目印に各家庭にやって来ます。

日本では1月1日を元日といい、朝の時間帯だけを元旦と呼びます。知人や友人から来た年賀状を見たり、神社や寺に初詣に行って新年の無事を祈ったりするのが風習です。また、縁起の良い食べ物から成る「おせち料理」を食べたり災いを払うとされる薬酒「お屠蘇(おとそ)」を飲んだりする文化もあります。

お正月は1月1日〜1月7日まで続き、この期間を「松の内(まつのうち)」と呼びます。いつまでをお正月とするかは地域によって異なり、関西地方では1月15日までを松の内とするのが一般的です。

七草の節句

1月7日の七草の節句は、7種類の野菜や野草が入ったお粥を食べて、一年間の健康を願う伝統的な年中行事です。

七草の節句は、中国から伝わった風習がルーツの一つになっています。もともと、中国では1月1日〜6日に、鶏、狗(いぬ)、羊、猪(いのしし)、牛、馬を大切に扱う日とする風習がありました。そして、1月7日は人を大切にする「人日(じんじつ)の節句」とされ、野菜の入った暖かいスープを飲んで健康を祈っていたのです。
この中国の行事と、日本に古くからあった7種類の食材が入ったお粥を食べて健康を祈願する風習が結びつき、七草の節句になりました。

鏡開き

お正月に年神さまや仏様に供えた鏡餅を下げ、新年の健康を願って食べる行事を鏡開きといいます。1月11日に行う地域が多く、乾燥して硬くなった鏡餅を木づちで割って、かき餅や雑煮、汁粉にするのが風習です。

近年ではカビが生えるのを避けるため、真空パックに包んだ状態の鏡餅が多く売られています。鏡餅が売られている状態は異なりますが、神仏に供えたり鏡開きを行ったりする風習は変わりません。

成人式

日本では、大人の仲間入りを果たした新成人を祝福するために成人式を行います。振袖や袴、スーツなどの正装に身を包んで成人を祝う年中行事です。1月の第2月曜日が成人の日として祝日に指定されており、多くの人が各市町村が実施する成人式に参加します。また、中学校や高校の同窓会に出席する人も多いようです。

なお、日本では2022年度から成人とされる年齢が20歳から18歳に変わりました。しかし、成人式の対象は従来通り20歳になった人とする市町村が多いようです。

成人式については、「日本の伝統行事には何がある?年末年始の行事や通過儀礼についても紹介」のコラムでも解説しています。

2月の年中行事

2月の年中行事の画像

2月には、伝統行事である節分と欧米から伝わった年中行事であるバレンタインデーがあります。

節分

節分は2月3日に行われる伝統的な年中行事です。中国の風習が日本に伝わって変化し、「鬼は外、福は内」と声をあげながら豆をまく行事になりました。自分の年齢と同じ数の豆を食べれば魔除けになるとされており、節分の時期になるとスーパーやコンビニで豆が売られます。豆を投げる人とお面を被り鬼を演じる人に分かれて豆まきをするのが一般的です。

ほかにも、魔除けの意味があるとされる柊やいわし、鬼を退治するためのあたり棒を飾る風習もあります。

バレンタインデー

2月14日に行われるバレンタインデーは、キリスト教圏から伝わった年中行事です。日本では女性から男性へチョコレートを贈る行事として浸透しています。昨今では恋人だけでなく、友人やお世話になった人にもチョコレートを贈るようになりました。

上記のように日本のバレンタインデーは、男性から女性へ花やカードを贈る欧米の風習と少々異なります。

バレンタインデーについては、「日本の行事やイベントを一覧で紹介!伝統や風習についての知識を深めよう」のコラムでも解説しています。

3月の年中行事

3月の年中行事の画像

3月には、桃の節句やホワイトデー、春のお彼岸といった年中行事があります。

桃の節句

3月3日の桃の節句(もものせっく)は、女の子の健やかな成長を願う伝統行事です。ひな祭りとも呼ばれ、平安時代に年中行事になりました。江戸時代には「ひな人形」という結婚式を模した日本人形を飾る風習が生まれ、現代まで受け継がれています。
ひな人形のほかに桃の花や菱餅を飾り、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物を食べて祝うのが風習です。

ホワイトデー

3月14日のホワイトデーは、バレンタインデーから派生した年中行事です。バレンタインデーにもらった贈り物のお返しに、マシュマロやキャンディー、クッキーなどのお菓子を送ります。恋人へのお返しには、アクセサリーや香水などの雑貨を選ぶ場合も多いようです。

なお、ホワイトデーは日本や韓国、台湾などの東アジアのみに見られる行事といわれています。

春のお彼岸

春のお彼岸(はるのおひがん)の期間は、昼夜の時間が等しくなる「春分の日」と前後3日間を合わせた合計7日間です。年により春分の日が異なるため、お彼岸の期間も変わります。
もともと彼岸は、仏教の悟りを開くための修行を行う日でした。現代の日本では、春のお彼岸は春分の日の前後に行う、お墓参りや法要などの年中行事を指す言葉として使われます。

彼岸の期間には、先祖のお墓にお参りをして掃除をしたり花を活けたりします。仏壇のある家では、先祖の好きだった食べ物や「ぼた餅」というあんこ餅をお供えする場合もあるようです。

日本の季節や気候を解説!行事や伝統色についても」のコラムでは、春分について触れているので、チェックしてみてください。

4月の年中行事

4月の年中行事の画像

4月の年中行事には、花見があります。

花見

桜の花を眺めて楽しむ花見は、開花時期が早い地域では3月上旬、遅い地域では5月上旬ごろに行われます。地域や桜の種類によって開花時期が異なるため、花の見頃を見極めるのが重要です。

花見は日本の伝統行事の一つで、現代ではピクニックや宴会を兼ねて行われます。花見弁当や花見団子を持ち寄って、桜を楽しむ光景は日本の春の風物詩といえるでしょう。

お花見といえば何をする?食べ物は?桜の名所や2023年開花予想も紹介」のコラムでは、お花見におすすめの食べ物や定番スポットを紹介しています。

5月の年中行事

5月の年中行事の画像

5月には、伝統行事である端午の節句(たんごのせっく)とアメリカ発祥の年中行事である母の日があります。

端午の節句

5月5日の端午の節句は、男の子の健やかな成長を祈って行われる日本の伝統行事です。病魔や疫病を祓う中国の風習が日本に伝わり、端午の節句になりました。
日本では、鎧や兜を身にまとった五月人形を飾ったり庭にこいのぼりを立てたりして、男の子が元気に成長するように願います。また、災いを避ける効果があるといわれている菖蒲湯に入るのも風習です。

なお、5月5日は子どもの幸せと健やかな成長を願う「こどもの日」でもあるため、子どもの性別に関係なく健康を願って、お祝いをしたりごちそうを食べたりする家庭が多くあります。

母の日

母の日の画像

5月の第2日曜日の母の日は、母親に感謝を伝える日です。赤いカーネーションや手紙などを贈り、母親を労います。

もともとは、アメリカのある女性が亡き母の追悼のために、1908年5月10日に白いカーネーションを配ったのが始まりといわれています。日本では、1915年に初めて母の日の行事が催され、徐々に広まっていきました。現代では、多くの人に馴染みがある年中行事です。

母の日については、「お花見だけじゃない!日本の春の行事やイベントを詳しく解説」のコラムでも解説しています。

6月の年中行事

6月の年中行事の画像

5月には、伝統行事である衣替え(ころもがえ)とアメリカから伝わった年中行事の父の日があります。

衣替え

衣替えは、季節に応じた衣服を出しやすいようにクローゼットを整理する年中行事です。もともと、昔の中国で夏服と冬服を入れ替えていた習慣が平安時代に日本に伝わり、衣替えという行事が生まれました。
衣替えはクローゼットを整理するだけではなく、季節に応じた制服に変える際にも使われる言葉です。一般的に6月1日が衣替えの日と決められており、会社や学校の制服を冬服から夏服に変えます。季節により天気や気温が大きく異なる日本ならではの伝統行事といえるでしょう。

父の日

父の日の画像

6月の第3日曜日は、父親に感謝を伝える父の日です。アメリカ発祥の年中行事で、日本には1950年代ごろ伝わり、年中行事として一般的に広まったのは1980年代とされています。

母の日と異なり定番といわれるプレゼントはありませんが、お酒や食べ物、ネクタイなどを送る人が多いようです。黄色いバラやひまわりの花を贈る人もいます。

日本では、ひまわりは夏の風物詩とされています。「夏の風物詩を知りたい人へ!食べ物やイベントを紹介」のコラムでは、夏の行事や風物詩を紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

7月の年中行事

7月の年中行事の画像

7月の年中行事には、海開きや中国から伝わった七夕があります。

海開き

海開きは海水浴場を一般の人に開放する年中行事で、多くの場合、安全と商売繁盛を祈願する神事が行われます。海開きをさかいに、売店や飲食店は営業を開始。監視員が配置され、サメ・クラゲ対策のネットも設置されます。更衣室やシャワー、トイレといった設備も使用可能になり、多くの人が海を訪れるようになるのです。
海開きは、特定の日が定められているわけではなく、地域によって異なります。本州では、7月上旬〜中旬に行われるのが一般的です。

七夕

七夕の画像

七夕は日本の伝統的な年中行事で7月7日に行われます。ルーツの一つが、7月7日のみ夜空で会うことが許されている、織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)の中国の伝説です。
伝説は平安時代に日本に伝わり、もともと日本にあった7月7日に織った着物を神様に供えて豊作を祈る行事と結びつき、七夕になりました。

七夕では、笹竹に願い事を書いた短冊を結びつけるのが風習です。織姫と彦星がいる星空に向かって子どもの成長や健康、習い事の上達を願うと良いとされています。

七夕は短冊に願い事を書こう!行事の由来や飾りが持つ意味を紹介」のコラムでも、七夕について解説しています。

8月の年中行事

8月の年中行事の画像

8月には、夏祭りや花火大会、お盆といった伝統行事があります。

夏祭り・花火大会

7月〜8月ごろに日本各地で開催されるのが、夏祭りや花火大会です。地域に密着した小規模な夏祭りから、全国各地の人が見に来る大規模な花火大会まであります。

夏祭りは豊作を祈ったり神様に町の様子を見せたりするために始まった年中行事です。花火大会はお盆の時期に合わせて行われる場合が多く、送り火のように鎮魂の意味を持っています。

お盆

お盆の画像

お盆はおおむね8月13日〜8月16日ごろに行われる伝統的な年中行事で、先祖の供養を目的としています。
日本では「亡くなったら死後の世界であるあの世に行く」と考えられており、お盆の間だけ魂が現世であるこの世に帰ってくるという考えが一般的です。先祖があの世とこの世を行き来するための乗り物をキュウリやナスで作ったり、帰りを見送るために「送り火」を焚いたりします。

また、お盆の前後に催されるのが「盆踊り」です。参加者は円になって櫓(やぐら)を囲んで踊り、死者や先祖の魂を弔います。

盆踊りについては、「日本の夏をいっそう楽しめる代表的な行事を紹介!」や「夏祭りといえば何が思い浮かぶ?花火や屋台の食べ物などを紹介」のコラムでも解説しているので、ぜひご覧ください。

9月の年中行事

9月の年中行事の画像

9月には、重陽の節句(ちょうようのせっく)や月見、秋のお彼岸などの伝統行事があります。

重陽の節句

9月9日に行われる重陽の節句では、栗ご飯を食べたり菊を漬けたお酒を飲んだりします。菊が使われる理由は、魔除けの効果があるといわれているからです。湯船に菊を浮かべた「菊湯」に浸かったり乾燥させた花びらを入れた「菊枕」で寝たりする風習もあります。

重陽の節句は、平安時代に中国から伝わったとされている年中行事です。昨今ではあまり馴染みのない伝統行事ですが、日本が旧暦を使用していたころは盛んに行われていました。

月見

月見の画像

日本では秋になると、月を鑑賞する月見という年中行事が行われます。月見は、平安時代にはすでに行われていた伝統的な行事です。きれいな月を鑑賞するだけでなく、ススキや月見団子、収穫した農作物をお供えして豊作を願います。

特に、旧暦の8月15日にあたる日を「十五夜(じゅうごや)」といい、人々はこの日に見える月を「中秋の名月」と呼んで愛でてきました。
かつては旧暦の9月13日にあたる「十三夜」にも月見をする風習がありましたが、現代ではあまり一般的ではありません。十五夜が中国から伝わった風習であるのに対し、十三夜は日本で生まれた年中行事といわれています。

秋のお彼岸

秋のお彼岸の画像

秋のお彼岸の期間は、昼と夜の時間が同じ長さになる「秋分の日」と前後3日間を合わせた合計7日間です。春のお彼岸と同じく、年により期間が変わります。先祖の魂を弔うためにお墓参りや仏壇掃除を行うのが風習です。

なお、秋のお彼岸には仏壇に「おはぎ」というあんこ餅をお供えします。春のお彼岸のぼた餅と秋のお彼岸のおはぎは、実は同じ食べ物です。ぼた餅は春に咲くぼたんの花に、おはぎは秋に咲くはぎの花にちなんで名付けられたといわれています。

ぼたん餅とおはぎについては、「日本の文化・和菓子の魅力と歴史を解説!和菓子と洋菓子は何が違う?」のコラムでも解説しています。

10月の年中行事

10月の年中行事の画像

10月には、欧米から伝わった年中行事のハロウィンと伝統行事である紅葉狩りがあります。

ハロウィン

アメリカやヨーロッパなどで行われているハロウィンは、日本でも有名な年中行事です。日本では、近年になってから仮装する習慣や「トリック・オア・トリート」の文言が浸透してきました。

10月31日になるとさまざまなハロウィンイベントが開催され、多くの人が参加します。日本のハロウィンは、子どもにお菓子を配ったり家族や友人同士で仮装を楽しんだりする行事として人気です。

紅葉狩り

紅葉狩りの画像

紅葉狩りは、赤や黄色に色付いた落葉広葉樹の葉を鑑賞する年中行事です。紅葉狩りで鑑賞する樹木には、楓(かえで)や欅(けやき)、銀杏(いちょう)などがあります。

紅葉狩りは、奈良時代や平安時代に貴族の間で始まったといわれています。江戸時代になり庶民にも広まり、食べ物を持って紅葉狩りに出掛けるのが一般的になったようです。

紅葉狩りについては、「日本の四季は海外とは違う?春夏秋冬それぞれの特徴や魅力を知ろう」のコラムでも解説しています。

11月の年中行事

11月の年中行事の画像

11月は、伝統行事である七五三(しちごさん)が行われます。

七五三

七五三は子どもが3歳、5歳、7歳になったときに、正装して神社に参拝する伝統的な年中行事です。一定の年齢まで育った感謝と、その後の成長と健康を願って行われます。

七五三を行う年齢は性別により異なり、一般的に男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳のときです。神社にお詣りしたあとに、家族や親戚で集まってお祝いします。現代では、お参りとフォトスタジオでの写真撮影のみを行う場合も多いようです。

日本のお祝い事は生まれる前から始まる!喜ばれる贈り物もあわせて紹介」や「日本の秋は魅力がいっぱい!旬の食べ物や人気の観光地を紹介」のコラムでも、七五三について解説しています。

12月の年中行事

12月の年中行事の画像

12月の伝統行事には、冬至(とうじ)や大晦日(おおみそか)があります。また、欧米から伝わったクリスマスも、日本の価値観や考え方を取り入れつつ定番となった年中行事です。

冬至

日本では最も夜が長い日を冬至といい、かぼちゃを食べて栄養を付けたり柚子を浮かべたお風呂に入って体を温めたりします。

昔の日本では冬になるとほとんど農作物が収穫できなくなるため、保存が利き栄養価が高いかぼちゃは貴重でした。また、柚子は皮に血行改善や風邪予防の効果があるとされており、冬に重宝される果物といえます。かぼちゃや柚子を使う風習がある冬至は、厳しい寒さを乗り切るための生活の知恵が生きている日本の伝統行事です。

クリスマス

クリスマスの画像

世界各国に広まっているクリスマスは、日本でも多くの人が楽しむ年中行事です。ただし、ほかの国のように家族と過ごすのではなく、恋人と楽しむロマンティックなイベントとして浸透しています。

日本では12月25日は祝日にならないため、社会人は夜だけパーティーを開くケースがほとんどです。なお、海外と同じように子どもにはサンタクロースからの贈り物があります。クリスマスは、子どもから大人まで幅広い世代に親しまれている行事といえるでしょう。

大晦日

大晦日の画像

1年の締めくくりである12月31日を大晦日といいます。年神さまを祀る準備を行い、迷いや苦しみを断ち切る除夜の鐘を聞いて新年が来るのを待つ行事です。簡単な掃き掃除を行ったり「年越しそば」を食べたりと、大晦日は家にこもって過ごすのが良いとされています。

大晦日から元旦にかけて、神社にお参りに行く「初詣(もつもうで)」をする人も多くいます。

まとめ

日本には伝統行事のほかに、海外から伝わり国内で独自の発展を遂げた行事があります。また、日本の伝統行事では、願掛けや縁起の良い意味がある行事食が作られてきました。日本の行事に参加する際は、行事の由来を思い出し行事食を味わって楽しみましょう。

ライター

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